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「恥の多い生涯を送って来ました」。そんな身もふたもない告白から男の手記は始まる。男は自分を偽り、ひとを欺き、取り返しようのない過ちを犯し、「失格」の判定を自らにくだす。でも、男が不在になると、彼を懐かしんで、ある女性は語るのだ。「とても素直で、よく気がきいて(中略)神様みたいないい子でした」と。だれもが自分のことだと思わせられる、太宰治、捨て身の問題作。
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Posted by ブクログ
有名な出だしだけど、恥の多い人生でしたから始まる文から惹き込まれ、最後まで一切飽きずに読んだ。 あと、葉ちゃん、の3枚の写真の説明を読んで気味が悪い、と思ったのも惹きつけられた理由。 小さい頃から人を恐怖の対象とし、自分を偽り、壊れていったところをみると胸が痛い。 人へ(特に女)向けた内心の言葉が人...続きを読む間とは思えんほどに残酷、でも太宰からしたらそれほど人間が恐ろしかったんやろうな。 なぜそんなに怒りに怯えたんだろう。 うちの病院がでてくるとのことやったけど、あんまりでてこんかったな。今はなき池はどこにあったんやろう。 太宰は幸せだと感じた瞬間があったんやろうか。 堀木は内心どこかでばかにしてるようにも見え東京を渡り歩く術としてみてるような気がしたし、内縁の妻は、少し夫婦ごっこ、にみえた。娼婦の腕の中の安らぎは一瞬だっただろう。 太宰があまりにも魅力的で関わる人間のすべてが狂っていってるようにみえた。 シンプルに途中から女性への態度が気持ち悪すぎた…。
最後の文がすこぶる良かった。突き刺さった。 幼少期から生きづらさを抱えたまま生き続けることの辛さ恐ろしさを想像する。 文章の美しさ、おもしろさによって文学として楽しく読み進められたが、本人が自覚する自身の内面と体面の乖離が甚だしいという事象は現実にも起こりえることであり、生きること、人間として生きる...続きを読むこと、自己について考えさせられた。
もう何回読んだだろう。 これこそ自分にとっての純文学、という一冊。 葉蔵という人間が、本当に弱く、頼りなく、それが儚く、美しく見える瞬間がある。 いつしか花びらを失った花は花といえるのだろうか。 人間失格とはなにか。人間とはなにか。 太宰の言葉、感じ方、全てが好きだ。
葉蔵とは、日本人である。そう感じた。特に欲しくもないものを空気を読んで欲しがり、場の空気を読んでちょっとした道化を演じる。我々日本人が普段行い、周りに溢れているものを葉蔵が行っているのである。葉蔵が我々と異なるのは、日本人の日常を認識できたトロコだろう。それは余りにも可怪しく、葉蔵は恐れた。つまり、...続きを読む葉蔵の恐れてた「人間」は、「日本人」となるのではないか?そうなると「人間失格」とは、「日本人失格」とも読み取れる。葉蔵に同情や非情を感じる人は、恐らく日本人なのだろう。日本人である限り、葉蔵を理解することはできない。しかし、我々は何となく葉蔵を理解できるような気がするのはなぜか。どこか日本人失格であると感じるときがあるからではないか。日本人の特異さに気づき、それからくる疎外感のようなものを感じるとき、日本人失格となり、我々は葉蔵となる。
葉蔵は今まで読んだどの本よりも人間らしいというか人間くさい人物でした。 ここだけで本1冊になるよ!という内容をたった数ページで済ませてしまうほど濃い人生にだいぶ驚きながら読みました。 人のどうしようもない部分を煮詰めたような人なのに放っておけない、むしろ程度の差はあれ共感してしまう。ずっと愛されてき...続きを読むた小説の所以は主人公への共感だと思いました。 人間、失格。のところは遂に来た!となぜか感動できます。読んでよかった…!
そういえば未読だった作品。主人公の感じる息苦しさには共鳴するところがあるが、きっと読者みんながそうなのだろう。彼もそれをわかっていたら、もう少し生きやすい世の中に出会えたのだろうと思う。
人は誰しも脆く陰鬱な精神を少しでも持ち合わせており(少なくとも自分はそう)、この精神的自叙伝を共感として見るか、嫌悪として見るのか別れるのだろう。 太宰を嫌いにならなくてもいいんじゃない?と思うところです。
初めて太宰治さんの作品を読みました。面白かった。どうなってしまうんだろうと引き込まれました。読み終わって思ったことは、葉蔵さんをどこかのタイミングで救えなかったのだろうか…だった。人間失格なんてことはないんじゃないかな。
自分を否定し、追い込み、自ら破滅へと向かう姿に胸が痛みました。 誰しも自己否定してしまうことがあると思いますが、自己肯定することが生きる為には大切だと 痛感した気がします。
青森に旅行に行こうと思い、太宰治を読んでみることに。 最初の数ページだけ読み、残りは行きの新幹線で。 内容が面白かったので予定を変更して青森駅から斜陽館に直行しました。本にもでてくる生家を見学できてテンション上がりました。 本の内容とウィキペディアの情報から、太宰はクレイジーで不幸でなかなか迷惑な人...続きを読むだと思ってましたが、疎開の家で、太宰はユーモアがある人で美知子夫人と結婚してからは安定していた。と聞き、安心しました。 人間失格についてですが、どこまでが本当の自分のことでどこからが脚色なのかがわからないので何回も読みたくなります。
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