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「恥の多い生涯を送って来ました。自分には、人間の生活というものが、見当つかないのです」東北の大金持ちの息子であり、廃人同様のモルヒネ中毒患者だった大庭葉蔵の手記を借りて、自己の生涯を極限まで作品に昇華させた太宰文学の代表作品。「いまは自分には、幸福も不幸もありません。ただ、一さいは過ぎて行きます」ほかに、家族の幸福を願いながら、自らの手で崩壊させる苦悩を描いた「桜桃」も収録。(C)KAMAWANU CO.,LTD.All Rights Reserved
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Posted by ブクログ
初対面の私に「恋人に求める条件は家族仲が良いことかな」と言い放った元彼が、 「俺太宰好きなんだよね、自分と重なる」と言っていたことを思い出す わかってたまるか!
何度も読みたくなるような作品。 人間を恐れ、人間に阿り、人間に絶望し、、 ついには人間ではなくなってしまった大庭葉蔵の手記。 世の生きづらさ、人間の不可解さというものが綴られている。 読む度読む度に感じるものが変わっていく。
初めてしっかりと読んだ本でした。友達に生き方が似てる人がいて、読んでて面白かったです。その友人にもおすすめ中です笑。
人生を賭けて執筆したんだろうなと凄みを感じた。共感するところもあれば、多感すぎて共感できないところも多々あり、ただそのような感受性が芸術に活かされていたと思う。人を笑わせるのを、道化やサービスと捉えている感受性は、芸人にも当てはまる性格だと思う。堀木のモデルとされていると壇一雄さんの解説に、著者がメ...続きを読むソメソではない野生的で快活な一面があったと記されていて、例えば壇さんが鰻の針を噛み当てた時に声を出して笑い転げていた、というシーンは、著者が描いている作中の堀木との関係性とはやや異なる一面であり、とことん自分の心の感じ方にベクトルを向け続けている芯から内向的な人なんだと感じた。
読むとつらくなる。ほとんどの人は嫌な気持ちになって終わるんでは。共感できる人が多いのなら、世の中はもっと優しいはずと思う。
久しぶりに読んだ 10代の頃は一番好きな本だった 大人になって読んだ時には、甘えてないでしっかりしろと思った 今回は一歩下がった感じで、当事者とはなり得なかった 最後の有名なフレーズ ただ、一さいは過ぎて行きます がすごく心に響いた
文豪作品はあまり接してきませんでしたが、映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」を見て、興味が湧いた。 映画でははっきり行ってクソ男なのだが、何故これほど評価されるのか、晩年の人間失格はどんな作品だったのか、気になって仕方なくなった。 堕ちた人間しか書けない物語を、そして人間のなんとも言えない遣る...続きを読む瀬無い感情を言葉を尽くして表現していて、たしかにこの文章は天才的だし何だか虜になってしまうのも良く分かった。 基本的にはクズな男の話だが、一定数の人間はこのような弱さを持っているし、そう思うと結構堕ちる可能性も皆持っているのかもと考えさせられてしまう。 「恥の多い人生を送ってきました」で始まり、「神様みたいな良い子でした」で終わるこの一作、太宰の後悔と自尊心が滲み出る、一生の重みがかかった文章。 名作と呼ばれる文豪作品の凄さをようやく感じることが出来ました。
怖いくらい集中して読めた 失格っていうか人間の理想像になれなかったってことかなーと解釈。わたしもなれそうにないな
20 感想 失格などしていない。誰もが人間になろうと足掻き最期まで苦しむ。少なくとも自分はまだ人間になりきれていない。その苦悩にも気づいていない。
世界一好きな本 読んでいる時はこの本に囚われて少しの時間でもあれば永遠に読んでいたくらい引き込まれた。
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