赤い月の香り

赤い月の香り

1,760円 (税込)

8pt

天才調香師は、人の「欲望」を「香り」に変える――。
直木賞受賞第一作。『透明な夜の香り』続編!

「君からはいつも強い怒りの匂いがした」
カフェでアルバイトをしていた朝倉満は、客として来店した小川朔に、自身が暮らす洋館で働かないかと勧誘される。朔は人並外れた嗅覚を持つ調香師で、その洋館では依頼人の望む香りをオーダーメイドで作り出す仕事をしていたのだ。
朔のもとには、香りにまつわるさまざまな執着を持った依頼人が訪れる。その欲望に向き合ううちに、やがて朔が満を仕事に誘った本当の理由が分かり……。
香りを文学へと昇華した、第6回渡辺淳一文学賞受賞作『透明な夜の香り』に続く、ドラマティックな長編小説。

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赤い月の香り のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    健康診断には何故嗅覚の検査が無いのか?疑問だった。嗅覚が最も主観が入る感覚だからだ。
    「雨が降り始めた時のアスファルトの匂い」で、同じ匂いにたどり着くことは恐らく無理なんだろう。

    絶対音感という言葉を初めて聞いた時に、なんて生きにくい人生なのかと思ったが、小川朔の人生も同じくらい生きづらいだろう。

    0
    2024年04月06日

    Posted by ブクログ

    物語に飲まれてしまった…
    千早さんの繊細で嗅覚をくすぐるような表現が儚くもずっしりと重い余韻となって心にとどまっている。

    0
    2024年04月04日

    Posted by ブクログ

    一作目の雰囲気がすごく好きだったので、二作目への不安を抱えつつ読んだものの、すぐにひきこまれた。
    主人公が感情的な面がある分、幻想的になりすぎない良さもあると感じた。
    変わらず美しい文章で、庭園の季節の移り変わりや、立ち上るような香りを楽しむことができた。
    一香ちゃんもその後の姿を見せてくれて嬉しか

    0
    2024年03月09日

    Posted by ブクログ

    透明な夜の香りの続編
    今回採用したのは男の人
    この人も触れられたくない過去を持つ
    香りにより記憶が蘇り、過去との折り合いをつけていくのだろう
    源さんについても
    描写がとても繊細で、どんな香りが漂っているのか、洋館や森の様子、畑で採れた瑞々しい夏野菜
    、ハーブを使った料理など想像を掻きたてられる
    今回

    0
    2024年05月18日

    Posted by ブクログ

    調香師と香りに取り憑かれた依頼人、そこで働く辛く悲しい過去を背負った世話人の、何とも異空間でいて、癒される。シリーズ化されたらまた読みたい。

    0
    2024年05月11日

    Posted by ブクログ

    『透明な夜の香り』の続編。
    一香ちゃんあまり出てこなかったー
    朔さんと一香ちゃんのストーリーが読みたかったけど、そうじゃないとこが良いのかも?
    今回は、カフェでバイトをしていた朝倉満を迎えて。

    0
    2024年05月10日

    Posted by ブクログ

    透明な夜の香りがすごく良かったので続編を
    今回は男性
    一人一人絡みついた心を修復して、
    送り出してるという感じなのかな
    匂いは記憶を呼び覚ます。
    その光景の書き方が良かった。
    また読みたい。

    0
    2024年05月03日

    Posted by ブクログ

    私としたことが、本作が続編ということを知らずに読みました。


    朔さんが自分の中で執着と愛着の違いについて、きっと答えを見つけたのかなと嬉しかったです。
    一香に出会い、他人に興味がなかった朔さんの世界が少しづつ広がっているように感じました。

    またこの館に帰ってきたい、唯一無二の空間です。


    Do

    0
    2024年04月25日

    Posted by ブクログ

    この小説を読むと、静謐で透き通るような香りや、森の木々、ハーブ、花、そしてハーブティーや数々の料理のいい香りだけを感じたくなるから、不思議。

    香りに敏感で、彼以外が感じることができないようなわずかな匂いで、すべてを察することができる小川朔。今回も依頼主に秘密の香りを作っていた。彼が雇った朝倉満が、

    0
    2024年04月06日

    Posted by ブクログ

    透明な夜の香りの続編という事で
    すっかり千早茜さんの作品のファンになってしまった私は、とても楽しみにしておりました。

    どんな時のどんな匂いも再現することができる
    調香師である朔さん。
    相手のわずかな匂いで何もかもわかってしまう
    幼い頃の辛い記憶を封印し、孤独の中に生きる
    満も朔さんに出会ったことで

    0
    2024年04月03日

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