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医者と患者は対等であるべきだ、というポリティカリー・コレクトな言説が、医者も患者も不幸にする。お医者さんはなぜ「偉い」のか? 「賢い」患者はなぜ損をするのか? 「全人的な医療」に隠された欺瞞とは? 「薬害」は本当に存在するのか? 意外な視点から、医療現場の対立構造を解きほぐす、快刀乱麻の一冊。
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Posted by ブクログ
米国的な「患者中心の医療」の問題点、「全人的医療」という言葉の矛盾、などなど、私自身、もやもやと感じていた違和感がそういうことか!と解決できた。
落語好きな人のようで、軽妙な語り口でとても読みやすい。説いているのは大人の知恵ということにある。こうした考え方が常識化すれば、医療分野に限らず日本社会は随分ましになるのではないだろうか。医療の世界にある対立構図について述べた第二章は、やや蛇足に感じた。
若手だが舌鋒鋭い岩田教授が「お医者様」ごっこを勧めています。医師と患者が対立関係になると医師は萎縮して治療が思うようにできなくなるので、「お医者様」ごっこをして患者さんは患者らしく振舞い医師をおだて、医師は医師らしくふるまうことでよい医療がやりやすくなると考えています(ピグマリオン効果)。 また医療...続きを読むの世界でよくみられる対立構造が問題だと指摘しています。相手を説得すると恨みを買うことになるので、そうではなく自分の言っていることは正しいかと問いかけるかたちで対話をすることを勧めています。
特に第一章が白眉。 「お医者さんごっこ」とは、何とも印象的なネーミングだった。 「医療」を「教育」に言い換えれば、教育の本としても読める。
スマートな大人の対応、「お医者さんごっこ」をしましょう、という提案。 着眼点が興味深く、成程と思わされるところが多々あった。 書いてある内容は様々で、題名から離れているようで離れておらず、周囲を廻っている感じがした。良い意味で。
岩田先生の提唱する「お医者さんごっこ」という考え方を知るために多くの人に読んで欲しいと思った。お互いに良い関係が築け、医者においても最大のパフォーマンスが発揮できると思う。もちろん賛否両論ありそうだが。 第三章の「人はしばしば、善悪・正邪の問題と好悪の問題を取り違える。」この話題が印象に残った。 医...続きを読む療だけに限らず、日常的なコミュニケーションにおけるヒントがたくさんあると感じた。
研修医の時に岩田先生の感染症の本にお世話になりました。これは医療系の雑誌で載ってたのを見て興味が湧いたので購入。わたしの勤める病院でも患者に「様」呼称を用いており常々違和感を覚えていたのタイトルに共感を覚えた。内容はわたしが想像していた接遇的なものではなく、「お医者さんごっこ」というファンタジーを患...続きを読む者と医者が能動的に演じ、楽しむことで治療というパフォーマンスがあがる、ということを中心に書かれたものでした。煙草の話やEBMなど同様のことを感じていたので、そうそうと思いながら読みました。岩田先生は頭がブーンブーンと速い回転数で回っていますね。
医療における対立構造を読み解いているが,哲学本の様相を呈する.この著者にしては(失礼!),努めて冷静に俯瞰的に書かれている.
ディアレクティック。 対立をもう一段上部の視点から止揚させること。 好き嫌いの問題と構造の問題を取り違えないこと。 【追記】 知人がこの本のことを『パターナリズム』だと(ーー;)。 違うでしょ。 11/06/19
何かを解決するときに「どちらが正しい」を問う二者択一ではなく、対立した概念それぞれの役割をよく捉えることが自然な在り方だ、ということを感じさせてくれる一冊でした。 たとえばタイトルの事例でいえば、患者と医者どちらが主体だとか優位だとかいうよりも、どちらにも立場や役割があり、それ以上のものはない、と...続きを読むいう理解が可能です。どちらもが、それぞれに相応しい在り方・ふるまい方を選ぶことで、気持ちよくお互いの目的を果たすことができます。 どちらか一方の権利だとか義務だとかをふるいかざして正しさを強調することは非生産的ですね。
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