語られざる占領下日本 公職追放から「保守本流」へ

語られざる占領下日本 公職追放から「保守本流」へ

1,760円 (税込)

8pt

3.5

権力の正統性はいかに歪められたか?

日本が占領から独立を回復して70年が経った。時の政権は“保守本流”宏池会出身者である。宏池会の領袖だった宮澤喜一は「占領というのは非常に屈辱だ」と述懐した。公職追放という最高権力が振るわれる傍で、数多の日本人が理不尽な目に遭っていた。私たちはこうした事実を忘れたままでよいのだろうか? 本書は、著者が収集した史料や証言をもとに、広島カープ創設者悲話、フリーメイソンと宮内庁の攻防、三木武夫とGHQの蜜月、田中角栄伝説誕生の舞台裏を描くことで、GHQによる公職追放の恣意性を浮かび上がらせる。また、当時の混乱がこんにちの「保守本流」のあり方までをも規定したことを示す、実力派による刺激的な現代史である。

【目次(仮)】
序 「あのお話はなかったことにして下さい」
第一章 広島カープの「生みの親」谷川昇の軌跡
第二章 「バルカン政治家」三木武夫の誕生
第三章 フリーメイソンと日本の有力者たち
第四章 「田中角栄伝説」と戸川猪佐武『小説吉田学校』
おわりに 「道義のない民主々義はありません」

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語られざる占領下日本 公職追放から「保守本流」へ のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    “バルカン政治家”三木武夫の話は、とても面白かった。
    角福戦争以前の事は、知らなかったから。

    昭和天皇フリーメーソン化計画の方は、面倒だな。

    0
    2023年01月18日

    Posted by ブクログ

     占領下とは特殊な状況であり、また現代史の時代であるから、語られないこと、都合良く語られること、あるいは語りたくないことなど、様々である。本書は、そんな占領時代のいくつかの出来事にスポットを当てて、その実相に迫ろうとした試みである。

     第1章で取り上げられるのは、谷川昇。彼は東京市職員として勤務し

    0
    2023年09月28日

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