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「基地か経済か」「政府との対立か協調か」――沖縄は常にこの二分法で語られてきた。しかし歴代の県知事たちは、保守であっても時に首相を鋭く批判し、革新であってもしばしば官邸と協力した。屋良朝苗、西銘順治から翁長雄志、玉城デニーまで8人の肉声から、単純化された保革対立では見えない沖縄問題の深層を読み解く。
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Posted by ブクログ
歴代の沖縄県知事の考え、立場について簡潔に纏まっており、改めて沖縄の米軍基地問題を考える良い機会になった。
淡々と、戦後の県知事の動向を描くものであったけど、そこから見えてくるのは、戦後問題の解決しがたさである。 「基地」や「経済」だけでは読み解けない対立の真相と本書帯に書いてあり、それはその通りである。 しかし、本書を読んで思ったのは、「基地」や、その交渉の大きな手綱となっている「経済」が、対立の真...続きを読む相でもあるという厳然たる事実である。 なぜ押し付けられるのか、なぜ改善に向けて動かないのか。「民意」を無視されるという事実を、一国民としてどう考えればいいのか。 沖縄の問題を考えることは、日本の政治の問題を考えることでもあるのだなあと思う。
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沖縄県知事―その人生と思想―(新潮選書)
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野添文彬
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