渋滞学(新潮選書)

渋滞学(新潮選書)

1,430円 (税込)

7pt

人混み、車、インターネット……世の中、渋滞だらけである。新しく生まれた研究「渋滞学」により、その原因と問題解決の糸口が見えてきた。高速道路の設計のコツから混雑した場所での通路の作り方、動く歩道の新利用法まで。一方で、駅張り広告やお金、森林火災など停滞が望ましいケースでのヒントにも論及。渋滞は、面白い!

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渋滞学(新潮選書) のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    素晴らしいの一言。

    渋滞の解明には、いろいろなアプローチがありますが、まずは適切なモデルの構築がカギ。
    そのモデルを用いた説明をしているわけですが、シンプルかつ丁寧で、非常にわかりやすい。
    また、そのモデルの応用も素晴らしい。

    そして何より、西成先生の、基礎科学と応用科学に対する姿勢、自

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    2017年11月12日

    Posted by ブクログ

     渋滞はなぜ発生するのか。人込み、車、アリ、インターネットの渋滞を科学する。

     特に第一、二章の車の自己駆動粒子系をモデル化して渋滞を計算するところが参考になった。

     この最新の論文が読みたいところだが、流体力学なんかまったくわからない門外漢なので困る。

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    2016年05月30日

    Posted by ブクログ

    NHK「視点・論点」で著者を初めてみた。テーマはもちろん「渋滞学」について。
    高速道路で渋滞が発生するメカニズムを、10分という短い時間で簡潔に話していて、その「渋滞学」という耳慣れない言葉と、身近さに引かれ、著者にも関心をもった。

    そこで一番興味深かったのは、高速道路で渋滞しないための策が「やさ

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    2018年11月17日

    Posted by ブクログ

    理学と工学をまたぐ学際的な研究と人材の重要性について、この頃から提唱していたのですね。

    著者は領域横断に活躍したフォン・ノイマンに憧れていたのだろうか?セルオートマトン、ゲーム理論とノイマンにちなんだ話題が多い。

    ウィーナーの『サイバネティクス』やサイモンの『Artificial』を読んでいるよ

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    2015年02月10日

    Posted by ブクログ

    「渋滞学」なる学問があるとは知らなかったので、手に取った本。

     第一章「渋滞とは何か」は渋滞自体の説明というよりは、渋滞を説明する理論及び用語の説明が多く見られる。
     「ホースで水を撒くときに先を細めると勢い良く水が出るが、人間の場合は当てはまらない」という誰にでも想像できる例をうまく用いて、物理

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    2013年03月16日

    Posted by ブクログ

    身の回りにありふれて存在する「渋滞」という現象を力学的、数学的アプローチで分析する試みを紹介し、「渋滞学」という横断的な分野確立のビジョンを示しています。サグによって発生する高速での車の渋滞も順番待ちの行列も山火事の防止も数学的モデル、とくにセル・オートマトンでモデル化できるというのは目からウロコで

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    2011年11月12日

    Posted by ブクログ

    すごく参考になりました。物事は色々な見方があって、読書をすると、知らなかったことに気付き、読書の大切さが分かる。
    「新潮選書」というと、難しいイメージがあるが、とても楽しく読むことができた。
    「メタ安定」という概念が出てきたが、渋滞する前の仮の安定というような意味で、興味を持った。
    この「メタ安定」

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    2011年05月07日

    Posted by ブクログ

    渋滞学とはどんな学問かを知るには一番適した本です.
    渋滞学関係の書籍を読み始めるなら,最初に読むべき本だと思います.

    タイトルが渋滞シミュレーションでなく,渋滞学であることに注目してください.渋滞学は西成先生の構築した学問で,単なる渋滞シミュレーションでなく,あまたある「流れ」を取り扱うことができ

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    2011年12月01日

    Posted by ブクログ

    著者と渋滞学という分野に興味があり読書。著者とは学生時代に一回お会いしたことがあるが、とてもバイタリティがある方といった印象。さて、肝心の渋滞学というところは単純な離散的な数理モデルに収まらず、本作では車、人混み、アリ、インターネットを特に多く取り上げ、生物学や粉体モデルなどのより複雑な事象の分析を

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    2011年08月29日

    Posted by ブクログ

     少し前に筆者の『クルマの渋滞 アリの行列』を読んでおり、本書とは大体半分ほど内容が被っているので、感想はそちらの方で。
     最終章で筆者が述べている「理学と工学の乖離」については、これは全くその通りだと思う。僕自身の今の興味が理論の中でもどちらかというと応用寄りのところにあるので、大学にいるうちに少

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    2021年09月18日

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