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中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、西の魔女のもとで過した。西の魔女ことママのママ、つまり大好きなおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受けるのだが、魔女修行の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということだった。喜びも希望も、もちろん幸せも……。その後のまいの物語「渡りの一日」併録。
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Posted by ブクログ
梨木香歩さんの「ピスタチオ」を読んだのをきっかけに、10年前課題図書で読んだこの本を再読。 最後、10年前もボロ泣きしたが、今回もしっかりボロ泣きした。大筋の展開覚えてたのに笑。 人の考えも、幸せも、一面を見て決まるものではない。複合的に絡み合っているんだということを思い出させてくれる。 「悪...続きを読む魔を防ぐためにも、魔女になるためにも、いちばん大切なのは、意志の力。自分で決める力、自分で決めたことをやり遂げる力です。その力が強くなれば、悪魔もそう簡単にはとりつきませんよ。まいは、そんな簡単なことっていいますけれど、そういう簡単なことが、まいにとってはいちばん難しいことではないかしら」
祖母のご飯で育ったおばあちゃんっ子の自分には少し現実的過ぎるくらい主人公の気持ちが伝わってくる作品でした。初めて読んだ10年前からずっと大好きな本です。今でも時折祖母が死んでしまった時の事を考えて泣きそうになるんですけど後悔しないように会った時には何においても感謝を伝えるようにしています。 ナイ ...続きを読むナイ スウィーティ
昔、映画化された際にロケ地に行き 生々しい現場にゾッとすると共にどこか懐かしくて安らぐ雰囲気を感じ取った記憶がある。 10年ぶりの再読。 中学生当時は分からなかった、この作品の細かな表現の素晴らしさや、ボタニカルな暮らしぶりによってますます素敵な作品に感じられた。 人間らしく、大人らしくありたい時...続きを読む、わたしも少女らしく「魔女修行中だから!」とワクワクした気持ちで鍛錬しようかな。と思えました。
皆がいろいろな価値観で、それぞれの想いを持って生きている。自分の価値観を持ちつつ、他の価値観も受け入れながら生きていく。強いというのは、こういうことなのだろうな。いろいろ考えさせられる読書体験でした。
大人をやってしばらく経つが、通して読んだことがなかったので読んでみた。 「自分のことは自分で決める、決めたことをやり遂げる、上等の魔女は外からの刺激に反応しない」 おばあちゃんとまいのお母さんの考え方の違いに少し寂しくなった。 大切なものはいっぱいある。昔からの家族、新しい家族、友人、仕事…わたし...続きを読むは、仕事と新しく家族になる人との暮らしを取り、昔からの家族のそばで生きることを選ばなかった。新しい家族との生活は毎日が鮮やかでいて心地よい。けれどとても寂しい。 父親は、距離がひらけば開くほど優しくなった。「いつでも帰ってきたらいい」という言葉にいつも胸が潰れそうになる。好きな人みんなのそばにいつもいることはできないから、せめて私にできることは、何度も何度もこまめに家に帰り顔を見せることだと思う。
「おばあちゃんはいつも自分がそのときやるべきことがわかっている。庭の草木のように確かな日々を暮らしている。」 この一節は私の心に強く響いた。 こうなりたいと強く思わせた。 題名にある魔女とは、「自分がそのときやるべきことをわかっていてそれを実行できる人」である。自分にとって正しい方向をキャッチする...続きを読むアンテナをしっかり立てて、身体と心でしっかり受け止められる人。 そんな魔女になるために最も大切なのは「意志の力」だと本書の魔女は教えてくれた。自分を見ようとしたり聞こうとしたりする「意志の力」を持つための努力を継続すれば、必ずその力はつくのだという。 意志の力をつけるための土台となるものとして、早寝早起き、食事をしっかりとること、運動と規則正しい生活があると魔女は言っていた。 「意志の力」を持つためには、エネルギーも体力も必要なのだ。当たり前のことだが、自分の身体を満たすことの大切さをじわじわと感じる。 この本を読み、私も意志の力を強く持つために努力しようと決意した。その矢先、今日私の目の前に魔女とも呼べる人物が現れた。 私はその魔女から修行を積む、魔女見習いになることにした。
生きていく上で必要なものが思い出せる本だった 1番印象に残ったのは、森の中にある自分のお気に入りの場所にまいがいるシーン あの自然から得られるパワー、経験がある気がした いいなって羨ましく思った あとはやっぱりおばあちゃんの窓のメッセージ 良すぎる 美容室で髪染められながら泣いた。笑
1つ1つの文書や描写が丁寧。見たことのないはずの情景が頭に鮮明に浮かび上がる。初心者が読みやすい小説というのも頷けます。 豊富な知識を惜しみ無く与えるが優しく見守るおばあちゃん。魔女修行を通じて自分でしっかりと考え、徐々に活力を取り戻していくまい。 登場人物皆が暖かく、心がほっこりする物語りでした。
学校からのエスケープ、おばあちゃんとの自然の中での暮らし、魔女修行。 タイトルから魔女が死んでしまっていることはわかっているはずなのに、作中ずっと、いろんな感情が呼び起こされつつも、あたたかい何かに包まれている感じがした。死んだのは肉体だけで、おばあちゃんが言う「魂」はまだいるから?という風にも...続きを読む思えた。 初めて読むと思っていたのに、再読だったことに気づいたのは、おばあちゃんが主人公のまいに言ったセリフから。 「…自分が楽に生きられる場所を求めたからといって、後ろめたく思う必要はありませんよ。…シロクマがハワイより北極で生きるほうを選んだからといって、だれがシロクマを責めますか」 この言葉に生かされた過去の自分が居たんだな、と思いつつ、心地よいところで生きていい、違和感を覚える自分の感覚に蓋をしなくていい、と今の自分に言われている気もした。 自分で決め、決めたことをやり遂げる力。意志の力。この意志の力を伸ばすことについて、おばあちゃんが言っていたことが、一番印象的だったかな。 「…最初は何にも変わらないように思います。そしてだんだんに疑いの心や、怠け心、あきらめ、投げやりな気持ちが出てきます。それに打ち勝って、ただ黙々と続けるのです。そうして、もう永久に何も変わらないんじゃないかと思われるころ、ようやく、以前の自分とは違う自分を発見するような出来事が起こるでしょう。そしてまた、地道な努力を続ける、…それの繰り返しです」 変わらないように思えるほどの、小さな小さな積み重ね。それらが身体の中で混ざり合って、醸成して、芽になって、顔を出す。この時を信じて、続けられるか。暑苦しい応援歌ではなく、すーっと奥底に染み込むような、あたたかい雨みたいな表現で私を励ましてくれたような気がした。
10年以上前に読んでたものを再読です。 当時、職場の先輩が絶賛していて読んだのですが、 私にはピンとこず、そしてなぜか今頃猛烈に読みたくなり。 GW前半の連休初日に書店で購入しました。 その前の週に、お世話になった方をがんで亡くし、 命についてとか生きることについてとか、 改めて考えて、そんな本...続きを読むを欲していました。 中学で不登校になったまいが、 祖母の家で数週間過ごす物語です。 その祖母が魔女になるためのレッスンを教えてくれる。 10年以上前に読んだときの私はわからなかったけど、 書いてあることは結構厳しくてシビアでした。 どんなときでも自分で決めること、 揺れるときも焦るときも黙々と継続し続けること。 怒りや憎しみは精神を疲れさせる、 縛られずに自分を保つこと。 最後のおばあちゃんからのサプライズには なぜか私まで嬉しい気持ちに。 そして、まいが成長した後日譚も良かったです。
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西の魔女が死んだ(新潮文庫)
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梨木香歩
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