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並はずれた守銭奴で知られるスクルージは、クリスマス・イヴにかつての盟友で亡きマーリーの亡霊と対面する。マーリーの予言通りに3人の精霊に導かれて、自らの辛い過去と対面し、クリスマスを祝う、貧しく清らかな人々の姿を見せられる。そして最後に自分の未来を知ることに――。話題の映画原作を古典新訳で!【光文社古典新訳文庫】
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Posted by ブクログ
洋書で一番好きな本は何かと聞かれたら、迷わずクリスマス・キャロルと言うくらい好きな話。 偏屈で非情でケチな老商人スクルージがクリスマスの夜に、優しさを失う前の自分を追憶させる過去の精霊、貧しさの中でもクリスマスの喜びに包まれる人々を見せた現在の精霊、心を入れ替えなかった場合に訪れる絶望を見せた未来の...続きを読む精霊に出会い、心を入れ替えるという話。 あらすじだけ書くとそういう話だけれど、何回読んでも心が暖かくなるからついに紙の本を買ってしまった。青空文庫でも訳者は違うけど読めるので、是非。
短い作品なのでサラッと読めた。 内容は意地の悪い老人が色々な人や物を見て改心するという童話みたいな話し。 単純だけど普段生きてる中ではなかなか気づけないこと。 自分は意地悪ではないか。
「人はみな、隣人、同胞と進んで深くかかわって、心を通わせなくてはいけない。そのためには、遠路をいとわずどこへでも出かけるようでなくてはだめだ。」 こんなに感情が溢れ、匂いがする物語だったとは。前回読んだ岩波文庫の訳は、感情移入できず、短いお話ながら何度も挫折しかけた。それに比べるとさすが新訳だけあ...続きを読むって、人々の交わす表情が伝わってくる。単純明快な話だけど、クリスマスはキリスト教のお祭りであることを再認識させられる。日本にいると「誰と過ごすか」「何をあげるか」しか話題にならないけれど、貧しい人に寄付をし、キリストの誕生を家族みんなでお祝いしようという温かい心が根底にあることを改めて思いだすきっかけとなった。毎年この訳で読み返したい名作。
何度読んでも、「あ~よかったなぁ」 と、心から思える。 スクルージさんの過去を眺めている様子、クラチット家の様子など 胸詰まります。 クリスマス時期でなくても読むのオススメ!!
守銭奴・金の亡者のドケチ強欲ジジイ・スクルージ。 クリスマスを楽しく祝う心を持ち合わせていない彼は クリスマス・イブの夜に、亡くなった友人マーリーの亡霊と出会う。 このままではいけないと忠告を受けるスクルージ。 続いて過去・現在・未来を司る精霊と出会い、 今までの、そしてこれからの自分と客観的に向き...続きを読む合う。この旅の果てに、ドケチジジイはどこへ辿り着くのか…。 自分の事を客観的に見つめてみると、思ったよりまるでひどい人間だ、みたいな事があるかもな一冊。 ひどいと感じられるうちは大丈夫なのかしら。 改心、という言葉でまとめられがちな物語ですが、 翻訳者の方のあとがきは少し異なる見解でした。 古典新訳文庫は翻訳者のあとがきが毎回面白い。この本ではスクルージのもともとの精神性は 真っ直ぐである事に強く触れられている。ドケチジジイの改心劇、ではないのだと…。もとから善良な素質が、暮らしにすり減ってこうなったのだと。 当時の社会の変化も大きな要因となっていると語るあとがき、読み応え抜群。 物語を楽しみつつ、スクルージという人気キャラクターを深く掘り下げる一冊。
すっかり光文社の手先…ってこのくだり何度目? ってことで数えてみました! ひまわりめろん出版社別既読数ベスト5!!(ドンドンドンパフー) 既読746冊中(2023年3月20日現在) 第5位 新潮社 61冊 第4位 東京創元社 63冊 第3位 早川書房 ...続きを読む 78冊 第2位 講談社 80冊 第1位 文藝春秋 85冊 でした!ちなみに光文社は43冊で第6位でしたまあまあ多いですが手先感は今ひとつ なんかすんませんしたっ もちろんみんみんも集計(なにがもちろんなのか) ※ちょっとデータ取りが雑だったので多少の誤差あり、あとレビューがあがってる509冊を対象にしてます 第5位 光文社 30冊 第4位 新潮社 33冊 第3位 KADOKAWA 48冊 第2位 文藝春秋 51冊 第1位 講談社 59冊 おおー、なんか色出たかも (KADOKAWAと角川春樹事務所をまとめて角川グループで集計すると63冊で1位になる) ちなみにおびーは登録991冊中346冊が新潮社でした(既読に絞るともっと割合あがる) まさに新潮社の手先w
久しぶりにがっつり語彙力で描写してくる古典を読んだ気がする。きっと全ては理解できていない。 けれど、スクルージに寄せた自分の心が確かにある。彼が打ちひしがれ、懇願する場面を見るたびに訳者あとがきにあった「本来の姿に返った」という部分が胸に響く。 そう、読み始めと読み終わりで、全くスクルージの印象が変...続きを読むわるのだ。けれどそれは、決して納得のいかないものではない。なぜだろう、これがディケンズの力ということか? クリスマスを祝う喜びに溢れた描写が何ページも続いているところが本著のハイライト、作者が一番表したかったことなのだと私は思った。誰もが憧れ、幸せになる一夜。いいなぁぁぁ日本でもこんな風にクリスマス過ごしてみたい!!
村岡花子の訳に馴染めず、半ばにして訳者を変えてあらためて読みなおした。中身がぎっしり詰まった短編。描写が鮮明で幽霊が浮き立たない。幽霊と言えど怖くはない。主人公が自己を省みる道しるべの存在。スクルージは吝嗇だが悪人ではない。幼い頃の環境が生活において頑なな人物に仕上げた。家族を大切に思う気持ちを読者...続きを読むに深める名著。2021.5.16
立て続けにクリスマスものを。こちらも中編程度の長さで、サラッと読み通せる内容。特殊な場面設定としてクリスマスが採用されているけど、基本的に、過去から未来にかけての自分と、改めて直面させられることによって、現在における自省がなされ、結果、ポジティブな変化をもたらすというもの。それ自体は、今となっては使...続きを読むい古された手法で、特に目新しさなどを感じる部分は無い。それぞれの回想シーンの見せ方が魅力的で、結果的には惹き込まれる要素たっぷりだったから、物語的には面白かったんですが。
ドケチの守銭奴スクルージ。「欲深い因業爺」とかひどい言われようの主人公。クリスマス・イブ、スクルージに不思議な出来事が起きるのだが、すごく良い話だった。 キリスト教の思想が背景にあるのは明らかだけど、説教くさくはなく、むしろユーモアを感じた。人の善意や幸福がテーマの人情物って感じかな。スクルージはも...続きを読むちろん、甥っ子がいいキャラ。
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池央耿
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