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大学生・秋内の目の前で、幼い友人・陽介はトラックに轢かれた。いきなり走り出した愛犬のリードに引きずられての、無惨な事故。陽介は助教授のひとり息子だった。あの時、犬はなぜいきなり走り出したのだろう? 居合わせた同級生たちは関係があるのか…現場で感じた違和感が忘れられない秋内は、動物生態学に詳しい間宮先生に相談して、自分なりの捜査をはじめる。そして予測不可能の結末が…! 青春の滑稽さ、悲しみを鮮やかに切り取った、俊英の傑作ミステリー。
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Posted by ブクログ
シンプルに思っていたのに思わぬ着地、全てのピースがかっちりハマるスッキリ、登場人物たち。おもしろかった。
男の友情を精度良く書いてくれていました。電車で読んでいて涙をこらえるのに必死でした。 いい意味での裏切りや爽快な結末で大満足です。
秋内静含む4人の大学生の幼い友人の陽介が散歩中に事故死。 秋内静は生物に詳しい大学教授の間宮と協力し犯人を突き止める青春ミステリー。 終始伏線が沢山散りばめられていて登場人物みんな怪しく思えた。そしていくつか予想を裏切られた。最後のどんでん返しはしばらくよむのを止めたぐらいやられた。こうも予想を裏...続きを読む切られると気持ちが良い。 動物の習性や特性が事件に繋がり、解決するヒントにもなっていたのがとても面白かった。 京也はとにかくざまあみろ
大学生の青年と動物生態学者が、幼い少年の命を奪った交通事故の真相に迫っていく長編 事件の深刻さ(重々しい雰囲気)と大学生の青春事情?という軽さのバランスが不気味で、「子どもが目の前で亡くなったんですよね??」となるけど その軽さと明るさがあるために読みやすく、手が止まらなくなる 青春ミステリって青...続きを読む春とミステリ?と思っていたが こういう物語のことを言うんだなと腑に落ちた 智佳ちゃんのことが好きな秋内の頭の中はいつもコミカルでニヤニヤしちゃうやら応援したくなるやらで忙しい ミステリとしては 色々なところにミスリードの穴が空いていて、逐一はまっては「これじゃなかったか」と這い出して、またすぐ次の穴にはまってしまうような仕掛けがおもしろい 本当に最後まで「???どういうこと??なんで??」と思いながら読み進められるし、それでも最後には謎は全部解消されてすっきり 文体も好みで中毒性があり道尾さんの作品にはまっていきそうな予感
読み進めていくにつれて、誰もが怪しく思えてくる。その言動に深い意味はあるのか、、。 伏線回収もさすが道尾秀介さん。 犬の習性も初めて知る事ばかり。 昔飼ってた柴犬は、母にだけ忠誠だったなぁ。
p49 「塾なんて行かないよ、あれは親に夢を売りつける、ただの商売だから。」 ミステリー小説では毎回各章が進むごとに自分なりに犯人を探して犯行動機を作り上げてよし、こうだ!!と考えますが、道尾秀介さんの作品には毎度その稚拙な推理をへし折られます笑 カラスの親指に続いて今作「ソロモンの犬」を呼んだので...続きを読むすが動物の豆知識がありら例えば犬は目が悪い、紫、青、緑を中心に色を見分けている。カーミングシグナルという恐怖や緊張に襲われた時らわざと無気力な態度を取り、相手の気持ちお自分の気持ちを落ち着かせる。などなど。 あとは主人公の秋内の心の弱さは自分に似ておりすごく共感しました。 本書における人間の弱さとは、少年の事故に絡んだ人々だけでなく、恋心に翻弄され、嫉妬心や懐疑心に駆られる静の姿にも反映されてた。弱いからこそ生まれる滑稽味も、自虐的なだけでなく愛らしく、時に切なくかけてしまうのは、そうした目線があるからだと感じました。 少しかそう言うとこにも恐縮ながら道尾さんと近しいものを感じ取れる親近感を覚えました。 カーミング☀︎シグナル
面白かった!重いストーリーではあるけれど、それほど暗い気持ちにならなかったのは、主人公の純愛や時々クスッと笑ってしまうシーンが上手く絡めてあったからかな。特に間宮先生のキャラが良かった! どんでん返しとまではいかないけど、トリックや伏線の回収が上手く書かれていて、最初から最後まで飽きることなく読め...続きを読むました。
大学生4人を中心の青春混じりのミステリー物語 主人公秋内静 友人京也 京也の彼女ひろこ 主人公が好意を寄せるひろこの友人智佳 助教授の息子陽介 愛犬オービーの暴走で死亡 その謎を解明していく話 動物学の先生間宮がとても重要で良い役 後半トリックというか色々明かされていくのが明快で、楽しく読めた...続きを読む。
人間の一方的な都合に巻き込まれて飼い主を失ったオービーが切ない。途中で結末は予想がついたが非常に楽しめた。
夏の青春✕ミステリーで、私の大好きな貴志祐介さんの『青の炎』の世界観を感じられる作品だった。誰が犬を操って少年を殺害したのか疑り深くなり、皆の言動が怪しく思えた。ラストで悲しい現実はあったものの、事件の真相は私にとって納得できるものだった。
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ソロモンの犬
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