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現代詩が目指すべきは自己からの脱却か、意味からの飛躍か。 山頭火・中也・太宰のパブリック・イメージの裏にある魅力とは。 そして、二人を惹きつけてやまない古典の世界――。 現代詩、朗読、古典翻訳……ジャンルを横断して文学の最前線で活躍し続けてきた二人による、痺れるような対話の記録。 目次 第一章 詩人の条件 第二章 「歩き続ける男」の本質――種田山頭火 第三章 「全力の俺」の魅力――中原中也と太宰治 第四章 古典翻訳と創作のはざまで
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Posted by ブクログ
ここまで激しい対談集は初めて(笑)。 お互いにメンタルが強くないとやってられない。 古典を現代語訳したお二人の作品を読んでみたいと思いました。 太宰治についての解釈も面白かった。
詩・朗読・古典の翻訳・…どの話題でも噛み合わない、噛み合わない、噛み合わない。あわやケンカ勃発か?! 様々な表現者としての顔を持つ2人が描く現代詩のその先とは。 自分らしい(その人らしい)表現を求めるのか、無意識に作り上げられていくものなのか。 答えは出ないが、誰かと一緒に考えたい。
言葉を伝えることはかくも難しいという見本のような対談.お互いが自分の言葉に妥協しないところが面白買ったけど,伊藤比呂美が歩み寄ろうとしているのが少し気の毒.
P13歌詞 音として発せられたところがすべてなので、いくら文章として最高でも、それが音として最高の表現にならないと意味がないんですね。 P16語りもの 読んだ人に、今目の前で音が発せられているかのように錯覚させる文章のことです。 言葉の意味、その音の響き、活字になった時の文字としての美しさ P97太...続きを読む宰 調子がいいから、読んでる方も自然とリズムに乗って一気に読んでしまう。
2人による対談の一冊。翻訳とは太宰と中原中也について、詩の在り方、古典文学のこと。2人の対話は混ざり合わず、互いの価値観と自負があり両者の意見は平行線のまま進んでいく。私はこう、何故?僕はこう、何故?とずっと続きそうで微笑ましく勉強になった
詩、朗読、言葉、古典翻訳について話してるんだけど、ぜんぜん噛み合ってなくてすごい。噛み合ってないんだけど、でもお互いの知性や感性を認めあっているからこそ率直な「わからない」を発して対話できるわけで、そういうのは読んでておもしろい。 「そうそう!」と意気投合するような対談もおもしろいけど、こういう「わ...続きを読むたしたちは違うね」ということを確認するだけの対談もよい。
飛翔能力があるから詩人なのであって・・・(伊藤 歌詞って、歌ってなんぼ、聴いてなんぼ(町田 歌いたいと思うもの、ああいいなと思うもの 音と発せられたところがすべて カッコよくした文章が声に出したとき、意味の分からない音になってしまう可能性 語りもの 目の前で音が発せられているかのような錯覚 ...続きを読む(伊藤 「私」にこだわり続ける 実は「私たち」 自分らしい語彙 本当の意味で使えるか 世界観 (町田 自分の力で何かをコントロールしたい (伊藤 比喩で話を転がす、小ネタを入れ込む話芸 (伊藤から見た町田 言葉も植物も私たちの周りに繁茂する(伊藤 言葉にはそれが生まれてきた理由や成り立ちがある、 その「人」の何だったのか? (町田 あたしは言葉を出すプロ 自分の言葉 朗読もする(伊藤 文体とは結果(町田 現在高尚なものがその時その時代においてその表現が 「本当はどういうものだったのか」:宇治拾遺物語(町田 自分の物語を語れる作品としての「日本霊異記」(伊藤 翻訳は自分の色が出ていても出ていなくてもどっちでもいい 歌うことが目的であって、自分の声であることにこだわりはない(町田 百年経っても残る、言葉の芯で伝えていける現代語訳を作りたい(伊藤
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