玉蘭

玉蘭

950円 (税込)

4pt

3.8

女の中で何が壊れ、何が生まれたのか
東京の生活に疲れ、仕事も恋人も捨てて上海留学した有子。ある日、大伯父の幽霊が突然現れ…。過去と現在が交錯する異色の恋愛小説。

解説・篠田節子

※この電子書籍は2005年6月に文藝春秋より刊行された文庫本の新装版を底本としています。

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玉蘭 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    現代と昭和初期の上海を主な舞台に、男と女の鬱屈した心情が様々な視点で描かれる。どこまでが現実でどこからが幻なのか、どこまでが真実でどこからが虚偽なのか、そんな境界線の曖昧さが本作の魅力であるように思われた。船乗りという仕事がそうさせるのか、ずっと波間を漂うかの如き生き方をしてきた広野質が晩年で僅かば

    0
    2024年04月24日

    Posted by ブクログ

    玉蘭の花が枯れる時、幻の船に乗って失踪した男が現れる-。全てを捨てて上海に留学した有子に会いに来たのは、若き日の大伯父の幽霊。時の流れを越え、孤独を抱えて生きる男と女。

    0
    2024年01月27日

    Posted by ブクログ

     2001年刊。『柔らかな頬』の2年後で、『グロテスク』の2年前。桐野さんのキャリアの中では比較的初期の作か。
     桐野さんの近年の作品の文体はずいぶんと薄っぺらく人物の風貌や情景はさほど書き込まないまま、スピーディーにプロットを追うようなものが多いようだが、『OUT』(1998)辺りでかなりきめ細や

    0
    2022年03月31日

    Posted by ブクログ

    過去と現在が行ったり来たり。
    そんな時代があったのか。別の土地での経験がオジの姿を見せたのか?
    環境が変わるって大変だ。

    0
    2022年05月27日

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