ペルシャの幻術師 1

ペルシャの幻術師 1

950円 (税込)

4pt

4.5

司馬遼太郎の幻のデビュー作は女性が主人公だった!
海音寺潮五郎が「幻覚の美しさに惚れこんだ」と絶賛した名作に、文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品選出の漫画家・蔵西が挑む。

☆電子書籍版限定特典として、巻末にキャラクターの初期設定画を収録!☆

◆ストーリー
十三世紀、世界を席巻したモンゴル軍の猛攻は、ペルシャにまで至った。
モンゴル軍団を率いる大鷹汗(シンホルハガン)ボルトルは、ペルシャ高原の町メナムに攻めいる。ボルトルはメナムで美姫・ナンを見初め、自らへの愛を求める。
そこに、ボルトルの命を狙う幻術師・アッサムが現れ、ナンを幻惑する――。

西紀一二五三年の夏、ペルシャ高原のひがし、プシュト山脈をのぞむ高原の町メナムは、ここ二カ月、一滴の雨にもめぐまれなかった。――

新月のまだ懸らぬ六月二十八日の夜、いまから一月前のことである。アラ山脈を越えて突風のようにやってきた蒙古兵が、メナムの町を一夜のうちに鮮血の霧で包んだ。町の土侯とその兵は戦わずして遁げ、市民は、血に飢えた東方の蛮族の手で思うさま殺戮された。シナ北西部はおろか、遠く東ヨーロッパまで征服した成吉思汗(ジンギスカン)四世蒙哥(マング)が、その弟旭烈兀(フラーグ)に二十万の兵を授けて、史上有名なペルシャ攻略の緒にようやくつきはじめたのである。そうした殺伐な背景のなかに、この数日来、メナムの町は奇妙な賑いをみせていた。
沙漠をゆく隊商(キャラバン)が、水を買いにきて市を立てる。――
司馬遼太郎「ペルシャの幻術師」より

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ペルシャの幻術師 のシリーズ作品

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  • ペルシャの幻術師 1
    950円 (税込)
    司馬遼太郎の幻のデビュー作は女性が主人公だった! 海音寺潮五郎が「幻覚の美しさに惚れこんだ」と絶賛した名作に、文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品選出の漫画家・蔵西が挑む。 ☆電子書籍版限定特典として、巻末にキャラクターの初期設定画を収録!☆ ◆ストーリー 十三世紀、世界を席巻したモンゴル軍の猛攻は、ペルシャにまで至った。 モンゴル軍団を率いる大鷹汗(シンホルハガン)ボルトルは、ペルシャ高原の町メナムに攻めいる。ボルトルはメナムで美姫・ナンを見初め、自らへの愛を求める。 そこに、ボルトルの命を狙う幻術師・アッサムが現れ、ナンを幻惑する――。 西紀一二五三年の夏、ペルシャ高原のひがし、プシュト山脈をのぞむ高原の町メナムは、ここ二カ月、一滴の雨にもめぐまれなかった。―― 新月のまだ懸らぬ六月二十八日の夜、いまから一月前のことである。アラ山脈を越えて突風のようにやってきた蒙古兵が、メナムの町を一夜のうちに鮮血の霧で包んだ。町の土侯とその兵は戦わずして遁げ、市民は、血に飢えた東方の蛮族の手で思うさま殺戮された。シナ北西部はおろか、遠く東ヨーロッパまで征服した成吉思汗(ジンギスカン)四世蒙哥(マング)が、その弟旭烈兀(フラーグ)に二十万の兵を授けて、史上有名なペルシャ攻略の緒にようやくつきはじめたのである。そうした殺伐な背景のなかに、この数日来、メナムの町は奇妙な賑いをみせていた。  沙漠をゆく隊商(キャラバン)が、水を買いにきて市を立てる。―― 司馬遼太郎「ペルシャの幻術師」より
  • ペルシャの幻術師 2【電子限定特典付】
    950円 (税込)
    ☆電子書籍特典として10P分おまけ漫画を収録☆ 「すべての上に死がやってくる」―― 蒙古の王に囲われた女・ナンが自らの欲望に気づくとき、メナムの街は滅びに向かいはじめる。 長らく司馬遼太郎の幻のデビュー作と言われた「ペルシャの幻術師」に『月と金のシャングリラ』の蔵西が挑むコミカライズ。 ペルシャの美姫・ナンと幻術師アッサムの幻想と愛と滅びの物語は、ついに完結へ。 ペルシャの町、メナムで美姫・ナンが出会った幻術師の男は、モンゴル軍の大鷹汗・ボルトルを殺そうとする者だった――。 自分を10日以内に殺せなければ、幻術師・アッサムとメナムの全市民の命を奪うというボルトル。 しかし、ナンとボルトルはアッサムの幻術にはまっていき、しだいに幻想の世界の中へ……。 ボルトルに囲われ、籠の中の鳥だったナンは、自らの欲望に気づき、思いのまま生きていくことを望む。 そして、メナムの街には、死がやってくる――。

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ペルシャの幻術師 1 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    匿名

    購入済み

    細密画のような緻密で華麗な表現で蘇る、司馬遼太郎のデビュー作。
    謎あり、ロマンスあり、戦いありの物語を彩るキャラクターが忠実かつ生き生きと描かれ、新しい魅力を発見できます。
    もちろん、原作未読でも十分楽しめます。
    上空に渦巻く雲、砂をはらんだ風、陽射しの強い市場とは対照的な暗い宮殿内など、物語

    #ドキドキハラハラ #カッコいい

    0
    2021年12月16日

    Posted by ブクログ

    極彩飾の表紙。豊かな金髪をなびかせてる
    女性。身体が透けるような薄い極上の布を身につけ、大きな宝石と繊細でゴージャスな耳飾り、首飾り、足飾り。

    メナムと都市をぐるりと囲む山々の地図
    青い服の砂漠の民
    ペルシャの高い文化と蒙古の武力で押す蛮族

    乾いた空気、羊肉の匂い、風呂に入らない体臭、建物に飛び

    0
    2022年02月25日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     司馬遼太郎さんがこうした作品を書いていたのは驚きでした。
     
     私の好みのどストライク! 女性が主役ということも、ペルシャが舞台というのにびっくりしました。

     ですが、とても面白かった。続きがたのしみですねぇ。

    0
    2022年02月12日

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