あちらにいる鬼

あちらにいる鬼

789円 (税込)

3pt

父・井上光晴、母、そして瀬戸内寂聴をモデルに、逃れようもなく交じり合う3人の〈特別な関係〉を、長女である著者が描ききる。愛とは、〈書くこと〉とは何か。各誌で話題沸騰となった問題作、いよいよ文庫化!

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あちらにいる鬼 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    善き。
    やっと読めた。映画になった時からの積読…

    瀬戸内寂聴と井上荒野のチチ、井上光晴とその妻、1人の男を巡る女達の生涯の物語。
    実話?とも、小説?とも言われ、どちらで読んでも深い。娘の立場で取材し文章にし、そして解説でもあったが、そうやって初めて小説家はそのテーマとの訣別ができるのではないだろう

    0
    2024年01月28日

    Posted by ブクログ

    井上光晴とその妻と、瀬戸内寂聴と、そして井上荒野によってできた世界でした。
    他の著を全て読んでいなくとも、井上荒野はこの本を書くために井上荒野として生まれ、作家になったのではないだろうか?と思えるほど。
    川上弘美の解説にあるように、井上荒野の「文章の清潔さ」がこの物語をぎりぎりのところで保っている。

    0
    2023年09月28日

    Posted by ブクログ

     おもしろかった。瀬戸内寂聴さんのイメージがすでにあるからかもしれないが、主要な登場人物3人がそれぞれ互角に強い輝きを放っている感じが滲み出ていて、ずっと内容が濃かった。作者にそれぞれへの思い入れ、愛情が強いからだろうか。
     3人とも非凡で魅力的だが、2人の強くて魅力的な女性と1人の弱くて魅力的な男

    0
    2023年03月03日

    Posted by ブクログ

    瀬戸内寂聴さんが好きです。
    「子宮作家」と言われた寂聴さんだけど、私は尼さんとしての姿しか知らないし、寂聴さんの恋愛遍歴をあえて知りたいとは思っていませんでした。でも「私小説」を読んだりして、出家前のことも少し知りたいと思っていたところでした。

    小説家同士の不倫。しかもそれを一方の娘が書いたとなる

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    2023年01月25日

    Posted by ブクログ

     自分の母親と、父親の愛人。2人の視点から小説を書くというのはどんな心境だったのか⋯想像できない。全てを受け容れたから?恨みつらみ、気持ち悪さはもうない?自分とは違う人間の所業として割り切っている?しかもその語り口が冷静で、淡々としていて、感情的に乱れたりどちらかに肩入れしたり逆に非難したりすること

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    2022年12月12日

    Posted by ブクログ

    もっとドロドロしたものかと思っていたけど
    読み終えたら妙な清々しさ

    とても強い女の人たちだな

    恐れ多くも目標にしたいと思った

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    2022年10月07日

    Posted by ブクログ

    長内みはると白木篤郎を中心にそれぞれが情事を積み重ねて行きながら、作家としての仕事はそれなりにこなしていく奇妙な物語だが、このような生き方もあるのだなと、ある意味で感心した.篤郎の妻 笙子が夫の浮気を感じながら、子育ても難なくこなす幅の広さは特筆ものだと思った.篤郎の行動は突飛な面はあるが、読者から

    0
    2024年01月05日

    Posted by ブクログ

    不倫の話であることは、映画化で話題になったことから知っていた。
    「みはる」視点から始まる文章を恐る恐る読み進めていけば、恋愛小説である。
    一章に必ず、篤郎の愛人である「みはる」視点と、妻である「笙子(しょうこ)」視点が描かれる。
    篤郎を真ん中にはさんで向かい合う、二人の女。
    視点が変わるごとに「あち

    0
    2023年06月29日

    Posted by ブクログ

    妻と愛人の2人の視点で書かれた作品。

    悲劇とは遠い、凪た暗い海みたい。
    折り合いと訣別と覚悟。
    そんなものがぐるぐるしてて、私はまだまだ幼いんだなとつくづく思う。
    そして愛にまだ出会ったことがなくて、いつになったら出会えるんだろうとも思う。
    どうしようもなくひとりで常に誰かを必要としている篤郎の必

    0
    2023年05月07日

    Posted by ブクログ

    なんだろう、ドロドロした話だと思うんだけど読んでる時も読後もなんなら清々しさすら感じる。読みやすい。文章のせいかな。主要人物みんな嫌いになれない。いや、一緒に暮らすのは無理だけれども笑

    0
    2023年02月21日

あちらにいる鬼 の詳細情報

  • 映画化

    「あちらにいる鬼」

    2022年11月公開
    出演:寺島しのぶ、豊川悦司、広末涼子

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