作品一覧

  • 半導体有事
    4.3
    1巻1,001円 (税込)
    経済安全保障の最前線! アメリカが中国に突きつけた異次元の半導体規制。このままだと中国の半導体工場はやがて稼働できなくなる。追い詰められた中国が狙うのは、世界のトップ企業、台湾のTSMC――。世界中が半導体製造能力をめぐる競争に駆り立てられているなか、日本は再び失敗を繰り返すのか? 新会社ラピダスのいう、「2027年までに2ナノの最先端半導体をつくる」なんてできっこない!
  • 日本型モノづくりの敗北 零戦・半導体・テレビ
    4.4
    1巻838円 (税込)
    「日本の技術力は高い」――世間では、何の疑いもなくこう言われています。しかし、もしそうなら日本の半導体業界はなぜ壊滅的状態になったのか? ソニー、シャープ、パナソニックなどの電機メーカーはなぜ大崩壊したのか? 京大大学院から日立に入社し、半導体の凋落とともに学界に転じた著者が、零戦やサムスン、インテル等を例にとりながら日本の「技術力」の問題点を抉るとともに、復活再生のための具体的な処方箋を提示します。
  • 半導体有事

    Posted by ブクログ

    米中間そして日韓の開発競争、というよりも足の引っ張り合いが、世界の進歩のためには百害あって一利なしと著者は強く警鐘をらならす。2021年の半導体関連素材の韓国への輸出規制は、ブーメランのように帰ってきて、日本の関係産業を衰退させている様が描写されている。

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    2024年01月17日
  • 半導体有事

    Posted by ブクログ

    産業のコメと評される半導体。
    かつて世界を席巻していた日本の半導体産業も今は昔と思っていた。
    ところが日本には世界的に高いシェアを持つ製造装置や材料があると知り望みを感じるとともに、半導体は完全に世界的な分業なのだなと。
    本書ではそもそも半導体とは何か、微細化の効果と技術、製造過程やシェアについて分かり易く書かれている。

    台湾に出張する事も多く、嫌でもTSMCの話は聞くし同じ九州に進出となれば商売に絡む色気も無くはない。
    筆者はそこに大きな警鐘を鳴らす。

    日本で作る目的は、ターゲットはどこかがはっきりしない。
    ラピダスは何のために2ナノを作ると宣言したのか。技術の継承もないのに。

    ファウ

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    2023年11月19日
  • 半導体有事

    Posted by ブクログ

    凄い勉強になります。
     サプライチェーンが世界中に広がっていて、一国だけではもはや最先端の半導体は作れないこと。
     工場を作るからってすぐに最先端の半導体が出来ないこと。
    などなど知識が広がりました。

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    2023年09月16日
  • 半導体有事

    Posted by ブクログ

    なかなか刺激的な内容だ。自分が開発している材料の一部も半導体産業で代替の効かない部材に使われている。仮に我が社に不幸な出来事が起こって材料を提供できなくなると、TSMCのWO-WLPプロセスが止まってiPhoneのプロセッサが製造できなくなる。TSMCからは間接的に『どうやったらその狭い規格を満足する製品を供給できるのか?』といわざるを得ない無理難題を要求されていて、本書で書かれている事がリアルに理解できた。ただ装置、材料メーカーに国の支援を入れることは反対だ。著者が最後に書いてあるとおり、自然な再生産のサイクルを破壊する。付いていけない装置材料メーカーは市場から撤退しないと健全な進化が起こら

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    2023年08月08日
  • 半導体有事

    購入済み

    2022年に設立された日本の新しい半導体メーカRapidusは、2020年代後半にプロセスルール2nmの半導体の開発・量産を行うとアナウンスされているが、この目標がどれほど大それていて無茶であるか、順を追って説明してくれている。日本の半導体産業がまた失敗を繰り返すであろうことが予測され、残念な現実を見せつけられる。

    #タメになる #切ない

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    2023年07月18日

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