隆慶一郎の作品一覧
「隆慶一郎」の「花の慶次 ―雲のかなたに―」「影武者 徳川家康」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「隆慶一郎」の「花の慶次 ―雲のかなたに―」「影武者 徳川家康」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
東京大学文学部仏文科卒。1984年『吉原御免状』で時代小説家デビュー。数多くの作品を手がける。『一夢庵風流記』、『鬼麿斬人剣』、『柳生非情剣 』などは漫画化された。『影武者徳川家康 』はテレビドラマ化、マンガ化された。
Posted by ブクログ
死を畏れぬ心の鍛錬とは、人を一体どこに辿り着かせるのか。葉隠が教える生き様。死が恐ろしくないならば、人は自暴自棄に生きてしまわないものか。そこに眠る信念を歴史小説が解き明かす。清々しく気持ちの良い、痛快な物語だ。それでいて葉隠の真髄が随所に散りばめられる傑作。今まで読んだ事が無かった事、本作を手に取った邂逅を嬉しく思う。
何より、作者の原体験。死は必定。戦時中の回想から始まるのである。徴兵検査を受けさせられ、兵役を課せられることになった作者は、その当時アルチュール・ランボーと中原中也が愛読書だった。ランボー作『地獄の季節』をどうしても戦場に持っていきたかった。考え抜いたあげく戦場でも許される