作品一覧

  • マカロン大好きな女の子がどうにかこうにか千年生き続けるお話。

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    なぜMF文庫なのか謎な作品
    青春のあれこれを
    お菓子とメルヘン(ファンタジーにおける童話すなわちおとぎ話てきなもの)で
    味付けしたもので
    なかなかありそうでない種類のとりあわせ
    少女小説が現実へ卒業せず「ガールズ大河」にもいかず
    自覚的に青春小説たろうとしたような形態というべきか
    ガガガ文庫の中里十作品あたりが近い装い
    題材は普通だが
    ライトノベルでも女性向けでも一般向けでもない
    一風変わったつくりが目新しい

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    2018年11月12日
  • マカロン大好きな女の子がどうにかこうにか千年生き続けるお話。

    Posted by ブクログ

    いくつもの話が連鎖していて面白い。

    マカロンちゃんの存在が間接的に地球を救っているのに驚いた。
    ちょっと頭の緩いというか幸せそうな彼女だからこそ千年も待とうと思ったのだと思うが、千年間の間に随分沢山のことがあったようで……。
    自分がそんなに年月があるとわかったら、世界中の本を読破したいと思うし、ヨーロッパに渡ってたくさんの言語を習得したいとか思った。

    山田太郎さんの病気だとわかってからすぐに教科書を捨てる様子は清々しいと思うし、花子さんの家庭というか風俗で働きながら彼氏と同居しているのもなかなか見かけないし、多少頭が緩い感じがするが、二人が秘密基地で楽しそうなのが幸せそう。

    ぱらぽろぷる

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    2017年03月19日
  • 押し入れの中のダンジョンクラフト ‐幸福で不幸で幸福な兄妹‐

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ○○さえあれば生きていけるとか、○○こそ自分にとって人生の全てとか、そういう言葉が例え冗談であっても好きになれなかったりする。だから「妹こそ全て」という態度をとる主人公のことを好きになれなかった。
    一人称小説で主人公のことを好きになれないと、没入しにくくなる。全て「よくある設定の組合せ」という感じがして、何か物足りなさと違和感を覚える。

    そして一番は、代わりの幸せを見つけたり、小さな幸せを積み重ねて思うに任せぬ現実を生きていくことを「妥協」や「諦観」という言葉で、表現してほしくなかった。

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    2016年09月19日
  • マカロン大好きな女の子がどうにかこうにか千年生き続けるお話。

    Posted by ブクログ

    滅茶苦茶だけど無条件に切なくなれる、良い短篇集でした。
    人間って(セミとか宇宙人とか、一部人間じゃないのも混ざってるけど)
    温かいよね。

    「彼女はコンクリートとお話ができる」、「嘘つきセミと青空」が特に好き。

    中高生の書いたような、という評価はある意味正しい。
    書きたい要素だけを抽出して細かな考証もなく、場面を切り取って描く。

    もっと深くなれるかも知れないけれど、このインスタントさが伝えたいことにダイレクトに繋がって良く作用しているように思う。
    このバランスは恐らく意図的なものなので、故に稚拙な印象は受けなかった。

    ちょっと足りないくらいが、もっと欲しくなって丁度良いのかも。

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    2013年10月24日
  • マカロン大好きな女の子がどうにかこうにか千年生き続けるお話。

    Posted by ブクログ

    予想外に良かった! 絵師さんから購入し、短編集であることすら把握していなかったけれどとっても良かった!
    読み初めは書き方に抵抗がありましたが、読み進んでいくうちにこの書き方だからこそのものがあるなと思いました。
    山田さんとセミ子の話が私的にはお気に入り^^

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    2013年09月03日

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