作品一覧

  • スペードの女王/大尉の娘
    -
    1巻770円 (税込)
    カルタにはいっさい手を出さなかった青年将校ゲルマンは、フェードトヴナ老伯爵夫人が必勝法を知っていると聞くと、老夫人の書斎へ忍び込み、ピストルまで突きつけて秘伝を教えろと強要する。老夫人はショックのあまり死んでしまう。ある夜、夫人はゲルマンの夢枕にあらわれて、「三」「七」「一」の順で張れと教える。ゲルマンは「三」で勝ち、「七」で勝ち、最後に「一」を張る。だが、出たのは…。「大尉の娘」はプガチョーフ反乱をバックに辺境の砦の大尉の娘マリアをめぐって展開される歴史小説と家庭小説をミックスさせた物語で、プーシキンの最大傑作といわれる。
  • 大尉の娘
    3.5
    1巻957円 (税込)
    心ならずも地方連隊勤務となった青年グリニョーフは、要塞の司令官の娘マリヤと出会い、やがて相思相愛になる。しかし実父には反対され、プガチョーフの反乱が起こり、マリヤも囚われ、グリニョーフも捕虜になってしまう……。実直な老従僕、憎き恋敵、謹厳な“義父”とおおらかで勇敢な“義母”、情に厚い反乱の首謀者プガチョーフらを配し、最後に劇的な結末が訪れる歴史ロマンス。みずみずしい新訳で甦るプーシキン晩年の傑作。
  • ベールキン物語
    5.0
    1巻110円 (税込)
    ロシアを代表する文豪の一人。プーシキンの示唆に富んだ含蓄のある短編5編。「その一発」射撃の達人シルヴィオ。相手が幸せの絶頂の時、決闘の相手は訪れる。果たしてその一発は撃てるのか。プーシキン自身も決闘による傷で亡くなっている。「吹雪」偶然の吹雪によって引き裂かれた恋人たち。やがて男は戦死。女は3年もの間、悲嘆にくれていた……。「葬儀屋」自分のことを卑下していた葬儀屋は過去自分が埋葬した亡者たちを呼び寄せてしまう。「駅長」勤勉実直な駅長はある日愛娘をさらわれてしまう。「百姓令嬢」利発でお転婆なリーザは美男子と評判のアレクセイを見たくてたまらない。しかし親同士は犬猿の仲。そこで村娘に変装して出かけるのだが……。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • スペードの女王
    -
    1巻110円 (税込)
    ロシア文学の最高傑作のひとつにしてプーシキンの代表作。倹約、節制、勤勉を旨とするゲルマンはカルタの賭けで儲けて巨万の富を夢想していた。ある日、伯爵夫人の、カルタ必勝法の話を聞き、聞き出すため脅したところ、誤って殺してしまう。しかし後日、亡霊となってゲルマンの前に現われ必勝法を授けるのだった。それは『三』『七』『一』の順番通りに出せば勝てるというもの。ゲルマンは持ち金の全てを賭けて勝負する……。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 大尉の娘
    -
    1巻330円 (税込)
    暴徒のため父母を惨殺されたマリーは、相思の将校グリニョーフに危難を救われるが、のちに嫌疑をかけられシベリア流刑に処せられた愛人の赦免を求め、ペテルブルクに行き女王に決死の嘆願をする。エカテリーナ二世の治世に起ったプガチョーフの反乱を背景とし、歴史小説と家庭小説が巧みに融合した、19世紀ロシア・リアリズム文学の先駆的作品であり、プーシキン芸術の最高峰と言われる。
  • スペードのクイーン/ベールキン物語
    3.6
    1巻1,056円 (税込)
    必ず勝つという3枚のカード。伯爵夫人がかのサン=ジェルマン伯爵から授かったというカードの秘密をゲルマンは手に入れるが……。現実と幻想が錯綜するプーシキンの代表作『スペードのクイーン』、皮肉な運命に翻弄される人間たちを描く5作の短篇からなる『ベールキン物語』。あのドストエフスキーも激賞したロシア近代文学の父プーシキンの傑作を、原文の特徴を見事に再現した新訳で。
  • ベールキン物語

    購入済み

    読みやすいです

    短編集で、最初から入りやすくワクワクします。物語の展開が上手いし,興味シンシンにさせるのはホントうまいなーと感心します。
    ゴーゴリやドストエフスキーもプーシキンのファンだっと聞きました。この短編集で納得です。

    #深い

    0
    2021年09月07日
  • 大尉の娘

    Posted by ブクログ

    プガチョフの乱を軸に展開する、主人公と「大尉の娘」の間の恋愛譚。
    当時のロシアにおける民衆の実情がありありと描写されていて、ロシア史好きにはたまらない。この小説の為に3年もの年月をかけて史料考証や農民への聞き取りなどを行い、歴史書まで書いているというから驚きだ。
    こうした作者の歴史に対する情熱に裏打ちされているからこそ、濃密で印象深い作品となっているのだろう。。。

    と、勿体ぶって書いては見たもののぶっちゃけよくわかんかった。ロシア語人名ややこしすぎて無理

    0
    2023年02月28日
  • スペードのクイーン/ベールキン物語

    Posted by ブクログ

    読んでいて、すごく愉しい気分になりました。
    まるで、クレイアニメーションを観ているような。
    そこでは、ロシアの市井の人たちが、ピョコピョコ動いて喜怒哀楽を演じているような、そんなユーモラスでかわいい感じ。
    翻訳が素晴らしい。膨大な量の作品解題もまた素晴らしい。

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    2023年01月27日
  • 大尉の娘

    Posted by ブクログ

    ロシアの大家、プーシキンの戦争、そして恋愛を描く作品。序盤は平和な雰囲気だが、恋人マリアどの出会いの後、ならず者のプガチョーフが攻め入って来るところからいきなりシリアスな展開に。主人公、グリニョーフの勇気と信念、可憐なマリア、主人公との複雑な関係を形成するプガチョーフ、恥知らずで悪役のシヴァーブリン、そして主人公に忠実な召使いで大活躍するキーマンのサヴェーリイチ。皆キャラがたっている。展開も単純明快、ダイナミックかつとてもスピーディだし、風景描写もよい。
    注釈がふんだんに記され、小説の背景となった史実である「プガチョーフによる農民戦争」に興味が高まり、解説を読むととこれがまた深い考察と取材によ

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    2023年01月21日
  • スペードのクイーン/ベールキン物語

    Posted by ブクログ

    200年近く昔の作品とは思えないくらいおもしろい。

    特に短編5篇からなるベールキン物語の中の『吹雪』のプロットが、近年の映画でよくあるように、時間軸が行ったり来たり入れ替わってドラマティック。偶然と気まぐれから他人の結婚式で誓いを立ててしまった青年が、「自分には妻がいる」と思い悩む場面は、誓約が重要なキリスト教社会ならでは、か。日本人だったら戸籍に反映されない限り気にしないだろう。。

    スペードのクイーン
    ギャンブルに取り憑かれた青年が殺人の報いを受ける寓話。
    競馬の三連単で、3-7-1に賭けてみたくなる。

    0
    2022年04月16日

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