作品一覧
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-1巻2,640円 (税込)※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 文芸批評家、劇作家、小説家で、文化功労者の著者は、私小説批判で知られている。明治期の二大文豪、漱石と荷風の若き日を論じた著作である。 【目次より】 永井荷風 I 荷風の青春 II アメリカを中心に III フランスを中心に IV 肉化と再生 夏目漱石 I 漱石の青春 II 文明批評 III 漱石の旅行記 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
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4.01巻1,254円 (税込)花袋『蒲団』を一刀両断。明晰な論理で描く日本近代リアリズム興亡史――「『破戒』から『蒲団』にいたる道は滅びにいたる大道であったと云えましょう」。日露戦争の直後に起こった文壇の新気運のなかで、その後の日本文学の流れを決定づける2作品が誕生した。日本の近代リアリズムはいかに発生し、崩壊したのか。自然主義から誕生した私小説が、日本文学史に与えた衝撃を鋭利な分析力で解明し、後々まで影響を与えた、古典的名著。
ユーザーレビュー
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Posted by ブクログ
初版1954年。
この本の近代は明治・大正期で、芥川竜之介が昭和2年に自死するまでの小説史が解説されている。
日本の近代小説の初期に重要な小説家は坪内逍遥で、それからさまざまな小説家が登場する。
著者の文章の流れが明解で、説明が詳しく面白いので勉強になる。
夏目漱石と芥川竜之介は近代小説の2大スーパースター。芥川の師漱石は独自の文明観1つを全ての作品に貫き通し、純文学の枠を超えて読まれた。芥川は芸術性が神がかっている。漱石は自分の命を削ってまで作品を創る姿勢であったし、芥川は「ぼんやりした不安」があると言って自死した。
これから近現代小説を坪内逍遥から読んでみようと思う。古いのものの土台 -
Posted by ブクログ
あとがきに書かれていることが全てのような気がする。幾多の小説家がもがき苦しんで限界に挑みながら到達しようとした目標も、結局はその時代に翻弄されたことで生まれた虚像に過ぎず、従って当時の文学を読み直したところで現代に生きる我々が指針とすべきものは何ら見つからない。
産業革命を経て帝国主義化した西欧列強による植民地化から身を躱す手段として自らが西欧列強に倣うことを選んだ当時の日本は、結局猿真似をしていただけで中身は何一つ変わらなかったばかりか、そのリバウンドが人々の生活に暗い影を落とし社会の様相が一変した。その影を今以てなおも引き摺っているのが現代人である我々であり、小説の発展に命を賭した文豪や小 -
Posted by ブクログ
近代リアリズムの発生、展開、変質、崩壊と章を分けて近代小説が論じられる。発生では、花袋の私小説が藤村に文壇での影響力で勝った様が述べられる。展開では私小説が、作家個人=作中の人物ということを、書き手だけでなく読み手も前提とせざるを得ないことを嘆く。芸術に作家個人のスキャンダル性などを透かすことを嫌悪している。変質では、19世紀欧州の自然主義とそれを習った日本の自然主義が大きく乖離していることを批判する。最後の崩壊では、執筆当時の風俗小説の批判に至る。全体を通して見ると、小説の娯楽性を否定したいのかなと思う。高尚なものであってほしいのだろうなと。今ではすっかり純文と他ジャンルの垣根が見えなくなっ
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Posted by ブクログ
ネタバレ[ 内容 ]
小説は人びとの精神と生活のもっとも偽りのない鏡である。
本書は、成島柳北や仮名垣魯文の開化期から、森鴎外や夏目漱石を経て芥川竜之介の死にいたるまで、明治・大正期の作家とその代表的作品のすべてを網羅した近代小説入門。
円熟した批評家の深い洞察と鋭い批評は、作家たちの思想と作品の価値とをあますところなく解明している。
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