作品一覧

  • 戦国合戦<大敗>の歴史学
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    1巻2,750円 (税込)
    戦国時代の合戦で〈大敗〉すると、どのような事態が生じるのだろうか。 〈大敗〉と滅亡、その因果関係は疑いもないように思えるが、滅亡に直結しないケースは多い。本書では〈大敗〉の影響を、実証的な歴史学研究の方法によって確かめていく。
  • 戦国の〈大敗〉古戦場を歩く なぜ、そこは戦場になったのか
    3.0
    1巻1,980円 (税込)
    古戦場は、後世の人々の強い思いが充満した空間であるだけに、ただ現地を訪れるだけだと、そんな強い思いに触れるのみで終わってしまう。けれども、現場に立って、アンテナの角度を少し変えて土地の記憶に耳を傾けてみると、当時の人々が行き交う様子が見えてくる。そのうえで、なぜそこが戦場となり、軍勢がどう動き、どのような勝敗がついて、そして後世にどのように語られたのか。古戦場、それも〈大敗〉がおこった古戦場を著者が訪れ、現地の地形や現在の景観、そして史料や地図から浮かび上がる様相を組み合わせ、「なぜ、そこは戦場になったのか」を考える。
  • 天下人と二人の将軍
    4.7
    1巻1,584円 (税込)
    室町幕府滅亡までの約20年の実態とは。将軍足利義輝期の政治を押さえつつ、信長―義昭の政治史を読み解く。「天下」と地方の関係性を重視、「天下人」の理解への再考も促す。
  • 秀吉の武威、信長の武威
    4.3
    1巻1,496円 (税込)
    織田信長と豊臣秀吉は「天下人」としての正当性をどう語っていたのか。大名らに宛てた和睦調停の文書から「武威」を手がかりに詳述する。さらに「惣無事令」への新理解も示す。
  • 天下統一 秀吉から家康へ
    3.5
    1巻825円 (税込)
    「天下統一」は、決してスムーズに進んだわけではありませんでした。秀吉も家康も武力はもちろんのこと、様々な手段を用いて自らが「天下人」であることをアピールしなければなりませんでした。その中でも二人がこだわったのが超大国明による承認でした。二人とも「日本国王」への冊封を望んだのです。 本書では、従来、国内の事情のみで語られがちであった「天下統一」という事態を、広くアジアに視点を広げて考えて行きます。
  • 海の武士団 水軍と海賊のあいだ
    3.5
    1巻1,595円 (税込)
    「一所懸命」の語が象徴する、土地の支配を基盤とする武士とは異なった形態の武士団が中世にはあった。地場の海を「なわばり」とし、航行する船から通行料を徴収し、あるいは「海賊」として略奪する、「水軍」とも「海賊」ともつかぬような「勢力」。「海」側の視点から中世の始まりとともに出現した特異な「武士団」の興亡を描く、これまでにないユニークな日本中世史。(講談社選書メチエ)
  • 天下人と二人の将軍

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    義輝による造営から破却までの京都二条城の歴史的位置づけや、遠方との通交姿勢から見える義輝期と義昭期の政治姿勢の違いといった点が興味深かった。戦国期から織豊期への断絶と継承という連続的な視点が面白い。

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    2021年09月02日
  • 秀吉の武威、信長の武威

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    副題は、天下人はいかに服属を迫るのか。(2018年刊)
    ・はじめに
    ・序 章「武威」から見える天下統一の実態
    ・第一章 秀吉の九州「停戦令」
    ・第二章 秀吉の奥羽「惣無事」
    ・第三章 秀吉の武威と静謐
    ・第四章 信長と奥羽
    ・第五章 信長と九州
    ・第六章 信長の武威と東夷
    ・終 章 「武威」から見えた二人の違い
    ・おわりに

    面白くて、読みやすく、為になる本には、なかなか出会えるものではないが、本書はそれらを兼ねていおり、久々に楽しく読む。
    本書では、惣無事令の再考を促しているが、九州の事例と奥羽の事例を取り上げ、武威をキィワードに、二人の天下人が、遠国に対して影響力を強めていく過程を丹念に追

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    2018年05月13日
  • 秀吉の武威、信長の武威

    Posted by ブクログ

    天下人が対外的に誇示する権勢を「武威」と捉え、それが表明された書状を詳細に読み込むことで、二人の権力者としての共通点と差異を示す内容。特に信長の政治的な到達点の再評価を、こうした視座から行う点は興味深いものがあった。

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    2024年04月12日
  • 天下人と二人の将軍

    Posted by ブクログ

     織田信長との確執から京都を追われることになった足利義昭は室町幕府最後の将軍としてそれなりに知られており、例えば戦国時代を舞台とするテレビドラマなどにもよく登場する。ただ、その実際のところについて、どんな将軍だったのか、また将軍としてどのような意味があったのかなどを考えることはほとんどないだろう。
     本書は、その室町幕府の晩年に生きた実の兄弟にして征夷大将軍を務めた足利義輝と足利義昭の考察であり、1歳違いの、またお母さんも同じ真の兄弟であるふたりがたどった足跡である。本書では本質的には相反する兄弟として解釈が進む。
     歴史上の重要な地位にあったこのふたり、ただ兄と弟としての関係に視線を移せば、

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    2020年07月23日
  • 秀吉の武威、信長の武威

    Posted by ブクログ

    信長・秀吉の武威アピールによる他大名従属化プロセスを描く。そこに部下の自己利益追求も絡む。「朝敵」のレッテル利用なども。

    この本では藤木久志の惣無事令は否定してる。惣無事令は一世を風靡した。ゲーム信長の野望でも惣無事令が登場する。京と日本の半分ほどを支配すれば惣無事令発布でゲームクリアになる。

    実際には、惣無事令=平和みたいな簡単なことではなかったとする。あくまで秀吉と秀吉方の武将、他大名との属人的関係の積み重ね、みたいな感じ。

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    2018年11月01日

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