作品一覧

  • スワロウテイル人工少女販売処【合本版】
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    1巻3,080円 (税込)
    〈種のアポトーシス〉の蔓延により、関東湾の男女別自治区に隔離された感染者は、人を模して造られた人工妖精(フィギュア)と生活している。その一体である揚羽(あげは)は、死んだ人工妖精の心を読む力を使い、自警団(イエロー)の曽田陽介と共に連続殺人犯“傘持ち(アンブレラ)”を追っていた。被害者の全員が子宮を持つ男性という不可解な事件は、自治区の存亡を左右する謀略へと進展し、その渦中で揚羽は身に余る決断を迫られる――苛烈なるヒューマノイド共生SF、4巻を合本化してお届けします。
  • θ 11番ホームの妖精 アクアリウムの人魚たち
    4.4
    1巻858円 (税込)
    鏡状門の発明により、世界中が数時間で繋がっている時代。東京駅の上空2200mに浮かぶ第11番ホームでは、三等駅員の少女T・Bが勤務しつつ遠い日の約束を信じ続けていた……。T・Bの相棒の狼犬“義経”の不在中に起きた事件を描く短篇と、貨物が乗客に変わるという型破りな状況に対処する中篇の2篇を収録。
  • θ 11番ホームの妖精 鏡仕掛けの乙女たち
    4.1
    1巻1,034円 (税込)
    鏡状門(ミラーゲート)の開発によりC.D.鉄道(コンプレス・ディメンション・トレイン)網が実用化され、世界が数時間で結ばれる時代。東京駅上空2200mに浮かぶ幻の第11番ホームにひとり勤務する全身義体(フル・サイボーグ)の少女T・B(ティービー)は、150年前の事件で別れた仲間との再会を願っていた。時折ワケありの乗客が降り立つばかりの閑散とした駅にある日、謎の車輌が高速で突進してくるという警報が……《スワロウテイル》世界の裏の出来事を描いたデビュー書籍に未収録作を加えた連作完全版!
  • スワロウテイル人工少女販売処
    4.2
    1巻990円 (税込)
    〈種のアポトーシス〉の蔓延により、関東湾の男女別自治区に隔離された感染者は、人を模して造られた人工妖精(フィギュア)と生活している。その一体である揚羽(あげは)は、死んだ人工妖精の心を読む力を使い、自警団(イエロー)の曽田陽介と共に連続殺人犯“傘持ち(アンブレラ)”を追っていた。被害者の全員が子宮を持つ男性という不可解な事件は、自治区の存亡を左右する謀略へと進展し、その渦中で揚羽は身に余る決断を迫られる――苛烈なるヒューマノイド共生SF。
  • スワロウテイル序章/人工処女受胎
    4.5
    1巻1,012円 (税込)
    男女別の自治区で性別の違う人間と共に暮らす人工妖精たち。その一体である揚羽は、全寮制の看護学園で同室の連理や義妹の雪柳らと学園生活を謳歌していた。人間に害をなす人工妖精を密かに殺処分する“青色機関”の一員という裏の顔を持つ揚羽は、学園内の連続事件に死んだはずの科学者・不言志津江の陰謀を見出す。それは揚羽の人生に今後降りかかる過酷な運命の予兆でもあった。人気シリーズの前日譚たる連作中篇集。
  • スワロウテイル/幼形成熟の終わり
    4.2
    1巻1,012円 (税込)
    関東湾人工島の自治区に男女別で隔離されている人間たちは、人工妖精(フィギュア)と共に暮らしていた。その一体の揚羽(あげは)は、亡くなった後輩が葬式で“動く死体”(リビング・デッド)になってしまった事件の謎を追う。一方、自警団(イエロー)の曽田陽平は人工妖精の“顔剥ぎ”(フェイス・オフ)事件の痕跡を捜査していた。どちらも当初は単発的な事件だと思われたが、突如自治区を襲ったテロをきっかけに、これらの異変が自治区の深い闇のほんの一端であることを二人は思い知る……。人間に仕える人工妖精の愛と苦悩を描くアンドロイド成長SF第二弾!
  • スワロウテイル/初夜の果実を接ぐもの
    4.5
    1巻1,100円 (税込)
    人間に奉仕するために造られた人工妖精(フィギュア)。その一体の揚羽(あげは)は、東京自治区の閣僚を殺戮し続けている人工妖精“麝香(ジャコウ)”の影を追っていた。その頃、揚羽の双子の妹である真白(ましろ)は、自治区総督の椛(もみじ)閣下が暗殺されたことを知る。自治区最大の危機を前に、揚羽と真白はそれぞれ、己の今後の人生を左右する選択を迫られる。守るべき者のために、己の全てを犠牲にする覚悟をした揚羽の運命は……揚羽をめぐるシリーズ4作のフィナーレ。
  • スワロウテイル人工少女販売処

    Posted by ブクログ

    ラノベのようなスタイルをとりながら、重厚なテーマと複数の読み方を持つ、何度でも再読したい一冊です。
    「限りなく人間に近い機械」というありがちな設定に、男女隔離を余儀なくされた世界に第三の性として作られたという存在理由を加えたことで、テーマに大きな深みが生まれた気がします。
    特に印象的なのは洋一と置名草の美しくも残酷な物語です。精緻なSF的要素に見える置名草の体質や背景は、単なる無味乾燥なSFガジェットではない、人間の思いが届くものとして描かれています。このあたりに全編を通じて暗示される人工妖精と人間双方の悲哀が詰まっている気がします。
    何より、結びは冒頭の一節だけでなく主人公への解答として機能

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    2023年06月13日
  • スワロウテイル人工少女販売処

    Posted by ブクログ

    人工生命、男女の分断、病人を隔離した豊かな自治区……と、要素盛り盛りなところがとても良いですね。全部乗せで贅沢だけど世界観にのめり込んでどんどん先を読みたくなっちゃう。
    ヒロインの揚羽がいちいち感情重い子で可愛い。
    水先案内人の置名草や「クラスメイトの女の子」として作られた人工妖精の在り方も切なくて……でもきっと、彼女たちは不幸せではないんだろうな。複雑。

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    2021年07月15日
  • スワロウテイル/初夜の果実を接ぐもの

    Posted by ブクログ

    途中で引用されているbad apple!!にこんな解釈もありか、と思った。
    久しぶりに聞きたくなった。
    祝福された真白が全ての存在を呪い、拒絶された揚羽が全ての存在を受け入れたのが印象的。
    最後に怒涛の超展開が続いて、消化不良を起こした。
    結局揚羽って生きてるの?死んだの?
    揚羽って何人もいるの?
    疑問ばかり増えたのが残念だった。
    麝香の存在もご都合主義の塊のようにしか感じなかった。
    エピローグの洋一って一巻の少年?
    今度こそ幸せにしてあげてほしい。
    そういえば一巻からここまでで八年たっていたのに今更気づいた。
    それから、毎回巻頭にあった百人の村の話が好きだった。

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    2017年02月19日
  • スワロウテイル人工少女販売処

    Posted by ブクログ

    人工妖精と人間の世界になっても、極端な思想も差別も消えないのに、相手を想う気持ちも変わらないのが印象に残った。
    自分が生きている間にはそこまでの技術進歩は望めないが、この世界をぜひとも見てみたいと思った。
    陽介と揚羽のコンビをもっと見てみたい。
    一日ごとに記憶を失う水先案内人の存在は何か切ない。
    一日ごとに記憶を失う彼女たちが忘れたくないものを手に入れたら、それは悲劇なのかもしれない。

    ただ、性感染する病気を避けるために人工妖精を伴侶にするのなら、いつの日にか絶滅するような気がする。

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    2017年02月19日
  • スワロウテイル序章/人工処女受胎

    Posted by ブクログ

    スワロウテイル前日譚。
    今は黒の五等級や末梢抗体と呼ばれるようになった揚羽にも普通の学生時代があったという話。
    全寮制のお嬢様系看護学校で学生生活を謳歌している揚羽と現在の揚羽の違いが辛い。
    まさか三十年前にあんなひどい実験が行われていたとは…。
    自治区も思ったより闇が深いのかもしれない。
    真白の為に存在を消された揚羽もある意味、犠牲者の一人なのかもしれない。後、
    天真爛漫でなんでも”お”をつける雪柳が可愛い。

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    2017年02月19日

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