プロフィール
- 作者名:ダン・シモンズ(ダンシモンズ)
- 性別:男性
- 生年月日:1948年04月04日
- 出身地:アメリカ
- 職業:作家
アメリカのSF作家。『ハイペリオン』、『ハイペリオンの没落』をはじめとするハイペリオン四部作、『イリアム / オリュンポス』など多くの作品を手がける。『ハイペリオン』では第26回星雲賞海外長編賞を受賞している。
作品一覧
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5.0「おれを殺したりはしないよな?」「だめか?」「やめてくれ。永久にムショ暮らしだぞ!」「おれはまだそれほど歳じゃない。何年か無駄にしたっていいさ」殺人罪で11年の刑務所暮らしを終えた元私立探偵のクルツは、すぐにファリーノ・ファミリーのドンの邸宅を訪れる。高齢のドンが負傷して以来、弱体化してしまったファミリーのトラブルを解決してやろうというのだ。1カ月前、ファミリーの内情を熟知している会計士が失踪した。時を同じくして、ファミリーの生命線である密輸事業に妨害が頻発する。荷物を運ぶトラックが次々とハイジャックされるのだ。対立組織の差し金か、FBIの介入か、あるいはファミリー内部の裏切りか。背に腹はかえられないのか、ドンはクルツのオファーを受け入れる。だが、調査に着手したクルツの背後に、早くも殺し屋の影が…。正義か?悪か?鋼鉄のハートと腕っぷしで街の暗部を叩き切る、非情の男ジョー・クルツ。SF&ホラーの鬼才が挑む、ハード・アクションの会心作。/掲出の書影は底本のものです
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5.0大雪に見舞われたニューヨーク州の街バッファロー。元私立探偵のジョー・クルツは三人組の男に命を狙われたが、返り討ちにした。やがて、彼らの雇い主が以前手助けをした男であることがわかった。ファリーノ・ファミリーの後継者であるその男リトル・スキャグはいま刑務所で服役中だが、姉のアンジェリーナを介して指令を下したようだった。彼女を脅してそれを確かめたクルツは、そこで意外なことを聞かされる。彼女がゴンザガ・ファミリーのドン、エミリオ・ゴンザガを殺したいと思っていること。そして、ゴンザガがクルツの恋人を殺させた当人だという衝撃の事実も。ファリーノ・ファミリーがゴンザガに乗っ取られようとしていることも、後で判明した。この時クルツは、一人のバイオリニストから、娘を殺した犯人を捕らえてくれという依頼を受けていた。だが、強力な権力を持つその犯人はクルツに追っ手を差し向けてくる。それをかわしながら、クルツはアンジェリーナを利用してゴンザガへの復讐計画を整えていくが…。鋼鉄のハートを持つ男ジョー・クルツと、一筋縄ではいかない者たちの熾烈な闘い。鬼才が『鋼』に続いて放つハード・アクション・シリーズ第2作。/掲出の書影は底本のものです
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4.01巻825円 (税込)死んだはずのインドの大詩人ダースが生きている! しかも、新作まで書きあげているという。編集者兼詩人のルーザックはダースの新作を入手すべく、妻子を連れてカルカッタへ飛んだ。だが、汚穢と熱気と悪臭に満ちたカルカッタは、米国人ルーザックにとって悪夢の都市だった。あまつさえ、ダースの行方を調査するルーザックに暗黒神カーリーを崇拝する教団の魔手が迫るにおよぶや、カルカッタはしだいにその黙示録的死と崩壊が支配する魔都の様相を呈し始めるが…。世界幻想文学大賞受賞。/掲出の書影は底本のものです
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4.0〈ローカス賞受賞作『イリアム』に続く完結篇(全3巻)〉地球化された火星の神殿に暮らす神々に対し、ギリシア神話の英雄たちはついに反旗をひるがえす! 巨匠の壮大なるSF叙事詩完結篇 ギリシア神話の神々によって復活させられ、トロイア戦争を観察してきた学師ホッケンベリーがとった行動をきっかけとして、戦いの局面は大きく変化した。刃を交えていたアカイアとトロイアの軍勢が手を組んだのだ。アキレウスやヘクトルをはじめとする英雄たちは、これまで自分たちを守護してきたゼウスら神々に叛旗をひるがえし、苛烈なる戦闘に突入した!ローカス賞受賞作『イリアム』の続篇にして完結篇、いよいよ開幕! /掲出の書影は底本のものです
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4.2〈現代SFの金字塔《ハイペリオン》四部作の巨匠シモンズによる新SF叙事詩!ローカス賞受賞〉遙か遠未来、地球化された火星に住むギリシア神話の神々と英雄たちは、激烈な闘いを繰り広げていた! 超弩級のSFスペクタクル 遙か数千年もの未来、地球化された火星のオリュンポス山の麓に住む学師ホッケンベリーは、ギリシア神話の神々やアキレウスら英雄たちが、ホメーロスの『イーリアス』さながらに戦うトロイア戦争の動静を観察していた。しかし、ある女神に召し出され、思いもよらない使命を受けたときから、一介の学師ホッケンベリーの運命は大きく狂いだす……。現代SF界の巨匠シモンズが圧倒的なスケールで贈る新叙事詩、シリーズ開幕篇。
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4.7
ユーザーレビュー
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Posted by ブクログ
『エンディミオン』に続くシリーズ第四弾。オールドアース到着の4年後、エンディミオンの新たな冒険が始まる。
前作までの大冒険の末、たどり着いたオールドアースにて4年を過ごした一行。少女アイネイアーが12歳から16歳へ成長する姿を見守っているのかと思ったら、いつしか弟子のような立場になってしまっているエンディミオン。やがて人類の救世主として立つべき彼女の存在感は圧倒的なものになっていた。互いに惹かれあいながらもまだ男女としての関係がはっきりしないまま、エンディミオンは一人での旅立ちを命じられる。
今度は一人で冒険することになり、前作のような転位をしつつ、これまで以上にとんでもない目にあう。ネタ -
Posted by ブクログ
『ハイペリオン』シリーズ四部作完結編。多くの脅威が迫る中、ついに明かされる謎。果たして人類の運命は……?
文庫本で全8冊になるシリーズの最終巻である。あらゆる要素がてんこ盛りな本巻については、多くは語るまい。作者が書きたいことをすべて詰め込んだかのような、総決算のラストだった。
パクス、テクノコアの動きを描きつつ、やはりエンディミオンとアイネイアーを主軸として物語は進んでいく。情報を小出しにするアイネイアーの老獪さがもどかしいが、そうせざるを得ない理由もやがて明らかに。知能や精神担当でカリスマになっていくアイネイアーに対し、肉体派、冒険担当のエンディミオン。しかし、「覚醒」とタイトルにある -
Posted by ブクログ
『ハイペリオン』『ハイペリオンの没落』に続くシリーズ第三弾。前作から約300年、青年と少女の冒険が始まる。
ズバリ前作より読みやすい。親しみやすい若き主人公と、秘密を持った少女、従順で優秀なアンドロイド、有能だがおちゃめなしゃべる宇宙船など、魅力あるメンバーで繰り広げられる冒険活劇。
さらに、彼らを追跡するデ・ソヤ神父大佐とその部下たちも敵ながら好感がもてる上、その心熱き闘いの様子が主人公たちの冒険と交互に描かれていく。文章量的にもダブル主人公制といっていいだろう。
両者の距離が次第に縮まっていく逃亡劇と追跡劇のなかで、前作までの濃密な世界観が掘り下げられていき、新たな謎が浮かび上がる。 -
Posted by ブクログ
惑星間を転位ゲートで繋げるテテュス河を舞台に過酷な逃亡劇が続くなか、意外な味方と恐るべき敵が現れる……。
イカダで逃亡しつつ各惑星を冒険する主人公たちと、ジャンプごとに死亡と復活を要求される最速の宇宙船で追跡する神父大佐たちの対比、この絵面が何よりも面白い。
神話の類型を彷彿とさせる現地種族チチャタクと賢者的な神父との出会いが冒険を盛り上げる。さらに深まるシュライクの謎、そして現れる脅威が、読者を怒涛のラストに引きずり込んでいく。
いくつもの危機を乗り越えていくたびに深まっていく主人公たちの絆。ヒロインが12歳の少女であるため、本作の段階では恋愛まで深まらないが、暗示的な描写が続編に期待 -
Posted by ブクログ
長門有希が読んでたやつ。枠物語の古典『カンタベリー物語』風の体裁をとっているが、中身は極めて濃厚なSF。
28世紀の宇宙時代、巡礼という名目で7人の男女が旅をしながらそれぞれの物語を語っていく。この説明だけ見ると未来版もしくはSF版『カンタベリー物語』的なものを想像してしまう。そういった趣きもあるにはあるが、中世の多様なドラマが収録されていたかの古典に比べると、本作はガッツリとした一つの大きな物語が設定されていて、やや面食らった。枠物語の「枠」の部分――世界観のキーとなるシュライクの謎――が思いのほか濃厚で、長大なSF巨編ともいえる展開を広げるのだ。そのあたり、実質的には短篇集だった『デカメ