作品一覧

  • 『食道楽』の人 村井弦斎
    4.0
    1巻4,730円 (税込)
    明治の大ベストセラー『食道楽』の著者としてのみ知られる村井弦斎の初めての評伝.幕末の儒家に生を亨け,新聞小説家として名をなし,婦人啓蒙へと転じて健筆を振るい,その晩年は仙人への途を歩んだ人.厖大な資料を博捜し,その数奇な生の光と影を時代背景に溶かし込んで描き出す.もう一つの近代の落丁を埋める力作!

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  • 歴史のかげに美食あり 日本饗宴外交史
    3.0
    1巻990円 (税込)
    古来、「歴史のかげに女あり」と言われる。妖艶な美女が歴史を動かしてきた例は少なくない。だが、大事件、外交の舞台裏でより重要だったのは、いかに饗宴を準備するか。相手を懐柔するために、明治の主役たちが「おもてなし」のため頭を悩ませた美食とは。史料から明治の世界を生き生きと描き、52歳の若さで惜しまれつつ逝ったノンフィクション・ライター黒岩比佐子が、12品のフルコースで、歴史ファンをご接待!
  • 編集者国木田独歩の時代
    3.5
    1巻1,496円 (税込)
    自然主義作家・国木田独歩は、優れた編集者としての一面をもち、日露戦争期に爆発的な人気を博したグラフ誌を創刊・発行した。独歩の編集者としての半生を綿密に追い、活気あふれる明治の時代を描き出す。 ※本作品は紙版の書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。
  • 明治のお嬢さま
    3.8
    1巻1,320円 (税込)
    令嬢たちの才能や個性を生かす道が限られていた明治期、社会は「嫁は美貌が第一」という風潮だった。そのため彼女らは、美白、ダイエット、整形手術と美に磨きをかける。お嬢さまの秘められた実態を明かす。
  • パンとペン 社会主義者・堺利彦と「売文社」の闘い
    4.3
    弾圧の時代をユーモアと文才で生き抜く男達。百年前の大逆事件後、編集プロダクションと翻訳会社を兼ねた活動家の拠点を創ったのが堺利彦。幸徳秋水、大杉栄との交流など新しい視点から明治の社会主義を描く。第62回読売文学賞[評論・伝記賞]受賞。講談社創業100周年記念出版。
  • 音のない記憶 ろうあの写真家 井上孝治
    4.3
    1巻715円 (税込)
    日本一のアマチュア写真家、井上孝治。三歳で聴覚を失った彼は、コンテスト荒らしの異名をとる写真の実力で、ついに、アルル国際写真フェスティバルに招待される――。異色のろうあ写真家の生涯を追う!
  • 音のない記憶 ろうあの写真家 井上孝治

    Posted by ブクログ

    黒岩比佐子著、角川ソフィア文庫 2009 『音のない記憶 ろうあの写真家 井上孝治』
    聾唖の写真家・井上孝治の写真を多く掲載した本。
    「音のない記憶」とあるが、別の種類の音が聞こえてくる本でもある。
    掲載写真は、そういった写真家についての事前の知識を与えられてから見るわけだが、
    子供たちが外を走り回って遊んでいた昭和の時代の、遥かな音が感じられたと思う。

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    2018年08月10日
  • 明治のお嬢さま

    Posted by ブクログ

    皇族・華族・上流階級の奥方様やお嬢様の生活を知る事が出来る一冊。
    どちらかというと鹿鳴館デビューした母を持つ娘さん達の時代(明治中期~後期)の話。
    明治の世になり、西洋諸国の文化がどんどん入って来て意識改革もどんどん進む。妾を持つのが当たり前の父と、一人の妻だけを愛する息子。世代によって考え方が異なってくるのが良く分かって面白い。
    大正天皇の皇后様、徳川慶喜の娘、三菱財閥に嫁いだ官僚の娘さんなどなど、旦那様やお父様はよく本で読むけれど、その家族である女性達に目を向けたこの本は新鮮で面白かった。
    参考文献も豊富で面白そう。読み倒したい。

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    2012年06月29日
  • パンとペン 社会主義者・堺利彦と「売文社」の闘い

    Posted by ブクログ

    筆者が命をかけるようにして上梓した最後の作品。
    冬の時代を生き抜いた堺利彦の人生と重なり、ずっしりとした重みを感じる。
    生きることの使命とは。
    「然し決して死にたくはない。死にたくはないが、又善く死にたいといふ欲望もある。」
    2人の思いがこの言葉に集約されている。

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    2012年03月17日
  • パンとペン 社会主義者・堺利彦と「売文社」の闘い

    Posted by ブクログ

     やっと手に入れた。黒岩さんの遺作、堺利彦評伝。
     幸徳秋水でなく、大杉栄でなく、堺利彦を選んだ理由が、わかるなあ、黒岩さんらしいなあ。
     丁寧に丁寧に、つむがれていく著者の思いが、くやしくも泣けてくる。

     さておき、これを読むと、本当の意味でフェミニズムというかジェンダーを実践したのは、堺利彦であるということか。大杉栄夫婦(妻、伊藤野依)にはいっときものすごいはまった時期があったが、言ってる事とやってる事は合致せず、「理想家」ではあったが、「実行家」ではなかったんだなー、とか思ったりして。
     

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    2011年06月15日
  • パンとペン 社会主義者・堺利彦と「売文社」の闘い

    Posted by ブクログ

    なんという強靭な精神力としたたかさ、そしてどんな苦境にあってもユーモアを忘れない懐の深さか! これまであまり語られることのなかった『売文社』での堺利彦の奮闘ぶりが今に甦る。

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    2011年03月12日

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