プロフィール
- 作者名:遠藤周作(エンドウシュウサク)
- 性別:男性
- 生年月日:1923年03月27日
- 出身地:日本 / 東京都
- 職業:作家
慶應義塾大学文学部仏文科を卒。随筆や文芸評論や戯曲も手がけている。1950年にフランスへ留学。帰国後は批評家として活動。『白い人』で芥川賞を受賞。代表作品の『沈黙』をはじめとする多くの作品は、欧米で翻訳され高い評価を受けている。
配信予定・最新刊
作品一覧
-
4.0
-
-
-
3.0
-
-笑いあり涙あり、戦慄ありの遠藤周作劇場。 泥棒をしたり、粗相をしたりする“駄犬”と、それでもかわいく思う作家との交流を描いた「駄犬」「犬と小説家」。半可通の男が、お店の女性たちからばかにされているのに、田舎者の青年にいいところを見せようとする「遊子方言」。娘を交通事故で亡くした男が、手紙の交換を通じて女子高生と心を通わせる「嘘」。満州時代の思い出を、阿川弘之氏との交流を交えて綴る「初恋」「クワッ、クワッ先生行状記」。そして、気持ちがやさしく世話焼きの先輩女性社員に、新入社員が気づかぬうちにからめとられてしまう表題作「天使」など、クスリと笑えてホロリと泣ける珠玉の短篇集。
-
4.0
-
5.0
-
3.4
-
4.0☆☆☆ 生誕100年記念 文庫新装版 ☆☆☆生きるのが少しだけラクになる遠藤周作 心のメッセージ――。誰もが幸せになりたいと願う。しかし、世の中には強い人間と、おそらくは大多数の弱い人間がいる。強い人間像がのぞまれるこの社会の中で、そういう多くの弱い人間が自分の幸せをどう見つけて生きていくか。本書は、著者独特の軽妙なユーモアと豊かなエスプリをほどよく織り交ぜながら、ソフトな語り口で現代人の心の悩みをとらえ、本当の自分の愛し方について考える。「自分も弱くてダメな人間だった」と語る著者には、道徳的な押しつけはみじんも感じられない。他人と自分、社会と自分との関わりに苦しむ人にとって、かけがえのない書となるだろう。(本文より)「努力と精進を重ねて学ぶという姿勢を、ぼくは否定するつもりはない。そういう人は自分なりの人生観をもってやっているんだから。だけど、大半の人たちは、自分の意志の弱さを嘆いている弱者です。そういう人間が、強者と伍して生きていく知恵、方法だってあるんだということを知ってもらいたい」
-
4.3
-
4.0
-
4.2
-
4.3
-
3.5
-
3.7
-
-
-
4.0
-
5.0
-
4.0『沈黙』から『深い河』にいたる代表的純文学長篇小説の源泉ともいえる短篇の数々――遠藤周作には、代表的長篇小説が多くあるが、それぞれの長篇には、源泉となる短篇作品がある。その遠藤文学の核となる13の名短篇を集めた。「シラノ・ド・ベルジュラック」「パロディ」「イヤな奴」「あまりに碧い空」「その前日」「四十歳の男」「影法師」「」「母なるもの」「巡礼」「犀鳥」……遠藤周作の文学・人生・宗教観がすべてわかる短篇集。 ※本書は、『遠藤周作文学全集 第6~8巻』(1999年10~12月 新潮社刊)を底本としました。また『天国のいねむり男』は全集・文庫など未収録作品です。
-
4.5
-
-
-
5.0待望の上・下巻合本版!! 加藤清正と小西行長 相容れない同士の死闘。 秀吉の臣下、武人・加藤清正と商人・小西行長好対照をなす武将だった。 清正が尾張中村の鍛冶屋の息子、あくまで「土の人」である一方、行長は海外貿易で隆盛を極めた、堺の貿易商・小西隆佐の息子で「水の人」である。 徒手空拳、自分しか頼れなかった清正に対し、堺の会合衆の富と政治手腕を後ろ盾にもつ行長・・・両者は出発から違っていた。 そんな二人を秀吉は見事な近習操縦術で競わせる。しかし、武人と商人とは根底では手を握れない。 やがて2人のライバルは、死闘を演じる宿敵となっていった……。
-
-待望の上・下巻合本版!! 知られざる織田信長「若き日の戦いと恋情」。 「神も仏も、己の他に何も信じぬ。余は魔王になる!」18歳の若き織田信長は、自らをうつけ者と断じ、棟梁と認めない叔父、そして弟を謀殺する。 その一方で、やがて尾張を巡る攻防でしのぎを削ることになるであろう今川、斎藤との勝算のない決戦に命を賭して挑む。 若き日の信長の知られざる苦境や孤独と、唯一無二、信長が心を許した年上の恋人・吉乃(きつの)との恋情、交情の日々を初めて詳細に描いた、筆者渾身の歴史長篇。 吉乃の実家・前野家の文書「武功夜話」をベースに、戦国時代のヒーロー織田信長の知られざる一面が描かれている。
-
4.5
-
3.0知られざる織田信長「若き日の戦いと恋情」。 「神も仏も、己の他に何も信じぬ。余は魔王になる!」18歳の若き織田信長は、自らをうつけ者と断じ、棟梁と認めない叔父、そして弟を謀殺する。 その一方で、やがて尾張を巡る攻防でしのぎを削ることになるであろう今川、斎藤との勝算のない決戦に命を賭して挑む。 若き日の信長の知られざる苦境や孤独と、唯一無二、信長が心を許した年上の恋人・吉乃(きつの)との恋情、交情の日々を初めて詳細に描いた、筆者渾身の歴史長篇前篇。 吉乃の実家・前野家の文書「武功夜話」をベースに、戦国時代のヒーロー織田信長の知られざる一面が描かれている。
-
-
-
3.0
ユーザーレビュー
-
Posted by ブクログ
ネタバレ2-3日前に読み始めて一気に読み切ってしまった。
記憶がフレッシュなうちにレビューを書いておこうと思うんだけど、テーマが重く・深く・壮大すぎてなかなか考えがまとまらない。
ひとまず現時点では「問い」について考えるようになった。
普段の生活でもごく自然に自分自身への「問い」を立てることやそれについての答えを模索することをしてきてはいたと思うが、この小説を読んでからはより意識するようになった。
最初は問いの回数が増えたと思っていたが、常日頃なんとなくしていた問いが明確な問いになった、のだと思う。
作中でロドリゴが内省的な問いをするシーンが多く、それを主観的にも客観的にも描いている部分が印象的 -
Posted by ブクログ
小さい頃、親のベッドに遠藤周作の本が置いてあったのを覚えている。自分もいい歳になったし、読んでみようと思います手にとった。
人間の生き方、信じるとは何かの根源を考えさせてくれる本。暗い、重い問いがずっと通底に流れている。視点がパードレ側に行ったり、外部からの記述形式になったりして場面転換するので自分の考えを整理しながら進めることができる。
幕府側のとにかく陰湿なやり口には嫌悪感を覚える。ただ国を守るとはそういうことだろうし、キリスト教国も異教徒に対してしてきたことはあるだろうと俯瞰して納得しようとも感じる。
名作でした。もっと早く出会えたらまた違ったのだろうな、でもいまこの歳で会ったから -
Posted by ブクログ
みなさんには、自分の生き方を変えた1冊はありますか?
ぼくは、子供のころから本を読むのが好きでした
高校生くらいまでは、推理もの、いわるるミステリ、というジャンルのものを手に取ることが多かったです
大学生になり、友達がこの本を勧めてくれました
今まで手にすることがなかった種類の本
読むうちに物語の中にどんどん引きずり込まれていきます
読み終わった時、自分の中の倫理観というものが根底から覆されていました
若かったのもあるのでしょう、自分の今までの考え方が全て変わってしまうほどの衝撃でした
今も時々読み返す本作はぼくにとって特別な存在です
テーマは、神なき日本人の罪の意識
遠藤周作さんは、