三田誠広の作品一覧
「三田誠広」の「源氏物語を反体制文学として読んでみる」「ワセダ大学小説教室」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
一回読んだことあったけど忘れて買っちゃった
病気になる前は勝気で活発な女の子だったであろう直美が病気にどんどん体を蝕まれ、精気を失っていくのが読んでて辛かった。生きようと思っても死のうと思っても何の選択もできず結局機械に生かされ、最後は人の手によって殺される直美、平凡な人生を生きながら死ぬこともしない良一、やけになりあっけなく事故死する下馬、社会に絶望しばかやろうと残して自殺した15歳の少年…様々な登場人物の絡みの中で死ぬとはなにか生きるとはなにかについて考えさせられる。
直美は両親にとっては永遠の思い出であり、彼らを繋ぎ止めるものである。それが残る限り生きてた証みたいなものはあるのかな、
Posted by ブクログ
中学生の時読んでいたら、もっと自分ごとのように感じたに違いない。今高校生になって読んだが、中学生の時感じていた、言葉に表し難い焦燥感、不安、どこか自分だけが取り残されているような、逆に自分はきっと誰とも違うものになるんだ、でももがいてももがけない、そんな危うい感じがヒリヒリするほど伝わってきて、読んで良かったと思った。
歳をとっても、この本を読めばまたこの気持ちを思い出せるだろう。
文体が単調で最初は動きがないけれど、入院少女の直美が出てきて、良一がピアノのことで逡巡しているところあたりから、かえって単調だけど無駄のない美しい描写が読んでいて心地良かった。
徹也との同盟、直美の儚い、けど強い姿