プロフィール

  • 作者名:関裕二(セキユウジ)
  • 性別:男性
  • 生年月日:1959年
  • 出身地:日本 / 千葉県
  • 職業:歴史評論家

1991年『聖徳太子は蘇我入鹿である』でデビュー。著書に『新史論/書き替えられた古代史 3 聖徳太子と物部氏の正体』、『古代史謎めぐりの旅 ヤマトから平安へ』、『神社が語る 古代12氏族の正体』、『古代史で読みとく 桃太郎伝説の謎』などがある。 

作品一覧

  • スサノヲの正体(新潮新書)
    3.5
    1巻836円 (税込)
    アマテラスの弟スサノヲは、天上界では乱暴狼藉を働いて追放される悪玉だが、地上界では八岐大蛇(やまたのおろち)を退治して人々を助ける善玉になる。そのキャラクターは『古事記』と『日本書紀』とで大きく異なり、研究者の間でしばしば論争となってきた。ヤマト建国への関与、祭祀をめぐる天皇家との関係、縄文文化のシンボル……。豊富な知識と大胆な仮説で古代史の謎を追ってきた筆者が、スサノヲの正体に鋭く迫る。
  • 日本、中国、朝鮮 古代史の謎を解く
    -
    1巻1,100円 (税込)
    中国人と日本人の価値観は、なぜこんなに違うのだろう。縄文人も弥生人も大陸から渡った人々であり、民族形質的には近い。縄文時代に大陸では青銅器が造られていたほど、文明も発達していた。しかし古代日本人は、中国の文明化に恐怖を抱いていたようだ。実は、殷代には象もいた豊かな森が鉄器生産と農耕を推進した結果、秦代にはなくなり遊牧民が馬で侵入できる平原になった。これを見て日本は森を守り、強力な権力を持たない天皇を推戴したのだ。現在、中国の覇権主義によって東アジアは緊張に覆われている。今こそ東アジアの古代史からこの厄介な隣国との付き合い方を学ぶべき時だろう。 ●序章 アジアは一つか? ●第一章 中国文明の本質 ●第二章 日本の神話時代と古代外交 ●第三章 中国の影響力と朝鮮・日本の連動 ●第四章 日本は中国と対等に渡り合おうとしたのか ●第五章 中国の正体と日本の宿命 縄文人は稲作を拒みながら、背に腹はかえられないと、徐々に稲作を受け入れていった。当然弥生時代後期に戦乱が起き、中国の歴史書に「倭国大乱」と記録されたが、三世紀初頭に纏向に人びとが集まり、奇跡的な形で混乱を収拾してみせたのだ。中国のように、敵を圧倒し、殲滅し、共存を拒むという文化は根付かなかった。中国は、一神教的で中国的な「正義の皇帝」に支配され、日本は、「なるべく強くならないように工夫した王(天皇)」を推戴したのだ。この差は大きい。多神教世界の住人である日本人にとって、中国はじつに厄介な存在なのだが、逃げるわけにはいかない。だから、お互いの差を知った上で、どうすれば共存できるのか、模索する必要があるだろう。相容れないからこそ、友になる道を開かなければならない。(本文より)
  • 新版 なぜ『日本書紀』は古代史を偽装したのか
    -
    1巻1,100円 (税込)
    古代史最大のミステリー 『日本書紀』に封印された謎 古代史研究の異端児・関裕二が、独自の調査・取材・分析・考察からあぶりだした『日本書紀』に秘められた古代史最大の謎とは? 日本書紀は天武天皇の命により編纂された、という通説を覆す数々の証左、そしてヤマト建国にさかのぼる多数の疑惑……。果たして真実を葬り去った黒幕とは、いったい誰だったのか? 日本書紀から、日本の『歴史』『伝統』『信仰』なども解説し、日本人のルーツと歴史の真相を明らかにする。 史実を葬った『日本書紀』の“闇”と“謎” ●日本書紀は誰のために書かれたのか? ●年代設定に矛盾がある日本書紀 ●なぜ、日本書紀は天武の仇敵・天智を礼賛したのか? ●ひた隠しにされた聖徳太子の正体 ●なぜ、神武天皇の正妃が出雲神の娘なのか? ●日本書紀が日本人から奪い取ったものとは? 【目次】 【序 章】『日本書紀』は偽書なのか 【第二章】正史『日本書紀』にあるこれだけの謎 【第二章】『日本書紀』は誰のために書かれたか 【第三章】『日本書紀』はヤマト建国も改竄した 【第四章】不比等が企てた『日本書紀』のカラクリ 【終 章】『日本書紀』が破壊した日本人の信仰
  • 「祟る王家」と聖徳太子の謎
    -
    1巻754円 (税込)
    聖徳太子の活躍した飛鳥時代と現代の日本はよく似ている。――停滞する国力、流動化する大陸との関係、強い政権の不在、大きな変革が待望される社会。悲劇の皇子「山背大兄王(やましろのおおえのみこ)の墓」はなぜ見つからないのか? 「聖徳太子の末裔」を名乗る者はなぜ歴史に現れてこなかったのか? 聖徳太子こそが「古代史の謎」を解く最大の鍵なのである。日本人の心の底に横たわりながら詳らかにされなかった「天皇と神道」の関係を明らかにする気鋭の論考! ●100年以上も忘れられていた聖徳太子 ●天皇と神道との関係 ●太子は即位していたのか ●長屋王と聖徳太子をつなぐ「上中下」 ●差別される者たちに広がった太子信仰
  • 継体天皇―分断された王朝―(新潮文庫)
    4.0
    謎に包まれた大王・継体天皇。応神天皇の五世の孫(五世代目の孫)とした日本書紀は真実を語っているのか。ヤマトから遠く離れた越(福井県)から継体が連れて来られたのは何故なのか。二十年間、ヤマトに入らずに淀川周辺を彷徨っていた理由は。そして、本当に王朝交替はあったのか? 大胆な考証で古代史最大の謎・継体天皇の正体を明らかにし、分断された王朝の謎に迫る刺激的書下ろし論考。
  • 古代日本列島の謎
    5.0
    日本人の曖昧な体質はどこから生まれたのか。ヤマト建国、共存の着想を検証する。日本と日本人の正体!――日本人とはいったい何者なのだろう。どこからやって来て、どこに行こうとしているのか。たった一つのキーワードを掲げるだけで、おもしろいように「日本人の正体」がわかるようになってくる。そのキーワードとは「日本人の曖昧な体質」なのだ。しかし、この「曖昧な体質」は、ヤマトがいくつもの地方、多くの異なる文化を持った人々の集まりであったため、共存していくうえでの知恵であった。民族の誇るべき歴史といえる。
  • 「古代史」謎解きのヒント
    -
    1巻712円 (税込)
    「古代史研究」が独学できるユニークな歴史入門書!――古代史が謎の宝庫なのは、邪馬台国論争を見ても分かるように、定説となるものがわずかなため、誰もが自分なりの古代史像を構築できるからかもしれない。この本は、古代史を解く鍵や参考文献の選び方など、著者が歴史作家として歩んできた中で見いだしたことをまとめている。歴史好きな中高年が定年後の道標にしたくなるユニークな入門書である。 ※本作品は文芸社より刊行された『謎解き古代史独学のススメ』(2002年)を文庫収録にあたり改題しました。
  • 「女性天皇」誕生の謎
    -
    1巻754円 (税込)
    現在も皇位継承問題で揺れる「女性天皇」。だが古代、6人8代も即位した女性天皇は決して中継ぎではなかった。邪馬台国の卑弥呼、台与に始まり時代の節目に登場した女帝たち。豊穣の女神か、巫女王か、「妹の力」か。世界史にも稀な女性への権力移譲から見えてくる、知られざる皇位継承のルールとは? 推古、皇極(斉明)、持統の激動の生涯を追って、ヤマト建国の本質を浮き彫りにする、古代「天皇制」シリーズ第2弾。女帝たちは歴史を大きく動かしていた! ●「記紀」はなぜ、女帝の時代で筆を置いたのか ●女帝・推古と2つの勢力 ●斉明という霊力の奪い合い ●天武の外交を継がなかった持統 ●万葉集「白栲の衣」の秘密
  • 「天皇家」誕生の謎
    3.5
    1巻792円 (税込)
    『日本書紀』が抹殺したかった歴史――なぜ「天皇」という不思議な王が必要とされたのか。皇位はいつ、どのように築かれたのか。謎を解くカギはヤマト建国から8世紀の、凄惨な権力抗争の中にあった。天の羽衣伝説、出雲神話、竹取物語に隠された真実。「正史」が恐れ抹殺した系譜。自ら天皇家を滅ぼそうとした天皇の存在……。古代史の暗部から国家が姿を現し、「万世一系」の近代天皇制に至る一本の道が見えてくる。スリリングな展開で古代史読書の指針となる1冊! ●なぜ、雄略は特別視されたのか ●「東」からやってきた天皇 ●聖徳太子礼賛のカラクリ ●天武が「神」と称えられたわけ ●藤原千年の基礎を築いたトリック
  • 女系で読み解く天皇の古代史
    -
    1巻999円 (税込)
    なぜ女王は6~8世紀に集中しているのか? 古代日本では歴史の転換期に女王が現れた。それは古代人が女性の「産む力」「神とつながる属性」に、期待したからだろう。神と直接つながれる女性は、その力を兄弟や家族に放射できると信じられ、強い影響力を持っていたのだ。また当時の日本では、通い婚が一般的で子の養育は妻の氏族が行なった。皇子たちも妃の氏族で養育されたため、母親の出身氏族が非常に重要視された。天皇はあくまで祭司王であり、実権はヤマト建国に当初から参画した豪族の子孫である物部、尾張、蘇我が握っていたと著者は語る。女系の系譜を読み解くことで見えてくる古代史の新視点とは? ●天皇家の祖は卑弥呼? ●ヤマトには三つの王家が存在した ●推古は蘇我系ではなく、物部系? ●皇極天皇の夫・高向王と長子・漢皇子の正体 ●なぜ持統天皇は即位できたのか ●女系天皇が存在した可能性を徹底検証!
  • 古代史再検証2 白村江の戦い
    -
    1巻1,430円 (税込)
    日本は滅亡の危機を二度味わっている。 六六三年の白村江の戦い、そして昭和の戦争。どちらも勝ち目のない戦いだった。 後者はマスコミの扇動と世論の高揚に支えられた戦争突入だったが、前者は誰も望まない戦争であった。それでもヤマト政権は、無謀な戦争に突入していった。なぜか? 日本古代史最大の戦争に隠された大いなる謎を解き明かす!

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  • 知れば知るほどおもしろい「日本の神さま」の秘密
    -
    アマテラス、スサノオ、ヤマトタケルから聖徳太子、菅原道真まで……日本ならではの「八百万の神々」。このオールスターの神さまたちは、いったい何をしたのか。『古事記』、『日本書紀』をはじめとするさまざまな古文書、いまも多くの人々が訪れる神社、遺跡を読み解くと、そこには絵空事ではない本当の姿が浮かび上がってくる。・夫婦で大ゲンカの「イザナギ・イザナミ」・目力が強すぎた「サルタヒコ」・やたらと服を脱ぐ女神「アメノウズメ」・「エビス様」が入水?・「浦島太郎」はヤマト王家の秘密を握っている?・「ヒムカノミコ」には祟りを鎮める不思議な力が?・「因幡の素兎」の意外な結末「語り手の都合の良いように書き換えた」「史実をオブラートに包んで書き残した」……古代史の謎の解明にもかかわる、美しくも激しい「伝説」の裏に隠された真実に迫る本。

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  • 邪馬台国とヤマト建国の謎
    4.0
    1巻850円 (税込)
    卑弥呼のついたウソがわかれば、邪馬台国論争は終焉する。倭国の女王・卑弥呼は、魏の使者の邪馬台国訪問を、あらゆる手段を講じて、妨害していたのではないか。邪馬台国から朝鮮半島に続く道は、古代の流通と外交上の要衝であった。ところが対馬、壱岐を経由して九州島の末盧国にたどり着いたあと、「魏志倭人伝」には不思議な記事が載る。末盧国には四〇〇〇余の人家がある。山海のまぎわに棲んでいる。草木が茂り、前を行く人も見えないほどだ。(中略)東南に陸路を進むと、五〇〇里で伊都国に到着する……。末盧国から伊都国に向かう重要な道が獣道よりもひどかったという話、にわかには信じられない。ここは、船を利用するべきだったし、普段の倭人は、そうしていたはずなのだ。最後の最後で、船を使えぬ重大な理由があったのではないか……。文献と考古学から最大の古代史ミステリーに迫る! 文庫書き下ろし。
  • 「縄文」の新常識を知れば日本の謎が解ける
    3.8
    1巻699円 (税込)
    祝 2021年「北海道・北東北の縄文遺跡群」世界文化遺産登録! 渡来人の影響は限定的だった! DNA分析からわかる驚きの結果 これまで、縄文の文化は渡来人の文化によって一掃されたと考えられてきたが、大きな誤りだった。縄文人たちの暮らしは決して原始的ではなかったのだ。現代日本に通じる信仰と習俗、生活がすでに縄文時代に完成されていたのである! ◎縄文観を塗り替えた三内丸山遺跡 ◎縄文時代に階級の差が生まれていた ◎日本人はどこからやってきたのか ◎世界的にも珍しい日本列島の遺伝子の多様性 ◎弥生時代に伝えられた縄文の第二の道具 ◎縄文人が水田稲作を始めていた証拠 ◎戦争は農耕とともに始まった ◎ヤマト建国は縄文への揺り戻しだった? ◎平和な時代に戻りたいと願った日本人 日本は縄文時代からガラパゴスだった! 世界を驚かせた縄文文明とは?
  • 百人一首に隠された藤原定家の暗号
    4.0
    1巻330円 (税込)
    かるたや坊主めくりなどでお馴染みの百人一首に秘められた謎と暗号に人気歴史作家が挑む! 「短歌の名手・藤原定家は、わざわざなぜ“駄歌"を選んだのか」「天智天皇と持統天皇を“無敵札"にしたゲーム『青冠』の謎」「百人一首は敗れた皇族の救済歌集!?」など。

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  • つくられた聖徳太子 最強の偉人・成人伝説の謎を解く
    4.0
    1巻550円 (税込)
    通説の古代史に異を唱える人気歴史作家が、古くから日本人の心の拠り所となってきた聖徳太子信仰の謎に迫る。 ・聖徳太子信仰を広めたのは親鸞 ・多すぎる名前をもつ聖徳太子 ・聖徳太子の疑わしい業績 ・梅原猛の「聖徳太子」論はどこまで信用できるのか? など。

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  • 海洋の日本古代史
    3.5
    1巻850円 (税込)
    日本人はただの稲作民族ではない。海の幸も豊富で、海の民の技術の高さは、古代から東アジアに知れ渡っていた。それにもかかわらず、「海と海人(あま)の古代史」は、これまで注目されてこなかった。海外との交流を視野に入れなければ、ヤマト建国の意味や日本人の正体もわかってこない。アメリカと中国の間で揺れ動く現代日本。その進路を知るためにも、古代の列島人が中国文明にどう対峙したかを知ることは必須である。古代史関連書籍約200冊の著者がたどり着いた「日本人とは何か」「日本人はどう生きるべきか」の最終結論。
  • 古代史の正体―縄文から平安まで―(新潮新書)
    4.0
    1巻792円 (税込)
    「日本文化の基層は弥生人が作った」「大化改新で悪玉の蘇我氏が成敗された」――。この種の「通説」は旧態依然のまま半世紀前と変わらない。それを乗り越えるためには、考古学の知見を生かした上での、大胆な推理が必要となる。「神武と応神は同一人物」「聖徳太子は蘇我入鹿」「壬申の乱は親蘇我と反蘇我の闘い」など、透徹した目で古代史の真実に迫ってきた筆者のエッセンスを一冊に凝縮した、初めての通史。
  • 古代史再検証 大化の改新
    -
    1巻1,650円 (税込)
    「大化の改新の真相がわかれば古代史の謎解きはほぼ終わる」 ――そう言い切る著者は通説に異を唱え、数々の問題作を世に問うてきた。 では、通説、そして数ある諸説はどういうもので、どこに慧眼や見落としがあるのか。 「日本書紀は嘘をついた」と言い切る根拠とは? 人気歴史作家が日本史最大の謎を再検証する!

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  • マンガで読み解く 真説・古事記
    -
    1巻1,265円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 最古にして最高の歴史=文学。 そのドラマチックな神話世界を  原文に忠実にコミカライズ  現代的視点から大胆に解釈 日本再生のヒントがここにある!  近年の考古学の進展により、日本人の文化の根源がはるか縄文時代に行き着くことがわかってきた。信仰も、縄文人のアニミズムが多神教となって継承されている。世界のほとんどの国々が〈強い唯一神〉をもつ一神教へ「脱皮」していったのに、日本人が多神教的な習俗を変えようとしなかったのはなぜか。 〈目次〉 ・『古事記』への招待 ・『古事記』をめぐる日本地図 ・神々の系譜 第1章 天地創造  初発の神々       黄泉国訪問  天の岩屋戸 解説 八百万の神とは何か 第2章 出雲の国譲り   八俣の大蛇退治     稲葉の素兎  出雲の国譲り     解説 出雲神話の本当の意味 第3章 天孫降臨   天孫降臨      海幸山幸神話   解説 ヤマト建国の実像 第4章 神武東征  伊波礼毘古命の東征   解説 神武天皇の正体 終 章 天照大神は男だったのか   三輪山説話   解説 三輪の神と伊勢の神   ・本書に登場する神々 ・天皇の系図 ・『古事記』の中~下巻には何が描かれているのか ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 「大乱の都」京都争奪―古代史謎解き紀行―(新潮文庫)
    -
    1巻605円 (税込)
    なぜ荒地で水害が多く人が住みにくい京都に、桓武天皇は都を築いたのか? 平安京の誕生には、いくつもの謎が隠されている。旧体制の名門豪族と新興の藤原氏の対立、賀茂氏と秦氏の暗躍……。源平擾乱、応仁の乱、本能寺の変と常に争乱の中心であり、「日本と日本の王の形」を決めた平安京遷都には、ヤマト建国から続く因縁と恩讐の歴史があった。古代史の常識に挑む「紀行シリーズ」完結編。
  • こんなに面白かった 古代史「謎解き」入門
    -
    1巻730円 (税込)
    『日本書紀』の中には、まだ謎と秘密がいっぱい眠っている! 著者の古代史は、大胆な推理、緻密な分析、ユニークな視点が特徴で、多くのファンに親しまれている。本書は、古代史の入門者に向けて、著者独自の謎解きのノウハウを余すところなく解説した古代史エッセイ。内容は、◎なぜ誰もが蘇我氏の地・飛鳥を懐かしんだのか ◎『古事記』だけ読んでも古代史の謎は解けない ◎武烈天皇の非道と継体天皇の出現 ◎『日本書紀』は何のために書かれたのか? ◎纏向遺跡にも確認された東国の存在感 ◎謎がないと信じられている時代に謎がある ◎聖武天皇がなぜ豹変したのか、自分で仮説を立ててみる ◎表裏一体だった「鬼」と「神」 ◎伊勢神宮や新道は本当に「日本的」なのか ◎『日本書紀』には「聖徳太子」は登場しない ◎神社の伝承に記されたヤマト建国直後の政争と結末 ……など、興味が尽きない話題を通覧する一冊。『古代史は知的冒険』を改題し、再編集。
  • 縄文文明と中国文明
    4.0
    1巻850円 (税込)
    日本列島は文明の吹きだまりだから、中国から多くの知識や技術が流れ着いた。当然、古代日本の文物のほとんどは中国や朝鮮半島に由来すると信じられてきた。しかし近年、縄文文化が見直され、現代にまでつながる「三つ子の魂」が縄文一万年の時代に形成されていた可能性が指摘されるようになってきた。海の外から新たな文物が流入しても、縄文的な発想で取捨選択し、列島人にとって必要な物だけを選んでいたこと、さらに、工夫を加え、日本の風土に合わせて改良していった様子が見てとれる。そして、無視できないのは、縄文人の残した美意識や知識、技術が今日まで継承され、また、長い歴史の中で何度も文化の揺り戻しが起きていたという事実である。なぜ日本人は、ことあるたびに昔に戻ろうとしたのだろう。ここに、日本人を知るためのヒントが隠されている。中国文明と対比しつつ、日本人とは何かを巡る、壮大なヒストリー。
  • [図解]「邪馬台国」の謎を解く 「地理と戦略」から見えてきた古代史の真相
    -
    1巻950円 (税込)
    畿内か? 北部九州か? 邪馬台国の場所をめぐる喧々諤々の論争は100年も続いてきた。しかしいまだに決着をみないのは「魏志倭人伝」の重要な記述を見落としてきたからだ。それは、「邪馬台国の時代は戦乱の時代だった!」ということだ。戦乱の時代ならば「地の利」を得た場所に都を置いたはず。これまでのように、平面の地図だけしか使わない議論では真実は見えてこない。地形こそが重要なのだ。そう考えて地図を開き、考古学資料とあわせてみれば、北部九州・ヤマト・出雲・吉備がうごめく古代の「鉄争奪戦」が見えてくる。さらにヤマト勃興の謎を解くカギも、改竄された『日本書紀』の記述の真実までもが浮かびあがってくる。そしてついに、邪馬台国の意外な実態が明らかにされる! 卑弥呼はトヨに殺された!?
  • 「出雲神話」の真実 封印された日本古代史を解く
    4.0
    1巻1,200円 (税込)
    出雲には何かが眠っている。それは古代史に興味を持つものの胸に必ず去来する感慨であろう。謎が満ちあふれる、出雲大社をはじめとする諸社や出雲神話。日本書紀・古事記において出雲が占める重い役割。そして、5~6世紀に制度化された「国造家」が、出雲にだけ残され、いまだに存在しているという事実……。さらに、一箇所から350本以上の銅剣が見つかった出雲の荒神谷遺跡の発掘や、様々な土地の文化の流入が読み取れる奈良の纒向遺跡の発掘など、近年の考古学の発掘の成果も、出雲が強大な勢力であり、ヤマト朝廷の成立にあたっても大きな役割を担ったことを実証しはじめている。そして、状況証拠が指し示すとおり、実は「蘇我氏」「物部氏」こそが、出雲に由来する正統なる氏族だったとすれば……。ヤマト建国の謎も邪馬台国の謎も解き明かす「最後の鍵」がついに開かれる! 大胆な仮説で古代日本の真相に迫る、歴史ロマンに満ちた一冊。
  • 仕組まれた古代の真実
    値引きあり
    -
    1巻300円 (税込)
    7つの新しい「見方」が古代史学習の最強の「味方」になる! 天皇の存在意義とは? 新元号「令和」出典の『万葉集』の謎…にも言及! 日本史、特に古代に真実を知らずにいる日本人は不幸である。たとえば、千数百年間、日本人は天皇を推戴してきた。 しかし、天皇とはいったい何者なのか、教科書では教えてくれない。宗教についても同様で、神道とはどのような信仰なのか、なぜ仏教とごちゃ混ぜになってしまったのかを説明できない。本書は、7つのテーマから謎めく古代の真実を解き明そうと試みる野心作である。古代史は「ミカタ」しだいでいっきにわかる! 【主な内容】 第一章 「古墳」から読み解く古代の真実 第二章 「縄文」から読み解く 第三章 「天皇」から読み解く 第四章 「女性」から読み解く 第五章 「記紀」から読み解く 第六章 「神社」から読み解く 第七章 「事件」から読み解く
  • 雑学3分間ビジュアル図解シリーズ 「古代史」闇に消えた謎を解く
    -
    1巻1,200円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 皇祖神・天照大神が男神であった根拠とは? ヤマト建国に尽力しながらも歴史の闇に葬られた出雲勢力の恨みとは? 「古代史最大の悪人」とされる蘇我氏は、実は大和朝廷の中央集権化を進めた改革派だった! 古代史には知られざる多くの謎が残されている。本書では、通説の裏に隠された数々の謎とその真相を、図解とともに鮮やかに描き出していく。
  • 「始まりの国」淡路と「陰の王国」大阪―古代史謎解き紀行―(新潮文庫)
    -
    1巻572円 (税込)
    イザナキとイザナミは、なぜ畿内の端に位置する淡路島を最初に産んだのか? アマテラスを祀る伊勢内宮と淡路の伊弉諾(イザナキ)神宮が同じ緯度にある意味は? ヤマト政権に代わる五世紀の河内政権は本当にあったのか? 大王、天皇といったヤマトの支配者たちが大阪遷都を目指した理由はなんなのか? 国産みの地淡路と巨大古墳群が造られた大阪を巡り、古代史の常識に挑む、書下ろし知的歴史紀行。
  • わらべ歌に隠された古代史の闇
    -
    1巻699円 (税込)
    古来、子どもには不思議な力が秘められていると考えられていて、神に近い存在とみなされていた。だから多くの重要な神事にも、童子・童女は主役級の大役を任されてきたのである。その、子どもが行ってきた神事・祭りが、遊びとなって今日に伝わった疑いが強いのである。(本書「はじめに」より)「カゴメカゴメ、籠の中の鳥は、いついつ出やる。夜明の晩に……」カゴメ歌は、昔からよく知られた馴染み深い歌だ。しかし、歌の意味はよくわからない。実は、この意味不明な歌詞に登場する籠、鳥、亀などは、古代日本の民俗信仰や神事と深い関係がある。また「竹取物語」「羽衣伝説」とも共通点が見られるのだ。本書は、カゴメ歌の暗号を端緒に、古代史の真相に迫ろうというもの。歌に秘められた悲劇とは? 歴史から抹殺された者たちの怨念とは? 『かごめ歌の暗号』を改題。
  • 古代日本人と朝鮮半島
    4.5
    なぜ、日本と半島の気質はこれほど違うのか? 科学と歴史から日本人の正体に迫る! 近年DNA分析が進み、アフリカで誕生した人類が、どのように拡散し日本まで辿りついたのかが、少しずつ解明されてきた。そして驚くべきことに古代日本列島では、実に多様な人々が世界各地からやって来て、共存していたようなのだ。そのため、「縄文人と弥生人から現在の日本人になった」という説はもはや成り立たなくなっている。本書は、こうした最新の科学研究とともに、考古学と史料を駆使し、どのようにして日本人と日本が出来たのかを探る1冊。同じ東アジアでも中国、朝鮮半島と異なる気質をもつ日本人のルーツを探ることで、半島、大陸とのつき合い方も自ずと見えてくるだろう。『なぜ日本と朝鮮半島は仲が悪いのか』を改題。

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  • 検証! 古代史「十大遺跡」の謎 三内丸山、荒神谷、纒向、平城京……
    -
    1巻660円 (税込)
    世界を驚かせた「三内丸山遺跡」、出雲神話の証「荒神谷遺跡」、邪馬台国の最有力候補「纒向遺跡」――近年、考古学の分析技術が向上したことによって、古代史の定説が次々と覆っている。遺跡から神話を裏づける物証が発見されたり、年代測定方法の向上から定説より古い遺物だと判明したりしているのだ。本書は、古代史の重要な遺跡を10カ所紹介しながら、日本誕生の謎に迫ろうというもの。一万年以上前から日本で暮らしていた祖先の営みを知ると、改めて日本の素晴らしさ、恵まれた環境に気づくだろう。 【内容例】◎大陸にも渡っていた縄文人 ◎弥生時代の始まりは紀元前十世紀? ◎吉野ヶ里はなぜ栄えたのか ◎纒向が邪馬台国で決まったわけではない ◎巨大古墳と三王朝交替説 ◎藤ノ木古墳の被葬者はだれか 考古学で日本の黎明期が明らかになる!
  • 古代史 不都合な真実
    -
    1巻792円 (税込)
    『日本書紀』が封印した歴史の「真実」が明らかに!! 古代史は謎だらけだといわれる。なぜか――。その理由はじつははっきりしている。壮大に仕掛けられた古代史の「罠」=『日本書紀』に誰もがとらわれているからである。正史とされる『日本書紀』は八世紀に実権を握った藤原氏が編纂を手がけたため、藤原氏に都合よく書かれた歴史書だ。そのために、多くの疑問、矛盾、齟齬が『日本書紀』には散見される。本書ではこの罠を解くカギとして、12 の古代文書を用意した。それらの文書と『日本書紀』を比較していくと……。古代史研究の異端児・関裕二が総力をもって披露する「集大成」としての本書に読者は一読驚嘆することだろう。
  • 「死の国」熊野と巡礼の道―古代史謎解き紀行―(新潮文庫)
    5.0
    1巻572円 (税込)
    熊野に迂回してヤマト入りを図った神武天皇、応神天皇。なぜ彼らは「死の国」熊野を目指したのか。熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社の熊野三山、荘厳な名瀑・那智の滝、聖なる巡礼の道・熊野古道、巨大な磐座がご神体の神倉神社、国生みの神イザナミの御陵・花窟神社……。紀伊半島の「死と再生」の聖地を巡り、ヤマト建国の謎を解き明かす、古代史紀行シリーズ。
  • 神武天皇vs.卑弥呼―ヤマト建国を推理する―(新潮新書)
    3.0
    1巻792円 (税込)
    神武天皇、卑弥呼、神功皇后……。実在したのか定かでない人々のことをあれこれ考えて何になる、と思うなかれ。古代史の常識は遺跡の発掘など考古学の進展により日々改められており、その常識に沿って『日本書紀』を虚心坦懐に読んでみると、様々な謎が解けてくる。縄文時代から脈々と築かれたネットワークを司り、ヤマト建国の背後で暗躍した海の民の存在とは? 歴史作家・関裕二が問う驚きの日本古代史。
  • 地形で読み解く 古代史
    3.5
    1巻1,344円 (税込)
    ◎日本で独裁者が現れなかった理由は地政学でわかる! ◎関裕二の新作書き下ろし新作 ◎詳細な地図・写真つき ◆地理から読み解く邪馬台国の外交戦? ◆高良山は九州の中心? ◆タニハの謎を解くのはヤタガラス? ◆独裁者ではない大王がなぜ巨大古墳を造ったのか? ◆日本を二分する植生の違い! ◆世界の常識を覆した縄文人! ! ◆蘇我氏が甘樫丘を城塞化した意味 ◆ヤマト建国をめぐるいくつもの謎? ◆豊国で朝鮮半島とつながる神功皇后! ◆瀬戸内海と日本海の対立が生んだ天孫降臨! ◆なぜ神奈川県に巨大前方後円墳が造営されなかったのか? ◆なぜ八世紀に東北蝦夷征討は本格化したのか? ◆政権が大阪に移った失敗した例は大化改新?……etc. ◎神話から縄文、邪馬台国、ヤマト建国、大化改新、奈良、平安まで古代史のなぜを解いていく意欲作! ●地形は古代史の真実を教えてくれる
  • 前方後円墳の暗号
    -
    1巻759円 (税込)
    世界で最も大きなお墓は、大阪にある! しかし、なんでそんなに大きなお墓を作ったのか……。われわれはどこからやってきたのか、われわれはどこに行こうとしているのか……。古墳がわかれば、古代史がわかる。古代史がわかれば、日本人の正体が解き明かされる。人気歴史作家・関裕二、渾身のオリジナル書き下ろし作品のテーマは、ズバリ「古墳」です。古墳の謎の旅に、いざ!
  • 新史論/書き替えられた古代史1  「神と鬼のヤマト」誕生(小学館新書)
    4.3
    1~6巻550~858円 (税込)
    日本書紀は何を隠したか?新史論スタート! 日本人とは、天皇とはなにか?それを知るには古代に遡らなくてはならない。しかし、日本の古代史はなかなか解明されない。「それは、日本書紀がヤマト建国の詳細を熟知していながら、80%の真実に20%のウソをちりばめ、藤原氏に都合良く歴史を書き替えたからだ」と主張し、多くの古代史ファンから支持を得ている歴史作家・関裕二氏。関氏が考古学、民俗学の成果を取り込み、日本書紀による歴史改竄を取り除いて再構築した初の古代通史は驚きの連続だ。例えばこれまで大悪人とされてきた蘇我氏の業績を見直すだけで意外な事実が浮かび上がり、多くの謎が氷解し、従来の古代史観が根底から覆る。そして蘇った歴史は大河の流れのように読者の前に展開される。 それにしても、なぜ蘇我氏は自らを「われ蘇り」としたのだろう…。全古代史ファン必読、著者渾身の新史論がスタートする! 第1巻は、3世紀の奈良東部に多くの地方から倭人が集まって建設した巨大政治都市・纏向の意味するもの、そしてヤマトの建国、邪馬台国の滅亡、出雲の国譲りの真相等に迫る。 全ては鉄の支配を巡る戦いだった。 ※【ご注意】この作品には図表が含まれており、お使いの端末によっては読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。
  • ヤタガラスの正体
    3.0
    1巻702円 (税込)
    サッカー日本代表のシンボルマークであり、神武天皇をヤマトに導いた伝説の“ヤタガラス(八咫烏)"。日本国を裏支配してきた世界最古の秘密結社としても謎が深い。人気歴史作家が『日本書紀』を読み解きながら、神の使いとして象徴的なヤタガラスと日本の神話の謎を解き明かす。

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  • 古代史 50の秘密
    3.0
    1巻539円 (税込)
    なぜ、中国は倭国を重要視したのか。『古事記』が書かれたのはなんのため? 古代版政権交代・大化の改新の真相は。天照大神は本当に女神なのか。「任那日本府」は存在しなかった? 古代日本の戦略と外交、『日本書紀』などの文書に隠された謎、氏族間の政争、斉明・持統など次々と女帝が誕生した理由。気鋭の歴史作家が埋もれた歴史の真相を鮮やかに解き明かす。
  • 百済観音の正体
    3.0
    1巻774円 (税込)
    正史『日本書紀』は、蘇我氏が物部氏を「だまし、滅ぼし、財を奪った」と記す。それならばなぜ、権力を掴んだ蘇我氏は、敗者である物部系の王を擁立したのか。来歴も作者も不明な、たぐいまれな造形美で知られる仏像「百済観音」に導かれるようにして辿り着いた意外な真実とは――。人気の歴史作家が、百済観音と法隆寺との関係、7世紀の日本外交史を紐解きつつ、大豪族・物部氏と美貌の仏像をめぐるミステリーを解き明かす。『百済観音と物部氏の秘密』を改題。
  • 古代史から見た方がよくわかる なぜ日本と朝鮮半島は仲が悪いのか 「日本人の正体」につながる物語
    -
    1巻1,400円 (税込)
    とかく、隣国づきあいは難しいものである。だが、日本と韓国・北朝鮮の間柄は、人種や宗教など、いさかいの根源にあるものがはっきりせず、非常にモヤモヤした関係を続けてきている。近年は、「歴史問題」と「拉致問題」を主軸に、論争を続けているが、著者に言わせれば、それは「仲の悪さ」の一断面であり、根本のところは、遠いいにしえの世界にある。たとえば、それは、人類の創世記に遡る。アフリカで誕生した人類が、世界に拡散していく過程で、様々な人種が形成されたが、その見地からある細胞の分析を行なうと、日本人と朝鮮半島人の間には明確な違いがあることがわかっている。これが、肌合いの悪さにつながっていないか? また、著者専門の古代史の見地からも、古代朝鮮半島の抗争史の中で、日本がどのように振る舞ったかが、今の感情論を招いていないか? など、著者ならではのユニークな視点が、新たな考えるヒントを提供する、貴重な歴史読み物。

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  • 神武東征とヤマト建国の謎 日本誕生の主導権を握ったのは誰か?
    -
    1巻640円 (税込)
    『古事記』や『日本書紀』で語られる神武東征。初代天皇・神武が九州から困難を乗り越え、ヤマト入りする神話だが、実はこの話、史実だったのではないかと思われる遺跡がある。それが纒向(まきむく)遺跡だ。詳細は本文に譲るが、この遺跡では東海・近江、吉備、出雲の土器が多数発見されており、神話にあるように、最初は纒向を長髄彦(ながすねびこ)が、次に饒速日命(にぎはやひのみこと)が治め、最後に神武がやって来たのではないかと、思われるのだ。高天原から降臨した饒速日命とは一体何者なのか? なぜ長髄彦は、天神である饒速日命は受けいれ、天孫である神武天皇は拒絶したのか? 饒速日命は、義弟を殺してまで、なぜ神武天皇に王権を禅譲したのか?不可解な神話に暗示された、ヤマト王権誕生の謎に迫る!

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  • 天皇家と古代史十大事件
    4.0
    1巻640円 (税込)
    7世紀までの古代史には蘇我氏、物部氏、大伴氏など、有力豪族の名前が頻繁に登場していた。さらに天皇の母もほとんどが皇族だ。しかし、平安時代には朝堂と外戚の地位を藤原氏がほぼ独占している。この百年間に何が起きたのか? なぜ8世紀は元明・元正・孝謙・称徳と不自然に女性天皇が続いているのか? 実はこの時期は、藤原氏が外戚の地位を専有するために、あらゆる手段を使って闘争を繰り広げた時代だったのだ。大津皇子の謀反、石川刀子貶黜事件、長屋王の変、橘奈良麻呂の変……これらの事件は、藤原氏VS反藤原氏の攻防の中で起こったものだった!天武天皇の死後から源平合戦まで、教科書には載っていない真実の歴史が明らかになる!

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  • 日本を不幸にした藤原一族の正体
    4.0
    1巻569円 (税込)
    改革を妨害し天皇家をないがしろにした逆臣、蘇我馬子。これを中大兄皇子と藤原(中臣)鎌足とが誅殺し、大化改新を成し遂げた――これが通説の教えてきた歴史であった。しかし、古代史の検証が進み、どうもそうではなかったのではないかということが徐々に明らかになりつつある。実は国家改革を推し進めようとしたのは蘇我氏であり、その改革を換骨奪胎し、結局改革の旨みを独り占めしたのが、藤原氏だったのだ!並みいる豪族を打ち倒し、あまつさえ皇族をも抹殺して、いつのまにか日本のほとんどの土地を我が物としていった藤原氏とはいかなる一族なのか。この一族がそこまでやり通したのは、その秘められた出自ゆえのことではないのか……。古代史の謎の最深部に大胆に迫る衝撃の論考!

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  • 古代史はどうして謎めくのか
    3.0
    1巻733円 (税込)
    これまで『日本書紀』は、編纂を命じた天武天皇にとって都合のいい歴史書とされてきた。だが、この思い込みが、古代史の謎をさらに深くしてしまったのではなかろうか。実は、この書が天武天皇没後の政権にとって都合のいい歴史書だったと考えることで、古代史のさまざまな謎が解けてくる。
  • 天皇と鬼
    -
    1巻244円 (税込)
    なぜ天皇は永続しているのか。なぜ日本では天皇に代わる王が現れなかったのか。──古代史を謎だらけにしているのは「天皇」の存在だ。天皇の歴史には、語ってはいけないタブーがある。そのキーワードは「天皇と鬼」。著者は、初代神武から律令時代に至る天皇の歴史をある仮説を掲げて読み解いた。「天照大神は男神だった!?」「天皇と藤原氏と鬼の密約」「なぜ歴代天皇は、即位式の装束を広隆寺の本尊・聖徳太子像に贈り続けているのか?」「なぜ秦氏が聖徳太子信仰を広めたのか?」──ワクワク感いっぱいに読み進められる古代史ファン必読書だ。
  • 東大寺の暗号
    -
    1巻825円 (税込)
    「お水取り」とは何なのだろう? 古代史案内人、関裕二が地味ながら重要な存在「東大寺」に託された暗号を明らかにします!
  • 古代史は知的冒険
    3.0
    1巻1,500円 (税込)
    著者の古代史は、大胆な推理、緻密な分析、ユニークな視点が身上で、多くのファンに親しまれている。本書は、より細かな視点から、古代史の興味尽きない話題を通覧する、古代史エッセイである。内容は、◎まずは甘樫丘に登ってみよう。なぜ誰もが蘇我氏の地・飛鳥を懐かしんだのか。『古事記』を読んでも古代史の謎は解けない。酒池肉林を繰り広げた武烈天皇。君知るや纏向遺跡。聖徳太子などいなかった? 表裏一体だった神と鬼。持統天皇が天照大神になった? 神を通じて税も集められた。縄文時代を見直そう。古代史の謎の要は継体天皇。謎がないと信じられている時代に謎がある……など、従来の著者のファンはもちろん、著者の作品を初めて読む人にもわかりやすく楽しめる内容になっている。「意外な歴史の扉」に通じる一冊。

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  • 神武東征の謎 「出雲神話」の裏に隠された真相
    3.3
    1巻510円 (税込)
    日本神話のなかでも、とりわけ謎めいているのが神武東征である。南部九州・日向の高千穂峰に降臨した皇祖神が、なぜ山を下って辺境の地「野間岬」に行き着いたのか。その末裔である神武天皇は、なぜ「日向」の地からヤマトを目指したのか。それらの難解な謎解きに果敢に挑んだのが本書だ。著者によれば、天から高千穂峰に舞い降りたという天孫降臨神話は非現実的であり、おそらく「野間岬」が天孫族の出現の地であっただろうと推察する。さらには神話が当時先進地帯でなかった「日向」の地から神武天皇がやって来たと設定した背景には、必ず何らかの事情が隠されているはずだ、と指摘する。それを解く重要な鍵こそ神武天皇の正体なのだと言う。「祟る鬼」と位置づけられた神武天皇の素顔に迫ることで次第に明らかとなる「出雲の国譲り」や神武東征の意外な顛末を知れば、読者は大いに驚かれるに違いない。天皇家の誕生とヤマト建国の謎がいま解き明かされる!
  • ヤマト王権と十大豪族の正体 物部、蘇我、大伴、出雲国造家……
    3.3
    1巻630円 (税込)
    饒速日命の末裔の物部氏、武内宿禰の末裔の蘇我氏、長髄彦の末裔の尾張氏――これら古代豪族はヤマト建国黎明期にそれぞれがヤマトの頂点に君臨し、また王家と血縁関係を結び、王家に女人を送り込んできた人々であった。彼らは王家と同等の権威を兼ね備え、あるいは、王になることもできた。この事実に驚く読者も多いだろう。古代においては、天皇と臣下という現在のイメージとは違い、彼らと王家が共同でヤマトを治めていたのだ。しかし、この複数の豪族と王家が合議によって、ヤマトを支配した体制は平安時代に藤原氏の専横状態になっている。共存してきた古代豪族は次から次と姿を消し、藤原氏だけが生き残り、政権を独り占めするという偏った状態が出来ていたのだ。この間、何があったのか? ここに「記紀」に隠蔽されたヤマト誕生の秘密と真実の古代史が隠されている。

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  • 出雲大社の暗号

    購入済み

    出雲大社

    ダラダラとした文体で
    読みにくい。
    さっさと結論を記してほしい

    0
    2022年05月05日
  • 古代日本人と朝鮮半島

    Posted by ブクログ

    飛鳥時代より前の時代の外交や古代国家ヤマトの政体について紐解く書に出会った。今から半世紀前に教科書や社会の先生から習った事がその後の考古学による発見、検証により誤ったことだったことを知りえたことは日本人とはを考える点でも意味あることであり、下手なミステリーより様々な想像を掻き立て読み応えがある。
    例えば、ローマの政体は紀元前より確立しており、今と変わらない権力争いや治世が行われたことは様々な書籍が残されており詳細に検証されているが、当時の日本は未だカミさまの神話の世界であったことが不思議でならなかった。これが過去の歴史を被覆する手段としての日本書紀や古事記だとしたら、我々はまんまと編纂者である

    0
    2021年05月18日
  • 神武天皇vs.卑弥呼―ヤマト建国を推理する―(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    創作だとされている日本書紀の記述と考古学の成果を照らし合わせて、ヤマト政権の成り立ちや邪馬台国との関係について仮説を立てて説明している。聞いたこともないような大胆な仮説なのに、これは現実味がそれなりにあるのかもしれないと思わせる物証や推測が並べられている。なんとなく、自分が知っている物理学のやり方に近いところもあって、面白いと思えた。
    181023

    0
    2018年10月23日
  • 継体天皇の謎 古代史最大の秘密を握る大王の正体

    Posted by ブクログ

    なぜ武烈天皇から見てすごく遠縁の継体天皇が即位出来たのか
    不思議でしたが
    この本では著者の今までの書籍でも唱えていた説を使い
    一見そんな馬鹿な!?と思いつつ
    実はすごく説得力のある答えを導き出しています。
    古代史の主流学説からはかなり外れている説ですが
    関裕二氏のファンならず古代史に興味のある方には
    是非読んで頂きたいと思います。
    記紀にある神々から神武東征、神功皇后、そして邪馬台国まで
    いろいろな謎が書かれています。

    0
    2009年10月21日
  • 邪馬台国とヤマト建国の謎

    Posted by ブクログ

    北部九州の卑弥呼が「われわれはヤマト(邪馬台国)」と、偽って魏に報告したと推理した、と知って思いもよらぬことだと思った。
    いまだにキリスト教世界が過去の植民地支配やその過程で起きた悲劇的なあれこれに謝罪せず、一部の地域で支配地を手放さない、一神教が砂漠で生まれ、『旧約聖書』の中で、神自身が「私は復讐する」と宣言しているのは、多神教も大事だし、今も日本が、多神教だというのは、誇れる事ではないでしょうか。日本人から見れば、一神教は信じがたいし、一神教の人から見れば多神教の考え方は、理解できないかもしれない。

    0
    2023年09月29日

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