塩野七生の作品一覧
「塩野七生」の「ローマ人の物語[電子版]」「ローマ人の物語(I~XV)合本版」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「塩野七生」の「ローマ人の物語[電子版]」「ローマ人の物語(I~XV)合本版」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
歴史を題材とした物語というよりは、8割方が歴史書のような感じで、物語性を求めると少々物足りなく感じる人もいるだろう。個人的にはもう少し登場人物の性格を表現したり人間関係を詳細に記してくれた方がのめり込みやすいし、特に途中でオルシーニがアニトニオに滔々と説く場面はあまりにも劇画らしくわざとらしさを感じたものである。
しかし、物語調になればなるほど、史実に作者の恣意は反映されて事実と乖離する可能性も高くなる。そう言う点から考えると非常に良書である。
と、まあここまで書いておいてなんだが、私の推しはオルシーニである。
そこまで人間性を書き込んだ表現を詳細にしているわけでもないのに、何故この人はここ
Posted by ブクログ
アテネの凋落から都市国家ギリシアの終焉、マケドニア台頭までを描いた「ギリシア人の物語」第三巻だが、アレキサンダー登場前の幕間のような退屈な巻かと言えば、全くそんなことはない。
ペロポネソス戦役で敗れて後、「民主制という制度」が「民主主義という唯一無二の絶対善」に変容し、凋落の一途を辿るアテネ。(現在の日本とダブって悲しかった)
覇権を握ったはずが経済センス皆無のスパルタ。スパルタを破ったが、人材不足のテーベ。そこに現れたマケドニアの若き王フィリッポス・・・
読みどころは多いが、個人的にはフィリッポスの軍事改革(ホプリーテスからファランクスへ)についての記述が非常に面白かった。
最終巻、アレキサ
Posted by ブクログ
長らく積んでしまったけれど読み始めたら一気読み。
西洋のキリスト教の世界の一つの出来事でしかなかったルネサンスが地理も時代も越えて普遍性がある理由についての最後の言葉がとてもしっくりくる感じ。
若き日に教授たちに歴史ではないと言われたことに対して歴史学でないと言われるならわかるが歴史ではないといわれるのは納得できないという冒頭のエピソードと、本編後の対談の中で、いつもは事実を見て具体的な例を通じて語ってきたけれど、この作品の中では一回だけ理論的なことを書いている。それが恥ずかしいから対談形式にした、というのも実にこの人らしいなあと。
好奇心と批判精神、接写と鳥瞰。改めてこの人の作品を好き
Posted by ブクログ
皇帝フリードリッヒ二世の生涯 下巻
文庫版
著:塩野 七生
新潮文庫 し 12 103
「玉座に座った最初の近代人」
第6次十字軍で、聖地エルサレムを無血開城し、イスラムと融和、武力を使わなかった叡智の人
強大なローマ教会勢力から、封建領主を保護して、封建制度を維持しつつも、法治国家をめざした人
イスラム世界から、文化を取り入れ、ラテン語、イタリア語に翻訳して、ルネサンスへの道を拓いた人
下巻は、13世紀の政治状況の分析から、第2次ロンバルディア戦役後のローマ法王との確執と、その死、その後まで
城壁をめぐらせた都市を攻める場合の不利は、守る側は屋根の下で眠れるのに、攻める側にはそれが許さ
Posted by ブクログ
皇帝フリードリッヒ二世の生涯 上巻
文庫版
著:塩野 七生
新潮文庫 し 12 102
「玉座に座った最初の近代人」
第6次十字軍で、聖地エルサレムを無血開城し、イスラムと融和、武力を使わなかった叡智の人
強大なローマ教会勢力から、封建領主を保護して、封建制度を維持しつつも、法治国家をめざした人
イスラム世界から、文化を取り入れ、ラテン語、イタリア語に翻訳して、ルネサンスへの道を拓いた人
上巻は、その生誕から、第2次ロンバルディア戦役によるフリードリッヒによる平和まで
気になったのは、以下
すべてはあるがままに、そして見たままに書くこと
科学上の経験がないところに、真の知識は、生まれな