作品一覧

  • 感じる脳―――情動と感情の脳科学 よみがえるスピノザ
    4.2
    1巻2,772円 (税込)
    米国の著名な脳科学者である著者が、多くの脳障害・損傷患者の研究から導き出したのが、身体反応(=情動)を脳が受け取り感情を生みだすという考えです。これとほぼ同じ考えを持っていたのが、哲学者・スピノザでした。本書は最新の脳研究とスピノザの哲学的思考がどのようにリンクし、同一の考え方に至ったのかを説いた一冊です。
  • 意識と自己
    5.0
    1巻1,595円 (税込)
    何かを見る、聞く、触るなどによって身体的変化が生じ、情動を誘発する。この身体状態は脳内で神経的に表象され、感情の基層となる。では、感情はどのようにして「私」のものと認識されるのか。意識はそのときどのように立ち上がり、どう働くのか。ソマティック・マーカー仮説、情動と感情の理論を打ち立てた著者が解明する「感情の認識」という問題。哲学にも通じた世界的脳神経学者の名著。
  • 原発はなぜ危険か 元設計技師の証言
    3.9
    1巻770円 (税込)
    福島原発の心臓部である圧力容器の設計に携わった著者が、自ら体験した製造中の重大事故を紹介し、現在運転中の原発の問題点をえぐり出すとともに、脱原発のための条件を探る。チェルノブイリの事故が世界に大きな衝撃を与えたにもかかわらず、日本の原発政策には何の変化も見られない。日本の原発ははたして安全なのだろうか。

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  • 意識と自己

    Posted by ブクログ

    意識とか自己とか考えるとき、曖昧でどこから手をつけていいかわからなくなる感じがするけど、この本は著者が問題に至った経緯とか使った手法とか用語の定義とかかなりきっぱりしててわかりやすかった。
    私は、「意識」っていうとき言葉で考えることを主に指したり「自分」っていうとき自分の中の自分の記憶のこと指したり社会の中での自分の立場みたいなのを指したりごちゃごちゃだけど、この本で出てくる「意識」「自己」はかなりレベルごとに整理されています。「中核意識」、普段意識してないけどある。

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    2023年02月11日
  • 意識と自己

    Posted by ブクログ

    学術文庫らしい一冊。
    学術的な本を読み慣れていない人には難解なだけで読み進めるのが苦痛だろう。逆に読み慣れていて興味があればハマる。一度だけ読んで終わりにしたくない。時折パラパラと捲って読み返したい名著。

    学術的でありながら文学的表現も多く、ところどころ立ち止まっては赤線を引いたりメモしたくなる。原著が素晴らしいのか翻訳が素晴らしいのか、とにかくおもしろい。

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    〈メモ〉
    情動はホメオスタシスの調節になくてはならないもの。

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    2019年09月21日
  • 感じる脳―――情動と感情の脳科学 よみがえるスピノザ

    Posted by ブクログ

    ダマシオの「一般向け」脳科学書、とばして『自己が心にやってくる』を読んでしまったのだが、『無意識の脳』の次の本はこちらである。前著でやや中途半端に解説が終わっていた「情動・感情」が本作で中心的・徹底的に掘り下げられる。
    原題はなんと「Looking for Spinoza」、「スピノザを探して」である。唐突なスピノザ。
    そして、本書を読み始めると途中から、突然スピノザの伝記のような記述がはじまって面食らう。ダマシオをこれまで読んできた者には何か異様なものが感じられるだろう。そして本書の最後の方にも、スピノザの評伝のようなものが延々と続く箇所がある。
    なぜスピノザか? 著者ダマシオは、あるとき不

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    2015年06月30日
  • 原発はなぜ危険か 元設計技師の証言

    Posted by ブクログ

    1990年に執筆された本をもっと多くの人々が読むべきであった。原発は以前から壊れて修理を何回もされており、大震災が起こったので壊れたのではない、ということがよくわかる本である。大きく壊れて被害が大きくなるまで電力会社も政府の何も言わないということである。

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    2013年03月02日
  • 原発はなぜ危険か 元設計技師の証言

    Posted by ブクログ

    日立・沸騰水型炉の設計技師。

    原理的な困難さの上、歴史的、制度的、経済的、技術的、人的(レベル、エラー)問題があることを解説。

    0
    2012年01月29日

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