作品一覧

  • 院政 増補版 もうひとつの天皇制
    4.3
    1巻990円 (税込)
    院政とはすでに譲位した上皇(院)による執政をいう。平安後期に白河・鳥羽・後白河の三上皇が百年余りにわたって専権を振るい、鎌倉初期には後鳥羽上皇が幕府と対峙した。承久の乱で敗れて朝廷の地位は低下したが、院政自体は変質しながらも江戸末期まで存続する。上皇が権力を行使できたのはなぜか。その権力構造はいかなるものだったか。ロングセラーに終章「院政とは何だったのか」を収録し、人名索引を付した決定版。
  • 公卿会議―論戦する宮廷貴族たち
    4.3
    1巻924円 (税込)
    天皇家を支えた貴族層のうち、大臣らトップクラスを公卿という。律令制の導入以降、国政の重要案件については、公卿たちが集まり、会議を行って方針を決めた。現在の内閣の閣議に相当する。藤原道長の頃に定まった宮廷政治のあり方は、院政の成立、承久の乱、建武の新政などを画期として変化を遂げながらも、南北朝時代まで続いた。貴族の政務の実態を解説し、日本の合意形成プロセスの原型というべき公卿会議の変遷をたどる。
  • 白河法皇 中世をひらいた帝王
    -
    1巻715円 (税込)
    賀茂川の水、双六の賽、山法師。これ以外思い通りにならないものはないと豪語した白河法皇。激動の時代にあって、角逐する政治勢力から天皇制を守るために院政を生みだした「専制君主」の、知られざる実像に迫る。
  • 院政 増補版 もうひとつの天皇制

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    章立てされた時代ごとについて更に知りたくなりました
    読みごたえがあり、じっくり読書の楽しみを味わえるだけでなく、更に深く知りたくなる一冊

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    2022年07月30日
  • 公卿会議―論戦する宮廷貴族たち

    Posted by ブクログ

     和歌しかしていないイメージのある宮廷貴族・公卿。しかし、和歌しかしていなければ支配階級として存在できない。そんな宮廷貴族の支配階級としての面を描いている。

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    2019年01月28日
  • 公卿会議―論戦する宮廷貴族たち

    Posted by ブクログ

    美川圭『公卿会議 論戦する宮廷貴族たち』(中公新書、2018年)は平安時代から室町時代にかけての公卿の会議について論じた書籍である。伝統的な歴史観では公家が無気力になり、力を失い、武士が取って代わった時代と考えられる。しかし、公家も会議で政治に取り組んでいた。

    公家には政治をほっぽり出して和歌や蹴鞠に明け暮れたイメージがある。特に源氏物語などの女房文学を読むと、その印象を強くする。しかし、それは公家の生活の一面であって、政治生活もあった。それが公卿会議である。

    公家の時代から武士の時代という歴史観は一面的であり、反省が求められれている。むしろ将軍家も朝廷を軍事面で守護する軍事権門という権門

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    2022年10月30日
  • 公卿会議―論戦する宮廷貴族たち

    Posted by ブクログ

    南北朝時代までを対象に、朝廷政治を支えた公卿会議の変遷をたどる内容。時代に合わせて姿を変えていく様相が興味深く、公卿会議という視点から見る歴史の姿も新鮮で面白い。

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    2022年09月15日
  • 院政 増補版 もうひとつの天皇制

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    鎌倉殿の大河をリアルタイムで、平清盛の大河をオンデマンドで見ているうちに、院政という政治システムをきちんと勉強したくなった。影から幼帝をあやつるという院政をある種あたりまえの権力構造として学校でも習っていたが、退位した人物が権力を保つという二重構造が日本ならではのものである点が面白い。平安前期以前から、南北朝時代に院政が終わりを告げるまで、時系列で特徴の違いを掴むことができとてもわかりやすかった。

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    2022年04月18日

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