作品一覧

  • ハツカネズミと人間
    4.5
    1巻682円 (税込)
    いつか自分たちの土地を持ち、 ニワトリやウサギを飼い、 土地からとれる極上のものを食べて暮らす──。 しっかり者のジョージと怪力のレニーは小さな夢をもっていた。 自然豊かな一九三〇年代のカリフォルニア。 貧しい出稼ぎ労働者の、苛酷な日常と無垢な心の絆を描く、 哀しくも愛おしい名作が新訳で登場!
  • コッド岬
    -
    1巻1,782円 (税込)
    ソローによるコッド岬を巡る旅行記。荒々しくも美しい海と、そこで生き抜く人々の営みが、きめ細やかな視点と静謐な描写で綴られる。
  • アルハンブラ物語
    -
    1巻1,716円 (税込)
    神秘的な秘宝伝説、恋の巡礼者となった王子の伝説、三人の美しい王女たちの悲恋物語、異教徒との友情、そして武勇伝……。アメリカ公使館員として訪れたアルハンブラ宮殿の美しさに魅了された作家アーヴィングが、かつての住人、ムーアの王族の栄光と悲嘆の歴史に彩られた宮殿に纏わる伝承とスケッチ風の紀行をもとに紡いだ壮大な歴史ロマン。異国情緒あふれる物語は、発表以来、ヨーロッパに一大ブームを巻き起こした。
  • ブレイスブリッジ邸
    3.0
    1巻1,067円 (税込)
    『スケッチ・ブック』『アルハンブラ物語』とならぶ,W.アーヴィング(1783-1859)の傑作.ブレイスブリッジ邸での婚儀に招かれた語り手が,邸に集う人びとの様々な姿や悲喜こもごもの出来事を丹念に見聞きして語る.英国の牧歌的な風景と伝統的な風俗風習を背景に展開する秀逸な作品.本邦初訳.(イラスト=R.コールデコット)

    試し読み

    フォロー
  • スケッチ・ブック(上)
    4.5
    1~2巻990~1,122円 (税込)
    「アメリカ文学の父」W.アーヴィング(1783-1859)の最高傑作.短篇小説ありエッセイありの雑記帳.上巻には,アメリカ版浦島太郎「リップ・ヴァン・ウィンクル」のほかに,おもに英国の風俗習慣を素描した,格調高い筆致の18篇を収録.上下巻あわせて日本語への翻訳史上初の全34篇を訳出.挿絵多数.(全2冊)[新訳]

    試し読み

    フォロー
  • ハツカネズミと人間

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    なんともいえない読後感が残る名作だと思う。
    貧しい渡り労働者のジョージとレニーは、いつか自分たちの土地を持つという夢を語り合う。現実には、労働者の多くが同じような夢を持つが叶わない。厳しい現実の中でもジョージが夢を語れたのは、相手がレニーだったからだろう。レニーはジョージの言うことを信じて素直に土地を手に入れるのを楽しみにしていて、否定的なことを言わない。それだけに、最後は切なかった。
    黒人の馬屋番のクルックスの部屋での会話が印象に残っている。
    「人間はあまり寂し過ぎると、病気になっちまう」(p.122)

    訳者解説で、タイトルの由来が知れたのも良かった。

    0
    2024年01月05日
  • スケッチ・ブック(上)

    Posted by ブクログ

    英語英文学科川口エレン先生お勧めの一冊。

    ぜひ、英語原語版で読んで欲しい短編小説パート2
    岩波文庫では上・下巻2冊にわたっていますが、特に上巻収録の「リップヴァンウィンクル」、下巻収録の「スリーピーホローの伝説」をお勧めします。「リップヴァンウィンクル」はアメリカ版浦島太郎と評され、日本では森鴎外が初めてこれを本格的に翻訳し、その際のタイトルが「新世界浦島」となっています。「スケッチブック」はワシントンアーヴィングのイギリス見聞記ですが、上記2冊は世界的に有名な短編小説となっています。英語学習にもこれら2冊をお勧めします。

    0
    2023年05月17日
  • ハツカネズミと人間

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    1930年代のカリフォルニアを舞台に、貧しい渡り労働者のジョージとレニーを主人公とした小説。あらすじだけ読んで労働者の悲哀を描いた作品かと思っていて、じっさい厳しい境遇は出てくるのだが、あまり労働そのものを描いた場面は登場せず、どちらかというと人間関係で苦労する様子が描かれる。結論もまた人間関係に起因するものである。レニーは読んでいてややもすれば肩入れをしたくなるような無垢な人物であることがわかっているので、その彼が殺されてしまうというこの結論は結構つらかった。「夢オチ」ではないかと期待してしまったほどである。しかし、(作中でそうとは明言されていないが)知的障碍を抱えているが無垢であるという一

    0
    2024年01月03日
  • スケッチ・ブック(上)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    思い切りネタバレで。

    19世紀アメリカ人によるイギリス関係のエッセイが中心のなかで、


    ドイツロマン派風の物語、幽霊花婿が気に入った。この種の話はあちこちにあるけれど、まず間違いなく先立った恋人のあとを追うか、連れ去られて生き残った片割れも死んでしまう悲劇。
    それがこの話はおおーっと驚く(ほどではないか)ハッピーエンディングにしてくれた。いいねいいね。
    しかし、死んだ本来の花婿の立場は一体?
    そして、いずれ天国で顔合わせたときにどうするんだろう彼ら?

    0
    2021年03月03日
  • ブレイスブリッジ邸

    Posted by ブクログ

    19世紀イギリス、地主を中心とした片田舎での日常が穏やかに、愛着をもって語られている。特に挿絵が当時の雰囲気をそのまま伝えていてとても良かった。有閑階級だけでなく、村の教師やジプシーといった人々の描写も丁寧。

    0
    2011年12月04日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!