近藤一博の作品一覧
「近藤一博」の「疲労とはなにか すべてはウイルスが知っていた」「うつ病は心の弱さが原因ではない ウイルス原因説から見えるうつ病治療の未来」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「近藤一博」の「疲労とはなにか すべてはウイルスが知っていた」「うつ病は心の弱さが原因ではない ウイルス原因説から見えるうつ病治療の未来」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
生理的疲労と病的疲労という2種類の疲労があり、後者は脳内炎症を伴うことが特徴とのことです。病的疲労の代表がうつ病であり、そのメカニズムは新型コロナウイルス後遺症と深い関連があることが述べられています。
結論から言えば、うつ病の原因とされるウイルス由来の遺伝子SITH-1が発現して作られるタンパク質と、新型コロナウイルスのスパイクタンパク質に含まれるS1が、似たような経路で脳内炎症を起こすとのこと。
かなり分かりやすく解説されていますが、専門用語も多く、ある程度背景を知っていないとなかなか読むのに苦労しそうです。
エナジードリンク(というか抗酸化物質?)に頼って無理をすることが危険な理由や、軽
Posted by ブクログ
あまりちゃんとした情報がなくてよくわからない「疲労」についての最新の情報が得られるといいなあ、と読んでみたら鬱病やコロナ後遺症が解決しそう、という話に飛躍しててびっくり。帯に「ノーベル賞級」とか書いてあるけど、SITH-1の話がしっかり追試されても破綻しなかったら、ほんとなんの誇張もなくノーベル賞級だと思う。しかしほかはともかくSITH-1自体は論文になって軽く10年以上経過してるのに、ほとんど話題になってないのはなんでだ。本は文章も端的で読みやすく、論理的にも丁寧で、著者の考え方も十分に信頼できるように見えるが、なにかあるのか。いずれにしても目次見て気になるんだったら読んで損はないかと。
Posted by ブクログ
タイトルに惹かれ、購入。
20代で科学には馴染みのない私でも、読みやすくてすごく面白かったです。
「疲労」と「疲労感」の違いなど、何から何まで初めて知ることばかり。実生活に役立つ情報も豊富で、ワクワクしながら読めました。
第6章のSITH-1の考察が特に面白かったです。
私自身過去に禁煙がきっかけでうつ病を経験したことがありますが、うつ病以前よりも人として成長できたと思えるので、本書の『疲労やうつ病とは、発症のメカニズムや、そもそもなぜそのようなものがあるのかを理解して、うまくつきあっていくのが正解なのではないかと思っています。』という著者の意見に共感しました。
Posted by ブクログ
過労死が起きる日本で疲労とは何か、うつ病とは何か、そして新型コロナの後遺症などについて、ウイルス学者が最新の知識をまとめてくれている。
疲労と疲労感は別もので、疲労は唾液中のHHV-6というウイルスを測定すればわかる。生理的疲労は、末梢組織の炎症性サイトカインが脳に入ることで疲労感につながる。病的疲労にはME/CFS(慢性疲労症候群)があり、脳内で炎症が発生する。究極の病的疲労としてうつ病があり、原因は脳内炎症説明が最有力。SITH-1というHHV-6が潜伏感染しているときに発現する潜伏感染遺伝子がうつ病の原因になる。新型コロナの後遺症も脳の援助と思われ、慢性疲労症候群によく似ている。
最後に