泡坂妻夫の作品一覧
「泡坂妻夫」の「泡坂妻夫引退公演 手妻篇」「11枚のとらんぷ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「泡坂妻夫」の「泡坂妻夫引退公演 手妻篇」「11枚のとらんぷ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
泡坂妻夫さんの作品は騙されることを楽しむようにできているので、ネタバレレビューは見ないで読んだ方がいい。
このレビューもトリックのネタバラシはしていないが、ストーリーに触れているのでこれから読む人はスルーしてください。
同じ物語を2人の視点で語る小説は多々あるが、これは4人の視点で語られる珍しいものだった。
しかも先ほどと同じ状況にいるはずの人物が異なっている。
一章 紀子 川で流されそうになった紀子は晃二に助けられ一夜を共にする。だが晃二は1カ月前に死んでいた。
どういうことだ?幽霊の物語か?実は晃二は生きていた?
二章 晃二 晃二は川で流されそうになった緋紗江を助け一夜を共にする。
Posted by ブクログ
美青年なのだがどこか抜けている亜。彼が解決する事件も、一見事件に見えなかったり、事件が起こる前に解決してしまったり、やはりどこか変わっている。
全編ともかなりレベルが高く、国産短編集の中でもトップクラスではないだろうか。
個人的ベストは『DL2号機事件』『G線上の鼬』、次いで『黒い霧』。
『DL2号機事件』
数々の奇妙な謎が、たった一つの考え方によって一つに繋がれる。
そしてそれを補強する伏線は質も数も凄まじく、前半はもはや伏線の塊。
『G線上の鼬』
これも同じく、伏線の塊。この発想を雪密室として使うのも巧い。
『黒い霧』
カーボンを町に撒く、という謎も魅力的だし、その真相も素晴らしい。