作品一覧

  • 海の沈黙・星への歩み
    3.9
    1巻627円 (税込)
    ナチ占領下のフランス国民は,人間の尊さと自由を守るためにレジスタンス運動を起こした.ヴェルコールはこうした抵抗の中から生まれた作家である.ナチとペタン政府の非人間性をあばいたこの二編は抵抗文学の白眉であり,祖国を強制的につつんだ深い沈黙の中であらがいつづけ,解放に生命を賭けたフランス人民を記念する.

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  • 海の沈黙・星への歩み

    Posted by ブクログ

    映画にもなりましたが、終始静かな作品で心に残ります。レジスタンス、運動に加われなくとも、私達に出来る、出来たのは、海よりも深い沈黙を徹すこと。

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    2020年06月17日
  • 海の沈黙・星への歩み

    Posted by ブクログ

    フランスを愛し、フランスに憧れた他国人が、戦争という非常時において挫折し、希望を失って去っていくまでを、抑えた筆致で描いている。これは、「暗殺された愛」という言葉で表現されている。「星への歩み」では、主人公を殺すのは敵国人ではなくフランス人である。それが一層悲壮である。
    (2016.2)

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    2016年02月23日
  • 海の沈黙・星への歩み

    Posted by ブクログ

    何度も読み返した記憶があります。
    レジスタンス文学は今や時代遅れかもしれません。
    しかし哀しさ、切なさが静かな音楽のように流れるこの小説、今でも読む価値は十分あると思います。

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    2014年02月08日
  • 海の沈黙・星への歩み

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    フランスとドイツという二国間にあるものは複雑で、日本人にはおいそれと理解出来ないものだと思うけれど、これを読むとその末端には触れられる気がする。

    抵抗文学、というにはあまりに繊細で切ない。

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    2011年12月22日
  • 海の沈黙・星への歩み

    Posted by ブクログ

    岩波文庫赤

    ヴェルコール 「 海の沈黙 星への歩み 」 ナチス占領下のフランスを描いた 抵抗文学2編

    「海の沈黙」ナチス将校に対して、沈黙により抵抗したフランス人の物語。ナチス将校の巧みな懐柔策に対して、徹底して 沈黙を貫く姿を描く。沈黙であることが 自由と正義に基づく抵抗を より一層 際立たせている

    沈黙する側も 沈黙される側も 弱い人間は 沈黙に耐えられない

    「沈黙の下には〜水の静かな表面の下に 海の動物の乱闘があるように〜互いに相手を否定して戦う思想がある」

    「愛は汚れた結末に消えることが多い。誰かがそれを殺すことがある。その愛の死は 人の胸をえぐる」


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    2019年03月10日

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