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  • 科学文明の起源―近代世界を生んだグローバルな科学の歴史
    3.0
    1巻3,520円 (税込)
    ヨーロッパ中心の科学史を覆す! 科学革命は大陸を越えた文化交流と、古今東西の知られざる科学者のたゆまぬ努力によってもたらされた。 現代世界の見方を変える、かつてない視点で描く近代科学の発達史。 コペルニクスやガリレイ、ニュートン、ダーウィン、アインシュタインといった科学者の名前は、誰もが知っている。 そして、近代科学は16世紀から18世紀までにヨーロッパで誕生し、19世紀の進化論や20世紀の宇宙物理学も、ヨーロッパだけで築かれたとされている。 しかし、科学技術史が専門のウォーリック大学准教授、ジェイムズ・ポスケットによれば、このストーリーは「でっち上げ」であり、近代科学の発展にはアメリカやアジア、アフリカなど、世界中の人々が著しい貢献を果たしたという。 科学の未来は、グローバリゼーションとナショナリズムという2つの力の中間の道を見つけられるかどうかに懸かっている。 政治やイデオロギーによって書き換えられてしまった科学の歴史を明らかにし、科学発展のグローバルな過去をつまびらかにすることで、科学の未来について考えさせる書。 「国際的なつながりが、時代を超えて科学の進歩を刺激してきたことを説明する」 ――アリス・ロバーツ(『人類20万年 遙かなる旅路』著者) 「近代科学がヨーロッパだけで発達したものではないことを、説得力をもって示してみせる」 ――ジム・アル=カリーリ(『量子力学で生命の謎を解く』共著者) 「標準的な科学史ではその偉業が語られることのない科学者たちの物語を楽しく読める」 ――イアン・スチュアート(『もっとも美しい対称性』著者)
  • 科学文明の起源―近代世界を生んだグローバルな科学の歴史

    Posted by ブクログ

    欧米中心で語られる科学史を、そうではなくグローバルな相互関係で発展してきたことを明らかにする。コペルニクスの地動説はサマルカンドでの天体観測の成果に由来すること、新大陸発見後の博物学は現地の知識に大きく依存していたこと、量子力学の発展も日本や中国の研究者に由来する部分があることなどの事例がこれでもかと紹介される。また、科学も社会的な人間の営みであるので、社会情勢や政治による影響を受ける。例えば、植民地経営の一環で博物学が発展したことや、新興国や植民地では国力増進や独立のために科学力が重視されたことなどが紹介されている。
    しかし、本書は欧米中心でないことの証左をかき集めた印象もあり、何故これまで

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    2024年05月11日

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