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4.61~2巻891~946円 (税込)TYPE-MOON武内崇氏の“推し”! 王弟、奇智彦(クシヒコ)尊殿下。王室の忌み子。弱小王族。足曲がり。サメの王子。 奇智彦は軍の式典で、帝国から祝いの品として送られてきたそれと対面する。 女奴隷、シニストラ。美しき獣。熊の巫女。おそるべき犯罪者。 意志とちからはここに出会い、王国をあらたな争乱が包み込む。 兄が、死んだ。王が、死んだ。ならば――次の王は、誰だ? 奇智湧くがごとく、血煙まとうスペクタクル宮廷陰謀劇! ※「ガ報」付き! ※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
ユーザーレビュー
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4.6 (5)
Posted by ブクログ
著者の受賞インタビューで、石川博品さんの耳刈ネルリを読んで面白く感じたので、小説を書こうと思ったという発言があったのが、本書を読むきっかけでした。
読んでみて、確かに「非実在異国」情緒があふれている点では、耳刈ネルリと類似しているように感じます。
お話は全然似てませんが、キャラ的にいえば、ネルリ(異民族出身で非常識かつ強い)のポジションにいるのが熊ですね。
あと、石川博品さんの最新刊のタイトルが「冬にそむく」なのですが、これは偶然の一致なのでしょうか。
優しくもあり非情でもある主人公、奇智彦の暗躍がこれからも見られるのか、続刊を楽しみに待ちたいと思います。 -
4.6 (5)
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4.6 (5)
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4.6 (5)
Posted by ブクログ
ネタバレいやあ面白かった。
宮廷陰謀劇とでも言えばいいのだろうか。
和洋ごちゃ混ぜの架空の世界の王国で、身体障害を持つ王弟奇智彦が直面する兄王の死という青天の霹靂。
自分に降り掛かる暗殺の嫌疑。
そこから始まる彼の策略。
なかなか読み応えがあった。
巧みなのはその構成。
前半ずっと奇智彦視点で物語が進むのに、彼が生き残る覚悟を決める、つまりは陰謀の覚悟を決めるや、その後の視点はずっと彼以外の人になり、彼の真の狙いや心の中は読者も分からない状況に追い込まれる。
だからこそ陰謀劇のゆくへに驚きもカタルシスもあるのだ。
ラストのどんでん返し的真相もその展開にゾクゾクして実にこの物語らしかった。
個人的に