作品一覧

  • いつか憧れたキャラクターは現在使われておりません。
    4.6
    いくつキャラをこえれば、私は私になれる? 15歳の時に明澄俐乃のために作ったVRキャラクタ-≪響來≫。ただのキャラクターであったはずの彼女が19歳の成央の前に現れた。 響來の願いで再会する成央と俐乃。19歳の俐乃は芸能人となり、誰よりも輝きを放っていた。居場所を求め、傷つきながらも一人走り続ける彼女を見て、成央は15歳に置き去りにした感情を思い出す。 保健室で見た、「はじめて」の瞬間。 二人だけしか知らない、甘い時間。 そして、叶えられなかった約束。 鮮明に、克明によみがえる憧れと葛藤の欠片たちは、成央に突き刺さる。 19歳の現実と理想に向き合う中で、二人は本当になりたかった自分と、なれなかった自分を思い出していきーーやがて、響來が現れた本当の意味を知る。 第17回小学館ライトノベル大賞受賞作。キャラクターと葛藤が紡ぐ、優しくも切ない青春ファンタジー。 ※「ガ報」付き! ※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
  • いつか憧れたキャラクターは現在使われておりません。

    Posted by ブクログ

    めっちゃ良かったー…。
    ふらっと表紙買いで、ふわっと想像してたのとは全然違う方向に行くから、「これ世代の子には刺さるだろうけど私にはどうかなー」と油断してたら刺されましたよねー日本刀で。
    まさかの今際の際にこう思って死にたいと思ってた言葉が(そういうシチュエーションではなかったけど)お出しされて、あーすごいこんなニッチなとこから全世代に共感されるような普遍的なテーマに持って行くんだー…半分くらいから最後まで一気読み楽しかったー!
    …だから小説って最高なんだよな!

    0
    2023年09月03日
  • いつか憧れたキャラクターは現在使われておりません。

    Posted by ブクログ

    実にガガガ文庫の新人賞らしい、ラノベと文芸の合いの子を地で行く作品と感じた。
    15歳の時に俐乃のために作ったVRキャラ・響來が、19歳になった成央の前に突然現れる。響來の登場が、俐乃と成央を再び結びつけ、2人の心を揺さぶる青春物語。
    15歳の頃の青春や葛藤を詰め込んだキャラである響來と向き合うことで、19歳になるに連れて目を背けてしまった、過去の憧れを再び思い出し、葛藤する姿はまさに青春であろう。
    響來の存在や文体はやや文芸的で女性らしい印象であり、結構尖った作品だった印象。好みは分かれそうだが、好きな人には凄く刺さりそう。

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    2023年08月20日
  • いつか憧れたキャラクターは現在使われておりません。

    Posted by ブクログ

    これは言わば捨て去った過去の自分を取り戻す、あるいは少年が一人の少女の特別になる事をもう一度願うお話。
    どうしようも無く苦しくてやり切れなくてでも諦め切れないそんな青春のアディショナルタイムみたいなお話だ。

    その切っ掛けが主人公たちが創作した一人のキャラクターが現実に現れるというファンタジーな設定なのだけど、彼女が背中に背負った剣を突き刺す場面には息を呑んだ。

    これは想いの物語だ。
    けれど主人公の想いはその弱さゆえか捻くれて肝心なことが何時まで経っても伝えられない。
    あまつさえ4年前と同じ過ちを、後悔を、繰り返そうとする。
    なにをやってるんだ! 
    自分の想いから逃げちゃだめだ!
    そう叫びた

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    2023年09月16日
  • いつか憧れたキャラクターは現在使われておりません。

    購入済み

    良き

    序盤は青春と青春の残滓みたいなところで物語がゆらゆらする感じなんだけど、それが心地良い感じでこの作品の空気感に入り込める。
    ゴリゴリのラブコメよりもっと青春感が強い作品くれよ!って人にオススメ。

    0
    2023年07月24日

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