ハリエット・ビーチャー・ストウの作品一覧

「ハリエット・ビーチャー・ストウ」の「アンクル・トムの小屋」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • アンクル・トムの小屋(上)
    4.4
    1~2巻1,298~1,529円 (税込)
    正直で有能、分別と信仰心を持つ奴隷頭のトムは、ケンタッキーのシェルビー農園で何不自由なく暮らしていたが、主人の借金返済のために、奴隷商人に売却されることに。トムが家族との別離を甘受する一方、幼子を売られることになった女奴隷イライザは、自由の地カナダへの逃亡を図る。
  • アンクル・トムの小屋(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    つい最近光文社文庫で新訳ができたということで、昔からタイトルだけは知っていたものの読めてよかった。世界史の資料集で『奴隷制度を告発した』とか紹介されていたような気がしたのでもっと堅苦しいものかと思っていたが、当時の実情を知るのみでなく読み物としてもとても面白かった(最後のハリス一家の大団円はできすぎ感も否めないが)。登場人物それぞれのキャラがたっており、奴隷制度への受け取り方もさまざまに描かれているのも興味深い。また、黒人奴隷の側も必ずしも善人ではないのもよかった。

    現実にはジョージ坊ちゃまのいないアンクル・トム、逃亡に失敗するハリス家が多かったのだろうと胸が痛む。

    これを受けて昨今に残る

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    2023年09月02日
  • アンクル・トムの小屋(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    南部のシェルビー家いたトムは、ある日借金返済を含め、売られることになる。いつか買い戻すと言うことを信じて、ニューオーリンズの奴隷市場へ向かうことに。トムは南部ニューオーリンズに向かう船の中で主人サンクレア氏と一人娘エヴァに引き取られる。サンクレア氏の下で、とても幸せに過ごすがある日一人娘のエヴァは心臓の病で亡くなり、続けてトムを解放しようとしていた主人のサンクレア氏もカフェにいたところ喧嘩に巻き込まれて突然亡くなる。
    残された奴隷たちは、主人のサンクレア氏の妻マリーと過ごすが奴隷市場に売られることに。トムとアドルフと他6人はスケッグズ氏によってリグリー家に引き取られていくことに。トムは具合の悪

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    2023年08月30日
  • アンクル・トムの小屋(上)

    Posted by ブクログ

    面白かったし他の人にも勧めたい。
    世界史の資料集にタイトルが出てきたのを何となく覚えていて、ちょっと前にハックルベリー・フィンの冒険を読んだりBLM運動もあったりしたのもあって黒人奴隷・差別の歴史に興味を抱いて読んでみた。

    程よい人数の登場人物と場面切替もあり読みやすい。トムが真面目実直な人物だからこそどうか少しでも良い生活を送って欲しいと思う(下巻はまだ読んでないので)。奴隷を「使う」側の白人の側にも良心的な登場人物がいて救われる。また、奴隷制度廃止の北部の心情の中には、(オーガスティンの推測としての)オフィーリア嬢のように近くに置いておきたくないという立ち位置もあるつと

    奴隷にされ酷使

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    2023年08月15日
  • アンクル・トムの小屋(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    解説までしっかりと面白かった。おもしろいなあと思って読んでいたけれど、そこまで人気だったなんて知らなかった。
    知らないことが多いな。そして、それだけの人が読んでいた、ということもものすごく意味のあることだと思う。
    奴隷制度が普通だと思う価値観ってどんな雰囲気なんだろう。時代の価値観って人間の道徳心よりも上回るものなんだ。
    今の私が正しいと思っていることも、実際は正しくないのかもしれない。と思って読み進めていました。やっぱりおかしいってたくさんの人が思ってたんだって思ってよかった。
    昔の人間も今の人間と地続きになっているって感じれてよかった。

    トムがリグリーの暴力に耐えているシーンが、黒人が白

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    2023年07月18日
  • アンクル・トムの小屋(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    上巻から引き続きサンクレア邸でのエピソードかま始まる下巻。奴隷制度はキリスト教の教えを基盤にしていかに間違ったことであるかを滔々と読者に問うだけではなく、とても様々なエピソードを盛り込んだとても読みごたえのある興味深い作品と感じた。奴隷商人のような根っからの悪人は勿論、サンクレア氏の妻マリーのような読み手の感情を逆なでする存在は小説にとっていかに必要を感じる。
    それにしても奴隷制度のいかに残酷なことか。読んでいる間、自分ならどう行動するかを常に考えていた気がする。既にこの本が生まれた時期に生存していた人はおらず、世代は何度も代わって入るものの制度が落とした禍根は未だ根を張っているだろう。この作

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    2023年07月16日

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