作品一覧
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3.4収録作 「泣きたくなるほどみじめな推理」 市川憂人 1995年、憧れの従姉を失った私は、彼女の痕跡を探すため東大の文芸サークルに入った。 「アスアサ五ジ ジシンアル」 伊与原 新 地震研に突然届いた1枚のはがき。虹で地震を予知したという「ムクヒラの電報」との関連は。 「東大生のウンコを見たいか?」 新川帆立 東大卒のミステリ作家・帆立は、親友リリーとともに農学部で起きたウンコ盗難事件の犯人を探す。 「片面の恋」 辻堂ゆめ 五月祭の準備中、クラスメートの熱烈な恋を一瞬にして冷めさせた「片面」の意味とは。 「いちおう東大です」 結城真一郎 美しく完璧な妻がまっさきに提示した新居の条件は、「東大が見えるところ」だった。 「テミスの逡巡」 浅野皓生 (東大生ミステリ小説コンテスト大賞受賞作) 卒業生の医師を取材した学生メディア「UTディスカバー」のもとに、彼は人殺しだという告発状が届く。
ユーザーレビュー
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Posted by ブクログ
全員東大卒か在校の作家によるアンソロジー。ほとんど既読作家ばかりで、在校生である朝野皓生のみ初めて読んだ。概要は本の公式紹介にも書いてあるから割愛するが、普段から作家に感じていた好みや作風がほぼそのまま(新川帆立はやや予想外ウンコ盗難。謎的にはあれになぞらえたんだな、と最初のほうで分かったけど面白かった)で、新しい作家探しにも良いアンソロジーだと思う。
私の好みは伊与原新、新川帆立、辻堂ゆめだったけど、レビューみてると、本当に好みは人それぞれ。殺人は最終話だけで、全般グロいミステリーじゃないので(思考怖いのはあるけど)普段怖くてミステリー敬遠している人も新規開拓にオススメ。
最近、YouTub -
Posted by ブクログ
ネタバレ確かアメトーークの読書芸人で紹介されたもの。東大出身の作家さん達による短編集というか、アンソロジー。読んだことある作家さんもいたけど、東大出身だなんて知らなかったなー。しかしどういう経緯で作られた本なんだ?東大出身でミステリ書いてるなんて珍しいってことか?割と全部面白かったけど、特に伊与原新「アスアサ五ジ ジシンアル」、新川帆立「東大生のウンコを見たいか?」は東大の研究って感じで面白かった。女なのに東大に行くなんて、というのと、女だから盗撮される、というジェンダーの問題もなるほどと思ったし。うんこから飲み水が作れるというのは実現すれば活気的だと思う。