作品一覧

  • しあわせの処方箋(Tips)~イタリア人精神科医 パントー先生が考える~
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    1巻1,595円 (税込)
    私たちは皆、幸せになりたいと願っています。 しかし、異なる文化のレンズを通して観察すると、 多くの理論家が最も普遍的な感情と考えている幸福でさえ、 独自のニュアンスを持っていることに気づきます。 幸せは十人十色、つまり個人によります。 それと同時に住む文化によって、異なる可能性があるのではないか――。 ある国(文化)の中で生きていると、それが「あたりまえ」となり、 実は「世界的に見るとかなり変わっている」ということが、少なくありません。 いわゆる「カルチャーショック」ともいわれるものですが、 日本は古くからその筆頭格ともいわれる国であり、 その文化やそれにもとづく国民性について、 かなりの研究がされてきました。 わかりやすい例でいえば、 ・本音と建前 ・察する(空気を読む/暗黙の了解) ・周りと合わせる ・極端に人の目を気にする などですが、 優れた社会スキルとして機能している反面、 日々診療(カウンセリング)をしていると、それらがしがらみとなり、 心の不調となってしまっている日本人が多いことに気づかされます。 日々、日本で診療をしている、イタリアで生まれ育った精神科医が、 カウンセリングを通じて見えてきた「日本人の心の特性」「日本文化の特有性」 そして「日本社会で暮らしながら、どうすれば日本人はもっと幸せになれるのか」について、 外国人・精神科医の視点からまとめた1冊。 ■目次 ・プロローグ どうしたら「しあわせ」になれるのか ●Ⅰ部 イタリア人精神科医パントー先生の診療室 ・「眠れない」「食欲がない」――原因は自分より他人を優先させたい? ・「本当はどうしたい?」――しっかり自分を尊重しよう ・「〇〇だから、こうするべき」――決めつけが自分を苦しめる ほか ●Ⅱ部 パントー先生は考えた 日本人がしあわせになるために     日本社会の文化・慣習と「うまく付き合う」コツ ・「我慢」という怪物に遭遇したら ・「同調圧力」の罠にかかりそうになったら ・「恋愛」をもっと楽しむために ほか ●Ⅲ部 同じ? 違う? 日本の「しあわせ」他国の「しあわせ」 ・エピローグ 日本人がもっと、さらに「しあわせ」になるために ■著者 パントー・フランチェスコ 1989年イタリア・シチリア島生まれ。 幼少期に『美少女戦士セーラームーン』に感銘をうけ、 多くのアニメ・マンガ文化に触れるうちに、将来日本に住むことを決意。 医学部の勉強と並行して、『名探偵コナン』全話(当時)を見て独学で日本語を学び、 日本語能力試験で最も難易度が高いN1に一発合格。 イタリアの医師免許を取得後、ローマ最大であり、イタリア国内では2番目の規模を誇る、 ローマ教皇御用達のジェメッリ総合病院勤務を経て、日本政府(文部科学省)の奨学金留学生に選ばれ来日。 イタリア人で初めての日本医師免許所得者となる一方で、筑波大学大学院博士号取得(医学)。 慶應義塾大学病院にて初期研修医として研鑽を積んだのち、 同大学病院精神神経科教室に入局し、精神科専門医となる。 現在は複数の医療機関にて精神科医として勤務する傍ら、日々ヲタ活に励んでいる。
  • 日本のコミュニケーションを診る~遠慮・建前・気疲れ社会~
    4.3
    「本音と建前の使い分け」「迷惑をかけることを極度に恐れる風潮」「モテ/非モテの区分」「『○○キャラ』という表層的なやりとり」……。日本社会の人間関係は他国と比較して独特な要素が強く、それがメンタルを“病む”一因になることもある。私たちは人付き合いのあり方をどのように変えていけばよいのか。『アニメ療法』著者のイタリア人精神科医が自身の経験と学術的知見をもとに語る、コミュニケーションの処方箋。
  • イタリア人の僕が日本で精神科医になったわけ
    4.5
    1巻1,320円 (税込)
    「日本が好きすぎて、来ました」 生まれも育ちもイタリアながら、日本の精神科医として働くパントーさん。 真摯に日本人の心に寄り添い、心のケアを続けている。 彼が日本のアニメを大好きになった子ども時代 文化だけでなく、日本人の心にまで興味を持った経緯 来日してからの生活 外国人の視点から見える日本人の心の特性 そして、精神科医として行っているカウンセリングの事例まで 丁寧に描くコミックエッセイ。 【目次】 【もくじ】 プロローグ             1章 シチリアの少年時代 周囲になじめない幼少期   日本のアニメとの出会い   大きな夢を描く       2章 ローマの学生時代 日本語勉強づけの日々    念願の日本へ!       3章 日本と日本人を知る 初めての日本生活      日本人との人間関係     日本の医師になる      4章 日本の精神科医として 患者さんの心に触れる    日本人の心の傾向      5章 心の解放へ ポジティブのバランス     自分を知る練習        「普通」という呪縛      自分だけのストーリーを描く  エピローグ              あとがき(パントー・フランチェスコ)
  • アニメ療法(セラピー)~心をケアするエンターテインメント~
    3.7
    日本人のメンタルヘルスの問題は深刻だ。周りに助けてくれる人がいなくて相談できず、精神科へは怖くて行けないと思い悩み、日々苦しんでいる。アニメ、ゲーム、漫画、小説といったストーリーを語る作品によって、誰でも気軽に心をケアすることは可能だろうか。イタリア人オタク精神科医が精神医学や臨床心理学の知見をベースに、日本のアニメ文化を融合させた独自の物語療法である「アニメ療法」を提唱する。
  • イタリア人の僕が日本で精神科医になったわけ

    Posted by ブクログ

    イタリア人の僕が日本で精神科医になったわけ。パントー・フランチェスコ先生の著書。日本で精神科医になったイタリア人のパントー・フランチェスコ先生。パントー・フランチェスコ先生のような移民の方が日本の精神医療の問題を改善してくれるのかも。パントー・フランチェスコ先生のような移民の方がどんどん増えてくれれば日本はきっと良くなる。

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    2024年05月03日
  • アニメ療法(セラピー)~心をケアするエンターテインメント~

    Posted by ブクログ

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    パントー・フランチェスコ
    イタリア、シチリア島出身。ローマのサクロ・クオーレ・カトリック大学医学部卒業。ジェメッリ総合病院を経てイタリアの医師免許を得てから来日し、日本の医師免許を取得。筑波大学大学院博士号取得(医学)。慶應義塾大学病院の精神・神経科教室に入局し、現在は複数の医療機関にて精神科医として臨床している。文化医学、社会精神医学、人類学に興味を持っており、日本の文化の一つと言えるオタクカルチャーを生かし、世界中の若者のメンタルヘルスを支援するツールの開発を目指す。今後は社会評論、アニメ療法に基づいた娯楽作品(アニメ、ゲーム、漫画など)の開発に注力する予定。Twitter @P

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    2024年03月29日
  • 日本のコミュニケーションを診る~遠慮・建前・気疲れ社会~

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『日本のコミュニケーションを視る』というイタリア人著者の本を読みました。
     日本人の社会の生きにくさを理論的に表し、日本社会の側面を批判して、読者に改善を促す本でした。
     3部構成で、1〜3部の内容が全部つながっていて読み終えた時には頭の中が爽快になりました。
    この本の中で、僕がとても印象に残った部分は、第3部に詳細に書かれる人間の「キャラ化」のところです。日本社会では、特に顕著に見られキャラという人格の一側面を過剰にまで目立たせる風潮は己の感情を隠して「表層演技」で、感情を作り出すことで社会の期待に合わせることを優先している。その一方で、自らは気疲れを起こし精神的な疲労を生み出してしまってい

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    2024年03月18日
  • 日本のコミュニケーションを診る~遠慮・建前・気疲れ社会~

    Posted by ブクログ

    本書の主題からは逸れるが、「頑張ります」は日本語特融の言い回しで、英語とイタリア語にはないという指摘が面白い。筆者の説明は、キリスト教における予定説を踏まえているように感じられる。日本人は実質的に無神論なので、自分の意志で結果を意のままに変えられると思っているのだろう。

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    2024年01月20日
  • イタリア人の僕が日本で精神科医になったわけ

    Posted by ブクログ

    「健全なエゴイズム」という言葉が印象的だった。
    自分が自分が、というばかりではこの日本ではうまくやっていけない感じがするけれども、自分を押し殺して、偽りの自分で生きていくのは、今度は自分がおかしくなってしまう。バランスをとるのが一番いいのかもしれないけど、それもまた空気を読まなければいけないから苦しくて…。だったらいっそ、思っていることは素直に表明したほうが自分も周りも楽になるのかも…。自分に嘘をついて、自分を嫌いになることは、やっぱりやめたいなぁ、そう思った。

    イタリア人男性は、皆、女性好きで陽気というイメージがあったけれど、そんなことあるわけないよなと、実際のパントー先生のお話を聞いて、

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    2024年04月21日

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