松本清張の作品一覧
「松本清張」の「砂の器(上下)合本版(新潮文庫)」「彩り河」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
レビュー
歴史の教科書などで子どもの頃から知っていた事件ではあったが、都心で起きた事件だったのねという程度の認識だった。3年ほど前NHKスペシャルの未解決事件ファイルを視聴したことにより、興味の扉が開き、底なし沼に落ちていった。
さらにその頃実家の墓探しをしており、椎名町の寺に墓見学後、後日帝銀事件はその寺のすぐ裏手で起きた事件だったことを知り益々事件が身近なこととして感じられるようになった。
私にとって松本清張は若い時分にもちろん読んだことはあったが、代表作を数点読むのみで当時はあまりハマらない作家だった。
帝銀事件は松本清張の作品をまず基礎知識として読まないと始まらないというわけで、この作
Posted by ブクログ
あまりありそうにもないことなのだが、夏の終わりの夜十時、秩父方面からのドライブの帰り道で手を振る人がいる。そのヒッチハイクの二人はそれぞれ落とし物をしていく。これがすべての始まりだというかなんというか… 四十前後の小太りの男は茶色の名刺入れを、どこか古風な品を感じさせる女はペンダントをイチャついたせいで落とす。銀のペンダントに刻まれていたのは、もみじばの ちりゆくなべにたまつさの つかひをみればあひしひおもほゆ という万葉歌であった。わからんね。 これに梅木って人はやられた。 まず妙な組み合わせだと、結局梅木は自分には理解の及ばない産みや育ちの世界に惹きつけられてしまう。これはつまりその梅木さ
Posted by ブクログ
前半は、聞かなかった場所。それがどこかわからない。その謎解きに終始する。いったんは仕事に時間を使うようになり、謎解きを移ろいに任せるが、ふとした記事から、またしても謎解きを始める。そしてかなりのことがわかってきて推論がつながってゆく。後半は、一転してサスペンスの要素が強くなる。人物は特定され、長野県富士見町にいくところを捕まえ文句をいうことにしたのだが、そこで思わぬ逆襲を口にした相手と、田畑の暗がりの中もめる。帰りに偶然出会った相手がのちに、仕事関係つながりと知り、それを避けようとするがなぜかそれが追いかけて来るかの如く避けきれないことを知る。