作品一覧

  • SMの思想史 戦後日本における支配と暴力をめぐる夢と欲望
    NEW
    -
    1巻3,300円 (税込)
    サディズム、マゾヒズム、フェティシズム、同性愛や異性装などのセクシュアリティをもつ人々が集った雑誌「奇譚クラブ」は、「その表紙に触れるだけでも戦慄が走る一種危険な雑誌」「戦後の裏文化の帝王」などと語られ名前だけは広く知られてきたが、雑誌の特色や内容に関する本格的な研究がなされてこなかった。 本書では、「奇譚クラブ」を含めた1950年代の戦後風俗雑誌7誌を全号通覧のうえ、類似雑誌の系譜・模倣関係を検証、「奇譚クラブ」の史料的特質とその重要性を浮き彫りにする。 吾妻新、沼正三、土路草一、古川裕子という4人の「奇譚クラブ」作家/思想家に着目する。戦後民主主義・近代化の潮流のなかで、サディスト・マゾヒストを自認した人々は、支配と暴力をめぐる欲望について何を考え、どう語ったのか。「家畜人ヤプー」「夜光島」などのポルノ小説やエロティックな告白手記から、主体性、自立、同意、愛をめぐる論点を取り出し、近代的な人間性をめぐる規範の限界をあぶり出す。
  • 狂気な倫理――「愚か」で「不可解」で「無価値」とされる生の肯定
    3.8
    1巻2,970円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 愚かな人生はある。不可解な生活もある。無価値な生もあるだろう。しかし/だから、狂おしい思いで、その狂える倫理を書きとめる。何かが狂う。何かが正される。そして何かが動きだす。若き友人たちの本ができあがった。  小泉義之(立命館大学名誉教授)
  • 狂気な倫理――「愚か」で「不可解」で「無価値」とされる生の肯定

    Posted by ブクログ

    立命館大学大学院先端総合学術研究所で、哲学者である小泉義之教授の指導を受けた人たちが中心となって編まれた論文集。内容は発達障害や虐待、SMや釜ヶ崎周辺のゲイカルチャー、看護やパラリンピック、果ては妖怪人間ベムまで多岐に渡っているというか渡りすぎである。立命館大学大学院先端総合学術研究所自由すぎるだろ。とはいえ内容は「狂気の倫理」という書名に反してしごく真っ当で、ある意味素朴。中には(自分には)ピンとこないものもあったが多くは興味深く読むことができた。

    0
    2022年09月29日
  • 狂気な倫理――「愚か」で「不可解」で「無価値」とされる生の肯定

    Posted by ブクログ

    小泉義之先生の紹介から辿ってきた.福祉従事者がときおり見せるパターナリズムや過剰包摂への疑問から手に取ってみた.装丁が素敵.そして帯の文章が良い.

    0
    2022年10月03日
  • 狂気な倫理――「愚か」で「不可解」で「無価値」とされる生の肯定

    Posted by ブクログ

    テーマは面白い!
    でも論文の内容は至極まともなものが殆どで、全然狂気じゃない・・・
    狂気な倫理とは。

    0
    2023年06月06日
  • 狂気な倫理――「愚か」で「不可解」で「無価値」とされる生の肯定

    Posted by ブクログ

    正常とされる立場、物の見方、価値観に対して、「それ以外の人間(≒狂気?)」の生の肯定。

    魅力的なテーマに感じて手に取った。ただ、正常とされていることとそれ以外を考える場合の倫理といった、「正常とされること以外」を概観して分析するような内容を期待したが、いくつかの(小)テーマで、その中での「その他」に光を当てる批評?群といった構成で、少し期待とはちがっていた。

    また、批評の取り扱うテーマもかなり雑多で、それぞれの質もあるが興味をひくものとひかないものもあったことから、つまみ読みした。

    記憶に残ったポイントは以下の2つ。

    ①症状/問題のラベリングにも、内容によって、効果やアプローチの違いが

    0
    2023年04月03日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!