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  • 算数文章題が解けない子どもたち ことば・思考の力と学力不振
    4.3
    1巻2,420円 (税込)
    つまずきの原因を「読解力が足りない」で済ませては支援につながらない.著者らは学習の認知メカニズムにもとづいて,学力の基盤となることばの知識,数・形の概念理解,推論能力を測るテストを開発.その理念と内容,実施結果を紹介し,それで測る力が算数・国語の学力とどのような関係にあるのかを質的・量的に検討する.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • 算数文章題が解けない子どもたち ことば・思考の力と学力不振

    Posted by ブクログ

    先日読んだ広瀬有紀さんの『ことばと算数』で取り上げられていたこともあり、こちらも読んでみることにした。
    子どもが誤ったスキーマを身につけてしまうこと、それを修正するメタ認知が働かないことなどが印象に残っている。
    ではどうするのか、についてはあまり具体的なことが書かれていなかったので、そういったことが分かればと思い、少し専門的ではあるけれど、この本も読んでみることにした。
    (思いがけない自分の向学心?に自分で驚くよ。)

    小学生のつまずきの原因をさぐるために、アセスメントとなるテストを開発し、その結果を分析したもの。
    だから、本書でいう学力は、受験でいい学校へ受かるための学力とは少し違う。

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    2023年02月12日
  • 算数文章題が解けない子どもたち ことば・思考の力と学力不振

    Posted by ブクログ

    ゆる言語学ラジオから今井むつみ先生の魅力に触れ、書作初挑戦。
    最近の子供たちは読解力が不足している、学力低下の危機と巷で騒がれ始め久しいが、認知心理学という学問の観点からのアプローチの軌跡を読み知れる。決して〇〇のせい!とは断定せず、複合的な要因があるのだと真摯な姿勢で説いているのが非常にアカデミックで好感が持てる。

    言語能力が学力に深い関わりを持つという一般的な評判に対する金言
    個別でことばを多く知っているのではなく、学力とは組み合わせによる推論力が重要
    P164
    しかし、そこで想定されている「言語能力」は、ほとんどが語彙のサイズ(どれだけ多くのことばを知っているか・・・)であった。しかし

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    2023年01月06日
  • 算数文章題が解けない子どもたち ことば・思考の力と学力不振

    Posted by ブクログ

    とても丁寧に子供達の"学力"について調査がされていて読み応えのある一冊でした。
    文章題が解けなかったりするのは本人の努力不足ではなく数に対する認知、考え方が誤っていることがあるという事を調査から見つけ出されていて、納得感がありました。
    今後指導をしていく上で生徒たち本人が文意を理解できているか、そもそも数の概念の理解は大丈夫かなど、多様な視点を持って指導することに繋がりそうだと感じた一冊です。
    少しの文章ではとても書ききれないので気になった方はぜひ購入することをお勧めします。

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    2022年12月11日
  • 算数文章題が解けない子どもたち ことば・思考の力と学力不振

    Posted by ブクログ

    文章題を間違える子どもの間違い方を分析して、子どもの発達を解き明かしていく本。子どもの間違い方にも論理性があっておもしろい。今井むつみ先生の他の著作も読みたくなる。

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    2022年10月26日
  • 算数文章題が解けない子どもたち ことば・思考の力と学力不振

    Posted by ブクログ

    学力を「生きた知識」と定義し、自作問題の解答から子供たちのつまづきポイントを整理している。学者の本のため非常に論理的。つまづきとして一番印象的だったのが、「相対的な視点の欠如」。分数における1の扱いが代表的で、相対の感覚が直感的に分からなければ絶対つまづく。どうつまづいてるかが分かることで、教えてあげられることが変わってくるのでまた10年後読もう。

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    2023年07月22日

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