クリスティーナ スウィーニー=ビアードの作品一覧

「クリスティーナ スウィーニー=ビアード」の「男たちを知らない女」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 男たちを知らない女

    Posted by ブクログ

    表紙の神秘的な雰囲気にひとめぼれして購入。
    ドキュメンタリーを見てるかのように臨場感溢れる作品で、複数の登場人物の疫病との向き合い方が目紛しく描かれる。

    解説がとても秀逸!すべてを語ってくれていて、答え合わせのようだった。
    男たちを「知らない」女がこれからの世界をどう担っていくのか。男たちを知る女(愛する人を失った女)は後世に何を残せるのか。
    ジェンダーの域を越えた、科学の力を越えた、人間味の試される本でした。

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    2022年04月04日
  • 男たちを知らない女

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    災厄な災禍とも言える状態の中で、この作品に出合うことが出来たのは幸運だったと思います。

     インフルエンザに似た症状を起こし、わずか28時間という短い時間で男性を死に至らしめる疫病。

     潜伏期間も短く、死亡に至ってはあっという間。

     ワクチンの開発は厳しく、平凡で幸せな家族が夫を、男の子である我が子の死を見つめるしかない。

     世界は一変し、男性の仕事を女性が行い、食料も減ったために配給制度に変わっていく。

     そんな物語の中心にいるのは、人類学者のキャサリン・ローレンス。彼女は夫と息子を亡くすことになる。

     そして、のちに0号感染者と呼ばれるユアン・フレイザーを診断し、看取った救急外来

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    2022年03月07日
  • 男たちを知らない女

    Posted by ブクログ

    こんなに泣けると思わなかった。

    とても読みやすい。

    ただ、登場人物たちの個性があまりないので、
    誰が誰だかすっと入ってこない。

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    2023年05月14日
  • 男たちを知らない女

    Posted by ブクログ

    COVID-19 を予見したかのような絶妙のタイミングで出版されたパンデミック小説。男性だけに致死的で、致死率は90%に及ぶ疫病が発生したという設定で、疫病によるパニック、愛する夫や息子との離別、その後に発生する社会の混乱、ジェンダーロールの転換やLGBTQの意味などを重層的に畳みかける。ジェンダーを絡めたことで凡庸なパンデミック小説とは一線を画してはいるが、たいして成功しているようにも思えない。この本の評価を高めたのは、それよりも何よりも、この出版タイミングであろう。

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    2022年08月11日
  • 男たちを知らない女

    Posted by ブクログ

    「時代に追いつかれたパンデミック小説」解説でも言われている通りストーリーとしてはまさにこれ。
    男だけが感染し、感染・発症すれば致死率ほぼ100%で、しかも感染率も異常に高く世界中のすべての男性が感染するという世界。
    covid-19を目の当たりにして、致死率と感染率の関係や、人類の知恵が ー局所的に見れば決断できない政治や事実を理解できないメディアがあったとしてもー 全体としてはどんなフィクションよりも遥かに良心的であることを知る現代には、パンデミックの描写はすでに古臭いと感じることも多々ある。
    しかし、パンデミックを舞台装置としてそこに生きる女性を描いたこの小説は、それぞれの立場で絶望し、そ

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    2022年02月27日

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