高口楊の作品一覧

単行本派ですが、決してハッピーエンドは望めない、望んじゃ駄目だろうなと思っていました。思っていましたが、悔しさと悲しさと共に納得できてしまって、フィクションなんだからもっと幸せになってくれたって良かったじゃないかと思いながら、「だよね……」が同時に襲ってきて情緒がめちゃくちゃです。ですが、美しくもありました。読めて本当に良かったです。

現代のマンガにおいてヤクザ絡みのストーリーと言われて思い浮かぶのは、闇金ウシジマくんみたいに、よく知らないものを想像力だけで描いた結果一周回ってリアリティの無いメルヘンな少女漫画になってしまったものか、そうでなければ読者を選ぶBLか…というのが個人的な印象だけど、このマンガはそのどちらでもない。素晴らしい。誰かが描いたものと同じ物なら描く意味なんてない。主人公の平凡な学校の教師が妹を見つけるためにどんな悪い事でもやってのける、というストーリーはブレイキング・バッドを彷彿とさせるところがあって個人的にとても期待しています。

シンプルに凄い面白かった。

とりあえず読んで欲しい。任侠物とかの鉄板を破壊し尽くしてくスタイルがほんとやばい。素晴らしすぎる。
化学オタクがニヤリとしたくなるのと、正気で狂気で凶器な話が読めてほんとすてきでした。

おもしろい！
ノーベル賞に匹敵する実力を持つ教員が、妹を助けるためにヤクザの世界へ猪突猛進。
並外れた知識を持つ人の本気ってゾクゾクする。

頑張ってきたのに…

また、色々とあります。
個人的に刺さったのはあずさ先生がちゃんと自首したこと。他の漫画ではあまり主人公が、とかは無いですよね。散々な目に遭って殴られたり色々していって強くなる。もちろんバトルも科学知識も面白いけど、あずさ先生がちゃんと落とし前つけたのが、カッコよく、そしてとても悲しかったです。