作品一覧
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3.6職場のいじめで 精神障害を発症した件数が、 この11年で10倍に! 膨大な数の「いじめ・嫌がらせ」相談を受けてきた著者が、 実例を紹介しながら、その背景を分析。 長時間労働、重い仕事の負担……、 過度な圧力に晒された職場で、多発! ●9年連続で、「いじめ・嫌がらせ」が労働相談1位 ●トヨタ、三菱など大企業で相次ぐ、いじめによる自死 ●いじめのある職場は、長時間労働の割合が2倍以上 ●約5割の会社が、いじめを放置 ●過酷な職場で起きる、ガス抜きとしてのいじめ ●いじめが一番多いのは、「医療・福祉」の職場 ●「発達障害者」へのいじめが、5年で5倍に増加 ●「生産性」の低い労働者が、「いじめても良い」対象に ●近年の職場いじめは、経営の論理を内面化した同僚らによって、「自発的」に行われる ●会社・上司に相談する前に、「録音」など証拠集めを 職場いじめは、日本社会の構造的問題だ!!
ユーザーレビュー
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Posted by ブクログ
教育現場でのいじめ、つまり子ども達のいじめ
は形や程度の差はあれど、常に社会の問題とし
て扱われてきました。
しかし最近は、大人のいじめ、職場のいじめも
目立ってきているといいます。
数年前に某飲料自販機オペレーター会社で、有
休を取るためには上司が出したクイズに答えな
ければならない、という記事が社会を賑わせま
した。
典型的な大人のいじめです。
本書では、このような凄惨で陰湿ないじめの事
例を取り上げています。
そしてそれらがどのように解決、改善されたか
も記されています。
その上で、こういったいじめはなぜ起きるのか。
昔からあったのが顕在化されただけなのか、な
どを考察します -
Posted by ブクログ
職場でイジメが起きる構造が良く理解できた。
生産性の低い社員をフリーライダーと見なし、ただ乗りを許せない正義感から疎外する構造は子供のイジメと似ている。
特筆すべき点としては、「労務管理の一環」として会社側が社員間のイジメを容認しているという観点だ。この観点は無かった。イジメの是正にコストがかかるから黙認しているケースは理解していたが、「労務管理の一環」は目から鱗が落ちる思いだ。
<アンダーライン>
★★★★過労職場で、いじめの放置が「合理的」な三つの理由
①解決コストの「回避」
②ストレスの発散による「ガス抜き」
③心神喪失による「思考停止」
★★★★
保育・介護職場における、いじめの三