作品一覧

  • 射手座の香る夏
    4.0
    1巻1,999円 (税込)
    寂れた島で過ごした夏、記憶の中で鮮やかさを増す夏、限りなく続く仮想の夏――夏を舞台とする4編に、青春のきらめきと痛みを封じこめた、第12回創元SF短編賞受賞作を表題とするデビュー作品集。/【目次】「射手座の香る夏」意識の転送技術を濫用し、危険で違法な〈動物乗り(ズーシフト)〉に興じる若者たち/「十五までは神のうち」出生の〈巻き戻し〉が合法化された日本で、過ぎ去りし夏の日の謎を追う男性/「さよなら、スチールヘッド」限りなく夏が続く仮想世界で、自らの身体性に思い悩む人口知性の少年少女/「影たちのいたところ」少女の憂鬱な夏休みにある日現れた、九つの“影”をつれた男の子/解説=飛 浩隆
  • 射手座の香る夏-Sogen SF Short Story Prize Edition-
    -
    1巻220円 (税込)
    若者の間で、動物に意識を乗せる違法な遊びが流行。犬に「乗った」少女たちの前に現れたのは、伝説の存在とされてきた〈凪狼(カーム・ウルフ)〉で……。第12回創元SF短編賞正賞受賞作。※本電子書籍は、『Genesis 時間飼ってみた』(東京創元社 2021年10月29日初版発行)に収録の「射手座の香る夏」のみを電子書籍化したものです。『Genesis 時間飼ってみた』全ての電子書籍版ではございませんのでご注意ください。
  • Genesis 時間飼ってみた 創元日本SFアンソロジー
    3.7
    1巻2,200円 (税込)
    ベテランから日本SF界の未来を担う新鋭まで、現代SF界を牽引する書き手が集結。新時代を創る書き下ろしアンソロジーシリーズ第4巻。第12回創元SF短編賞正賞・優秀賞受賞作を掲載。/【目次】はじめに/小川一水「未明のシンビオシス」/川野芽生「いつか明ける夜を」/宮内悠介「1ヘクタールのフェイク・ファー」/宮澤伊織「ときときチャンネル#2【時間飼ってみた】」/小田雅久仁「ラムディアンズ・キューブ」/高山羽根子「ほんとうの旅」/鈴木力「SFの新時代へ」/溝渕久美子「神の豚」〔第12回創元SF短編賞優秀賞受賞作〕/松樹凛「射手座の香る夏」〔第12回創元SF短編賞正賞受賞作〕/第12回創元SF短編賞選考経過および選評/ちいさなあとがき/編集部より
  • Genesis 時間飼ってみた 創元日本SFアンソロジー

    Posted by ブクログ

    新進気鋭の作家様によるSF中短編書き下ろしプラス創元SF短編賞受賞作アンソロジー

    自分の裡に形成される「SF固定概念」を毎回アップデートしてくれる最先端を走るシリーズ

    ティプトリーを読み涙していた頃、このような未来型が到来すると露ほども予測せず、また今後どのような作品が紡がれてゆくのか、想像するだけで萌えます

    読みごたえあります!

    『未明のシンビオシス』
    南海トラフ大規模地殻変動が発生、列島の姿すら変わってしまった日本
    荒廃した世界で生き延びる主人公たちの微かな希望を描いた近未来SF

    『いつか明ける夜を』
    光のない闇の世界が、夜と昼に別たれた
    言い伝えの神馬と少女は、世界の救世主にな

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    2021年12月05日
  • 射手座の香る夏

    Posted by ブクログ

    SF短編集。短編といっても300ページ超えの本に4作なので、それぞれ70ページくらいはあるので読み応えはある。

    『射手座の香る夏』
    自分の意識を動物に載せることができる世界。なんというか、最初からすごい未来感で不思議。

    『十五までは神のうち』
    十五歳で、このまま生きていくかリセット(生まれなかったことにする)を選べる世界。リセットされてもその人に関する記憶がなくなるわけではなくて残された家族はつらい。兄がリセットを選んだのは何故なのか。

    『さよなら、スチールヘッド』
    これが個人的に難しかった。一番長い作品なんだけど、自分の意識を仮想空間に入れることができる世界。二つの世界を行き来する物語

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    2024年05月19日
  • 射手座の香る夏

    Posted by ブクログ

    24/05/12
    Xでたびたび推薦コメントを見かけたので。
    どの作品も良作で、タイトルのセンスがある。繊細でロマンチックで、過剰ではない。できれば夏の気だるい暑さの日に読みたかったな。好きなのはやはり十五までは神のうち、か。

    飛浩隆の解説もよかった。ジュブナイルとアクチュアル、というワードがぴったりの作品たちだった。インタビューの引用箇所も素晴らしい。
    私の考える「世界の果て」というのは、つまりこの感覚です。自分が信じられないほど遠くにーーこの後の人生で二度と訪れることが出来ないであろうほど遠くに来てしまったという(若さゆえの)感覚。その一瞬を切り取ることが、物語を書くうえで一番のモチベーシ

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    2024年05月12日
  • Genesis 時間飼ってみた 創元日本SFアンソロジー

    Posted by ブクログ

    なかなか濃いSFアンソロジーでした。表題作の「時間飼ってみた」で笑わせてもらい、「ラムディアンズ・キューブ」で訳が分からない世界に連れていかれという体験をした。個人的に意思版好きな作品は「神の豚」(溝渕久美子・著)です。SF感は少ないという評価もあるようですが、将来起こりえる政治・生活を予見して人間の業をきちんと表現したような純文学に通じる作品だと感じました。

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    2024年01月28日
  • Genesis 時間飼ってみた 創元日本SFアンソロジー

    Posted by ブクログ

    幅広いアンソロジー。宇宙モノは無かったが、理不尽、インナースペース、動物モノと様々。気が付いたらブエノスアイレスにいるとか理不尽系が面白かった。
    表題作の「時間飼ってみた」は火浦功のようなドタバタとした展開。面白いけど完全に理解してるかは怪しい。

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    2022年04月11日

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