作品一覧

  • 語りなおしシェイクスピア3 じゃじゃ馬ならし ヴィネガー・ガール
    4.7
    1巻2,673円 (税込)
    ケイトは、率直な物言いが世間に受けない29歳。エキセントリックな科学者の父と、15歳の妹の三人暮らし。植物学者を目指していたこともあったが、今はプレスクール教員のアシスタントをしながら家事を切り盛りしている。ブロンド美人で夢見るような表情を浮かべている妹は男子にもてるが、ケイトにはいまだに恋人がいない。そんなある日、父が、外国人の優秀な研究助手ピョートルの永住権を獲得するために、とんでもない提案をもちかけてきた――。<女性蔑視>疑惑のあるシェイクスピアの問題作『じゃじゃ馬ならし』を、心の機微を描く名手アン・タイラーが、軽やかにしなやかに語りなおす。
  • 語りなおしシェイクスピア3 じゃじゃ馬ならし ヴィネガー・ガール

    Posted by ブクログ

    正直、めちゃくちゃ満足でした。。。。 可愛げなんて出せない、29歳、“行き当たりばったり”のヴィネガー(酸っぱい)ガール。主人公に共鳴して、どんどん意地を張ってしまう読者の心を丁寧に解きほぐし、結末がスっと心に入ってくる。 文章も、好ましい。格別な一文で勝負するのではなく、文章、構成、その他本を構成する様々なもの全てで複合的に仕掛けてくるかんじがたまらなかった。こんな作品に出会えて幸せです。

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    2021年12月26日
  • 語りなおしシェイクスピア3 じゃじゃ馬ならし ヴィネガー・ガール

    Posted by ブクログ

    本家『じゃじゃ馬ならし』より面白い!そして久々のアン・タイラーだったけど、相変わらず普通の人のいざこざや些細な感情を書くのうまいなー。アン・タイラーらしい料理でニヤッとしてしまった。楽しかった。

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    2021年11月09日
  • 語りなおしシェイクスピア3 じゃじゃ馬ならし ヴィネガー・ガール

    Posted by ブクログ

    ケイト・バティスタは二十九歳。ボルティモアのジョンズ・ホプキンズ大学で自己免疫疾患の研究に勤しむ父と十六歳の妹の三人暮らし。妹が生まれてすぐ母が死んでからは家事全般を受け持ち、近くのプリスクールで四歳児を担当するアシスタントを務めている。率直な物言いが子どもには人気だが、場の空気を読むことが不得手で、保護者からは苦情が寄せられ、現在は「保護観察中」の身分。次に問題を起こせば、馘首を覚悟しなければならない。

    別に教師志望ではなかった。植物学者を夢見て大学に通っていた二年生の時、教授の光合成の説明に文句をつけたことが舌禍を招き、退学処分となる。次年度に復学希望を出す方法もあったが、自分の研究以外

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    2021年11月12日

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