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4.61~2巻704~770円 (税込)霊が視える少女ヴィクトリアは、平和を司る〈アウレスタ神殿〉の聖女のひとり。しかし能力を疑われ、追放を言い渡される。そんな彼女の前に現れたのは、辺境の騎士アドラス。「俺が“皇子ではない”ことを君の力で証明してほしい」この奇妙な依頼から、ヴィクトリアはアドラスと共に彼の故郷へ向かい、出生の秘密を調べ始めるが、それは陰謀の絡む帝位継承争いの幕開けだった。皇帝妃が遺した手紙、20年前に殺された皇子――王宮の謎を聖女が解き明かすファンタジー!
ユーザーレビュー
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Posted by ブクログ
パズルを解いている感じで読める小説です。
辺境の騎士アドラスから自分が皇帝の実子ではないことを証明して欲しい(?)という依頼を受けたアウレスタ神殿の聖女のひとりであるヴィクトリア。
ヴィクトリアの聖女としての能力は、霊的なものが視え、話ができると言うこと。しかしながら霊を呼ぶことができるわけではなく、亡くなっているのにこの世を去ることができない霊とは大抵まともな話ができない。除霊ができるわけでもない。余り役立たない能力である。そのため、聖女の資格を剥奪されようとしているばかりか、そんな無能な身分で聖女に選ばれたのは不正があったからだと教会から追放処分をうけ軟禁状態なのである。ともかくも両者の -
Posted by ブクログ
ネタバレファンタジー要素(魔法)がトリックに絡むとはいえ、しっかり謎解きが楽しめるのが、この物語の魅力。
ヴィクトリアは実際、刑事よろしく丁寧に証言を集めていく。
今回は特に結界の中に閉じ込められた中、つまり外部からの応援も情報もない中、皇帝の死の真相を探っていくという難易度の高い謎解き。
しかも、結界内でも死人は出るし、まさにクローズドサークル。
こんな状況で、現場も遺体の再確認すらできない状況で真相に迫れるのかと心配になったのだが、そこはさすがヴィクトリア。
できてしまうのである。
そして、結界内ながら、しっかり大立ち回りもある。
ヴィーが心配でたまらないアドラス、今回もバリバリ腕力で物言わす場面