作品一覧

  • 人生で大切なたったひとつのこと
    4.0
    1巻1,430円 (税込)
    ★★★ニューヨークタイムズベストセラー★★★ 人生の節目に、贈り物にもぴったりな1冊。 2013年アメリカのシラキュース大学の卒業式にて、ベストセラー作家ソーンダーズは、「人生で一番後悔していることは、優しくなれなかったこと」と語りました。 スピーチから三か月後、全文がニューヨークタイムズ紙のウェブサイトに掲載されると、100万回を超えるアクセスがありたちまち評判を呼びます。 後に、アメリカのランダムハウス社によって書籍化されベストセラーとなり、書評でも「旧約聖書の詩篇のように薄くて、重い」(ニューヨーク・タイムズ紙)など、絶賛されました。 多くの人の心に響いた名スピーチの、待望の日本語版! 翻訳を『思考の整理学』で有名な外山滋比古氏が手がけました。 原書 Congratulations, by the way: Some Thoughts on Kindness 原著者 George Saunders
  • 十二月の十日
    4.0
    1巻1,320円 (税込)
    中世テーマパークで働く若者、愛する娘のために賞金で奇妙な庭の装飾を買う父親、薬物実験の人間モルモット……。ダメ人間たちの愛情や優しさや尊厳を独特の奇想で描きだす全米ベストセラー短篇集。
  • 短くて恐ろしいフィルの時代
    3.9
    1巻891円 (税込)
    脳が地面に転がるたびに熱狂的な演説で民衆を煽る独裁者フィル。国民が6人しかいない小国をめぐる奇想天外かつ爆笑必至の物語。ブッカー賞作家が生みだした大量虐殺にまつわるおとぎ話。
  • 短くて恐ろしいフィルの時代

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    横からぽっと現れた口の達者な人物によってあっという間に国が乗っ取られ、逆らう者を手にかける様子が恐ろしかった。登場人物が人間ではなく、色んなパーツのより合わせで動いているため生々しさは少ないはずだけれど、ある日突然権力者の決定によって殺されてしまうことに変わりはないのだった。
    言葉を利用して鼓舞し、揚げ足をとり、押し切り、隙をついて場を支配するフィル。ちょっとしたアイデアから始まったはずなのに、気付けば全員従わざるを得ない状況になっていて、日に日に力関係の変化していく様子が面白かったし同時に怖かった。
    長い物に巻かれて自分可愛さに保身に走る者たちや、それとは逆に、おかしいことをおかしいと言える

    0
    2024年03月21日
  • 短くて恐ろしいフィルの時代

    Posted by ブクログ

    示唆に富んだ話だった
    独裁者と言われる人がモデルかなと思うと同時に、もっと身近な問題としても捉えられる気がした
    1人の横暴な人に逆らえない状況や、正しい人を正しいと言えずに自分を正当化してしまう所など自戒の念を込めてありがちだと思った

    0
    2024年01月11日
  • 短くて恐ろしいフィルの時代

    Posted by ブクログ

    理想的本箱の紹介を受けて。おとぎ話。表現されている登場者は、人と同じ。人に例えると残虐といえる行為をするため、理屈をつけて正当化。おとぎ話のようなので客観的に見ることができる。自分のまわりの人に似た光景も見られるし、自分もそうなんだとの自戒にもなる。

    0
    2023年08月11日
  • 短くて恐ろしいフィルの時代

    Posted by ブクログ

    めちゃくちゃおもしろかった。

    ・疑心暗鬼から虐殺までの過程
    ・悪の陳腐さについて
    ・悪事は属人として押し着せられ構造的には何も反省されない
    ・そして繰り返す(多分)

    という示唆深ポイントばかりだった。
    何かにむすびつけずにフラットに読むのもアリ。

    鈴木久美さんの装丁も素敵。

    0
    2023年05月16日
  • 短くて恐ろしいフィルの時代

    Posted by ブクログ


    なんだかとてもタイムリーでとても考えさせられる、それでいてとてもとてもユーモラスなお話だった。

    特定の誰かをモデルにしたわけでなく、独裁者の最大公約数として描かれる「フィル」。
    だから、あの人にも見えるし、あの人にも見える。
    いつの時代も、いや、誰の中にも存在する「フィル」の影。

    巧妙な演説で人々を魅了し、ついには年老いて耄碌した王の座にとってかわる。
    国と国との境目。
    税金の徴収。
    武力衝突。
    親友隊の組成。
    侵略者の処刑。
    危険分子は芽が出たらすぐ。見せしめに。

    それぞれの国の住人たち、親衛隊や市民軍やマスコミや隣国の人々の動き方も実にリアルでゾッとする。
    民衆はいつだって影響され

    0
    2022年03月26日

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