ジョージ・ソーンダーズの作品一覧
「ジョージ・ソーンダーズ」の「人生で大切なたったひとつのこと」「短くて恐ろしいフィルの時代」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「ジョージ・ソーンダーズ」の「人生で大切なたったひとつのこと」「短くて恐ろしいフィルの時代」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
横からぽっと現れた口の達者な人物によってあっという間に国が乗っ取られ、逆らう者を手にかける様子が恐ろしかった。登場人物が人間ではなく、色んなパーツのより合わせで動いているため生々しさは少ないはずだけれど、ある日突然権力者の決定によって殺されてしまうことに変わりはないのだった。
言葉を利用して鼓舞し、揚げ足をとり、押し切り、隙をついて場を支配するフィル。ちょっとしたアイデアから始まったはずなのに、気付けば全員従わざるを得ない状況になっていて、日に日に力関係の変化していく様子が面白かったし同時に怖かった。
長い物に巻かれて自分可愛さに保身に走る者たちや、それとは逆に、おかしいことをおかしいと言える
Posted by ブクログ
なんだかとてもタイムリーでとても考えさせられる、それでいてとてもとてもユーモラスなお話だった。
特定の誰かをモデルにしたわけでなく、独裁者の最大公約数として描かれる「フィル」。
だから、あの人にも見えるし、あの人にも見える。
いつの時代も、いや、誰の中にも存在する「フィル」の影。
巧妙な演説で人々を魅了し、ついには年老いて耄碌した王の座にとってかわる。
国と国との境目。
税金の徴収。
武力衝突。
親友隊の組成。
侵略者の処刑。
危険分子は芽が出たらすぐ。見せしめに。
それぞれの国の住人たち、親衛隊や市民軍やマスコミや隣国の人々の動き方も実にリアルでゾッとする。
民衆はいつだって影響され