伊藤実の作品一覧
「伊藤実」の「アイシテル ~海容~」「アイシテル ~絆~」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「伊藤実」の「アイシテル ~海容~」「アイシテル ~絆~」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
一気に読み終わりました。衝撃でした。
凶悪犯罪と呼ばれる事件について、記者が書いたルポ的な書籍は何冊か読んだことはあったのですが、いずれも被害者の観点から書かれているものが多かったように思います。
この本は、あくまで被害者の母親が主人公なのですが、加害者一家にもスポットが当たっています。寧ろ、本質的には被害者家族が主役なのかもしれません。
漫画なので、加害児童に同情すべき点が多々あることや、被害児童の母親の人格性の素晴らしさ等、いささかリアリティに欠ける部分はありますが、物語のメッセージは痛いほどに伝わってきます。
少年事件についてはマスコミで大々的に報道され、ネット上では加害者に対するバッ
せつない話です
結局のところ、被害者家族の気持ちは加害者には届いておらず、そのあたりがせつないです。
不幸になってくれ、とは、誰も思っていないのに。
被害者母親の手紙、もう一度、読み直してくださいまし。
考えさせられる作品でした。
被害者家族の立場になると、とてもやり切れない。子どもが殺されて苦しんでいる所に、マスコミに追われ、親を責める部外者の嫌がらせ、加害者の情報が一切入らないもどかしさ。もっと被害者を支えるシステムが欲しいと感じた。
加害者家族の立場になると、世間の目から消えてしまいたくなる。
子育ては常に不安が付きまとう。子育てに一生懸命な妻、妻に任せきりで協力しない夫という形はどこにでもある。子どもが辛い目にあった時に親が気付いてやれない事だってある。負の感情が重なって歯車が狂いだすと止まりにくいのかもしれない。
妻から夫、夫から妻、母から息子、父から息子のどこかで優しい言葉で相手を思いやる事ができた